令和2年7月18日 帯広市・競馬モール株式会社共同記者会見
- 日時
- 令和2年7月18日(土曜日)13時〜13時35分
- 場所
- 帯広競馬場2階 会議室
- 出席者
- 競馬モール株式会社代表取締役社長
(楽天株式会社執行役員ドリーム事業長)木村 美樹 様
競馬モール株式会社 新名 貴之 様
帯広畜産大学教授 南保 泰雄 様
帯広畜産大学助教 福間 直希 様
帯広畜産大学博士前期課程 矢野 琳太郎 様
帯広市長 米沢 則寿
帯広市農政部 参事 佐藤 徹也 - 記者数
- 7名(テレビカメラ1台)
ばんえい競馬振興に関する帯広市・競馬モール株式会社の取り組みについて
<市長>
帯広競馬場は、新型コロナウイルスの影響により本年2月29日から7月11日まで約4か月間、無観客で競馬を開催してきましたが、この間、楽天競馬さんをはじめとするインターネット発売に支えられ、競馬を継続することができました。
楽天競馬さんの昨年度の発売額は、対前年度比129.87%、約77億3千万円に達し、ばんえい十勝の売り上げ増に大きく貢献いただきました。感謝を申し上げます。
8年目となる「ばんえい応援企画」は、今年度も、様々なイベントへのご支援のほか、帯広畜産大学と連携した生産振興策や魅力発信のための新たな取り組みを企画されており、大変ありがたく、心強く感じております。
また、楽天株式会社さんには9月より、ふるさと納税の新規ポータルサイトに加わっていただくことになり、寄付額の増額に期待しているところであります。
これからも、楽天グループさんのご協力によって、ばんえい競馬の魅力を全国に発信し、これまで以上に十勝おびひろが盛り上がることを大いに期待しているところであります。
楽天競馬「ばんえい十勝応援企画」
<木村社長>
はじめに、本日、このような機会を与えていただきましたばんえい競馬を主催する帯広市、並びに米沢市長に心より御礼申し上げます。本来、帯広競馬場に伺って説明するべきところですが、新型コロナウイルス感染症拡大抑止のため楽天グループ一丸となって取り組んでおり、現状の感染が再拡大している状況を鑑みて、このようなリモートでの参加となりましたことをお詫び申し上げます。
時間も限られているため、資料2を基に、早速、今年度の「ばんえい十勝応援企画」の概要についてご説明いたします。今年度のポイントは二点あり、先ほど、市長からもお話があったように、帯広畜産大学さんの研究に支援・協力をする点と、帯広市に「楽天ふるさと納税」に参画いただくことで、楽天グループとして帯広の地域課題を解決できるよう一緒にサポートしていくことの2点になります。
「ばんえい十勝応援企画」とは、非常に簡単に申し上げると、クラウドファンディングの一形態であると考えています。ばんえい競馬を支えたいというファンの方々が、楽天競馬で馬券を購入することによってばんえい競馬運営を支援していくというものです。
この取り組みを始めて今年で8年目になりますが、昨年度は、ばんえい競馬全体でも311億円という単独開催のレコードを記録しています。楽天競馬としても、77億円を発売させていただき、微力ながらばんえい競馬を「Empowerment(エンパワーメント)」することができたのではないかと考えています。
これまで、馬券発売の促進はもとより、生産者などを表彰する「ばんえいアワード」の創設、将来の馬主候補をつくるきっかけとなるような牧場見学ツアーの開催など、生産者や馬主を応援する取り組みを実施してきました。
昨年度の取り組み結果として、1,100万円を積み立てて、帯広市と相談しながら販売促進のためのイベントや生産振興を応援する企画を実施できました。
次に、売り上げの観点から見た、新型コロナウイルス感染症のばんえい競馬への影響についてです。先週より観客の受け入れを再開したと伺っておりますが、競馬場、場外発売所ともに閉鎖となった間、主催者である帯広市におかれましては、大変なご苦労もあったと存じます。我々としては、これまでの取り組みで全国のばんえいファンの拡大につなげたことで、現在も好調をキープしております。
これも、ばんえい競馬が単独開催以降、ナイター開催など、インターネットを活用した発売施策に注力されてきた賜物だと考えており、その一翼を我々が担えたことを嬉しく存じます。
次に、昨年も問題提起した競走馬の新規登録数が減少し続けている件についてです。今すぐに危機が訪れるとは考えておりませんが、ばんえい競馬の未来を考えた時、出走頭数の減少に伴うレースの魅力減少、レース編成への影響による売り上げの減少につながる課題に対して事前に手を打っていく必要があるのではないかと、帯広市と話す中で認識してまいりました。
この課題解決の一つのアプローチとして、このたび「日本ウマ科学会第32回学術集会」において最優秀発表賞を受賞した、帯広畜産大学さんの非常に興味深い研究テーマのお話を伺い、帯広市とも協議の上、この研究を支援することを決めました。
研究の詳細については、帯広畜産大学さんで本研究を進めていく矢野様から後ほど説明があるかと存じます。
楽天グループとしては、地域の農業研究をも担う帯広畜産大学さんとご一緒できること、また若い研究者を支援してばんえい競馬の課題解決につながる取り組みができることを大変、嬉しく存じており、研究の成果も期待するところでございます。
次に、冒頭で、クラウドファンディングの一形態とお伝えしましたが、帯広市に「楽天ふるさと納税」のプラットフォームを採用いただけることで、さらに帯広市やばんえい競馬のためにできる支援の幅が広がっていくと考えています。
楽天グループの基本となる価値観は「Empowerment(エンパワーメント)」であり、地域の方が主役であり、ばんえい競馬は帯広市の皆様が主役となると存じます。我々は楽天競馬というプラットフォームを使って、ばんえい競馬や帯広の課題発見、課題解決をご一緒していくという使命を持って、事業を運営しています。
ふるさと納税のサービス事業者はたくさんいると存じますが、根本的な違いとして、楽天はモノやサービスを買うプラットフォームだということ、そしてグループで様々な事業を展開しており、単なる納税のプラットフォームだけではないということです。
私が、楽天競馬事業の責任者であり、かつ地域創生事業も兼務していることは、まさにそのことを示しており、地域の課題発見・解決を一緒に行なっていく、この帯広でそのモデルケースを作り上げる役割を担いたいと考えております。
楽天グループとしては「ふるさと納税は手段であって、目的ではない」と考えており、それは各自治体の皆様も同じだと考えています。地域の皆様と一緒になって問題を発見し、一つ一つ解決していける企業グループでありたいと考えております。
今年度の取り組みは昨年同様1,100万円の積立額を目標としております。本来であれば、開幕前に発表しているところですが、コロナウイルス感染拡大の影響で本日の会見となっているため、第1弾に関してはすでに開始しており、また使途の一つである「JRAジョッキーDay」イベントについては既に中止の発表をしております。この積立分については、別の形での振興策を検討し活用していく予定です。
第2弾の生産振興策については、このあと説明のある研究費用に充てられるものです。
また、本日、行われる「ばんえいアワード」の表彰に関しては、馬主価値の向上に向け、馬主の栄誉を称え、馬主になりたいと思える方を増やすための施策として、特製のQUOカードなどを副賞として加えました。さまざまな趣向を凝らして、馬主価値の向上につながることを目指しています。
最後に、今年度のスケジュールについて。すでに実施済みのものもありますが、最新のものに関しては楽天競馬のホームページに掲載し、常時更新しておりますので、ぜひ、そちらをご覧ください。良い形で、ばんえい競馬の情報発信の一助になればと考えております。
楽天競馬としましては、「ばんえい十勝応援企画」を通じてばんえい競馬のさらなる売り上げの増加と認知度の向上を目指すとともに、楽天グループとして今回採用いただいた「楽天ふるさと納税」を活かした取り組みで、地域活性化の推進や地域の課題を解決できるよう、帯広市を「Empowerment(エンパワーメント)」してまいりたいと考えております。
そして、“帯広モデル”と呼べるような地方創生を実現し、その一翼を担える企業グループでありたいと考えております。
帯広畜産大学「ばんえい競馬 競走馬維持・確保に向けた主要疾病の未然防止研究への取り組み」
<矢野氏>
資料3を基に、研究内容を説明させていただきます。
まず、ばんえい競走馬の置かれている現状についてです。木村様のお話と類似しますが、ばんえい競馬場の所属頭数は2002年の時点では約1,500頭であったのに対し、その後年々減少してきており、現在は約700頭から800頭前後となっております。
所属頭数は減少する一方で、年間の競争回数は大きく変化していないことから、競走馬のレースへの年間平均出走回数は増加傾向にあり、ここ数年間は1頭当たり平均20回程度となっています。
これを頻度に換算しますと、所属する馬1頭当たり、年間を通して、およそ2週間に一度の頻度でレースに出走し続けている計算になります。
このことから、レースでの勝利のみならず、レースに出走し続けられるよう、より一層、競走馬を健康に維持・管理することが求められます。
一般的に、競走馬として連想されるのは、軽種馬であるサラブレッドではないかと思います。しかし、同じ馬でも、サラブレッドとばんえい競走馬として活躍する日本輓系種の体重には2倍以上もの開きがあり、体型も大きく異なるため、健康を維持するための栄養管理方法もばんえい競走馬に特化したものが必要です。
しかしながら、サラブレッドの栄養・育種・繁殖・病理などに関する研究論文はこの10年間で約1,700件と数多く出版されているのに対し、日本輓系種に関する論文の出版数は13件と少なく、さらに健康を維持するための栄養管理方法について行われた研究はまだありません。
先ほども述べた様に、両品種の体重・体型は大きく異なっており、サラブレッドの研究結果をそのまま反映させることができません。そのため、ばんえい競走馬に特化した研究を行い、飼養管理方法に関する基盤データを構築していく必要があります。
その方法として本研究グループでは、飼料・微生物・疾病の3つの要素に着目しています。
馬の栄養源になる飼料ですが、馬を始めとする草食動物は、その食性にも関わらず自身の消化酵素だけでは摂取した牧草飼料を分解し、エネルギーとして利用することができません。
この飼料の分解を担い、馬が利用可能な形へと転換しているのが消化管内に共存する微生物です。
そのため、馬の栄養獲得においては、これら微生物が安定して正常に働き、飼料を分解することが非常に重要です。
しかし、サラブレッドや日本輓系種の様に、レースでの高いパフォーマンスを求められる競走馬では、牧草飼料よりも分解されやすく、カロリーが高い穀物飼料が多給される傾向にあります。
この様な管理方法は、馬本来の栄養生理に沿わないため、正常な微生物バランスが乱れてしまい、疝痛(せんつう)や蹄葉炎(ていようえん)といった疾病の発症原因になってしまいます。
以上の様に、これら3つの要素というのは密接に関連しています。そこで、本研究ではこれらの要素を統合的に解析・考察し、ばんえい競走馬をより健康に管理するための方法を栄養学・微生物学的観点から提案することを目指します。
ここからは、1つ1つの要素に関するデータの収集方法や解析方法について説明いたします。まずは、疾病についてです。
帯広競馬場内には競走馬用の診療施設がございます。そこには全厩舎・全頭の診療記録が保管されており、これをデータとして活用します。
しかし、診療記録は現在紙媒体で保管されているため、年度や厩舎ごとに、どの様な疾病が多く見られたのかを即座に把握することが困難です。
そこで、本研究では、これらを1件ごとに集計し、電子データへと変換します。
これにより、例えば、2019年度のある厩舎では、呼吸器系や運動器系の疾病が多い、といった傾向を把握することが可能になります。
このような集計を続けることにより、特定の厩舎に特徴的な疾病はあるのか、また、それらの傾向は年度ごとで違うのか、といったことを明らかにします。
次に飼料についてです。
競走馬の飼料は主に牧草系のものと穀物系のものに大別することができます。
多岐にわたる飼料が給与されているわけですが、これら飼料は種類によって含まれている栄養成分が異なります。
牧草飼料であるチモシー、そして穀物飼料であるエンバクの栄養成分を比較すると、チモシーでは繊維質やミネラルが多く、一方でエンバクでは糖質や脂肪が多いといったように、栄養成分が飼料の種類によって異なります。
多くの厩舎ではそれぞれの飼料を組み合わせて給与しておりますが、厩舎によって使う飼料の種類や給与量・給与割合が異なるということが予想されます。
そのため、厩舎ごとで飼料設計がどれくらい違うのか、またそれに伴う総合的な栄養成分はどれくらい違うのかを明らかにします。
最後に微生物についてです。
本研究では、消化管内の微生物叢構成を明らかにするため、ばんえい競走馬の糞便を試験に用います。
糞便の微生物叢構成は、消化管内の微生物叢構成と類似していると報告されていることから、糞便を解析することで消化管内の状態を類推することが可能です。
また、糞便を解析対象とすることで、ばんえい競走馬に負担をかけることなく研究を行うことができます。
この糞便から微生物の遺伝子を取り出し、帯広畜産大学内の遺伝子解析装置を用いることで、糞便内に存在する微生物の種類やその割合を明らかにします。
この解析をより多くの厩舎にご協力いただき、より多くの個体で行うことで、個体それぞれの微生物叢構成を明らかにするだけでなく、例えば、厩舎ごとの微生物叢構成に違いがあるのかどうか、また、もし厩舎ごとに違いがあった場合に、飼料による影響がどれくらい大きいのかなどを明らかにしていきたいと思っております。
また、消化管内微生物の中には、疾病を引き起こす関連菌がいることがこれまでに報告されているため、それがばんえい競走馬においてどれくらい存在するのか、また疾病の関連菌が多い個体では、どの様な飼料設計がなされており、実際の診療記録はどの様になっているのかなど、飼料や疾病データとの関係を解析していく予定です。
そして、これらの飼料・疾病・微生物のデータに関しましては、厩舎名やばんえい競走馬の個体名が明らかにならないよう、匿名化するなど第三者への漏洩防止を徹底いたします。
これまでにご説明した内容を、本研究では3カ年にわたって行っていく予定です。
今年度は、まず飼料設計の調査を行い、続いて飼料中栄養成分の分析を行います。
さらに、ばんえい競走馬の診療記録を集計して電子化の作業を進め、疾病の分類を進める予定です。
これらの飼料・疾病情報を踏まえて研究対象とする個体を選抜し、来年度あたりから徐々に糞便のサンプリングを行い、得られたサンプルを用いて、糞便中の化学成分分析や微生物の遺伝子解析を行います。
そして再来年度は、ここまでに集積した、飼料・疾病・微生物のデータを統合し、これらの相関関係を解析することを予定しております。
最後になりますが、これまでに紹介致しました通り、馬においては、飼料と微生物、そして疾病は密接に関係しています。
これら3つの要素を統合した研究を進めていき、例えば、健康な個体が多い厩舎での飼料設計はどのようなものなのか、またそこでの消化管内の微生物はどのような構成をしているのか、一方で、その逆となる疾病の多い厩舎での管理体系はどうなっているのか、微生物はどのように関与しているのかなどを考察してまいります。
これにより、ばんえい競走馬において、疾病を未然に防ぐ飼養管理方法を提案できるよう、研究を進めて参ります。
さらには、帯広競馬場内の競走馬のみならず、ばんえい競走馬の生産現場にも研究成果を応用することで、競走馬や育成場における疾病の未然防止や、 健康で魅力ある競走資源を育成することに繋がり、ばんえい競馬競走馬の維持・確保に貢献できる研究になると考えております。
報道機関との質疑要旨
<北海道新聞社>
疾病予防の取り組みについて、飼料や糞便のデータ収集は、厩舎の協力がないと難しいと想像するが、どのくらいの規模で取り組むのか、現時点で頭数など具体的な目安があれば教えてほしい。
<矢野氏>
事前に調教師の皆さまに説明する機会をいただいていたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、全員の調教師の方には説明できていない状況である。
先に説明した6名の調教師の方には、概ね研究についてのご理解とご賛同をいただいたが、馬主との兼ね合いや、厩舎スタッフとの打ち合わせもあるため、正式な返答については後日、伺うことになっている。
また、現時点で、競走馬の頭数については決まっていないが、今後、統計処理の先生なども交えて、厩舎当たりの競走馬の飼養頭数をしっかりと決めていきたいと考えている。
<北海道新聞社>
厩舎にもできるだけ参加してもらえるように、今後も研究の意図を説明していくのか。
<矢野氏>
なるべく多くの厩舎の方に参加いただければと考えている。
<北海道新聞社>
疾病の記録は、診療所に保管されているとのことだが、ある程度、過去にさかのぼって収集できるのか。
<矢野氏>
診療所の先生にお話を聞いたが、過去5年前までの診療記録を保管されており、私どもとしては、診療記録を5年前から遡って集計していきたいと考えている。
<北海道新聞社>
最終的な目標として、疾病を未然に防ぐ管理方法を提案されるとのことだが、厩舎に対してなのか、馬主に対してなのか、どのようなイメージをお持ちなのか教えてほしい。
<矢野氏>
どのように貢献していけるのかということでお答えすると、疾病を未然に防ぐことができれば、例えば診療にかかる費用の低減や、一年間を通してレースへの出走を続けることができれば、それだけで厩舎としては、いい結果につながると考えている。
また、先ほど木村社長からもお話があったように、生産頭数が減少している。生産現場でも疾病事故は少なからずあると思うので、そうした部分に応用していくことで、育成にかかる診療費用や死廃事故を防ぐことができれば、生産にも貢献できるのではないかと考えている。
<十勝毎日新聞社>
今回、3者で疾病予防のための共同研究を開始するとのことだが、3者それぞれが担う役割がどのようなものになるのか、もう少し具体的に教えてほしい。
<南保教授>
本研究は、帯広畜産大学として自信を持って提供できる内容だと思っているが、さまざまな厩舎関係者や現場の皆さまの協力なくして進められるものではない。そうした観点や、あるいは公正の確保の観点からも、帯広市、ばんえい振興室の皆さんには多大なるご協力をいただくし、楽天競馬さまにおかれても、この競馬の発展を支えるべく、研究の推進に助成をいただくという形で協力いただいているところである。
<北海道新聞社>
今年度中との話だったが、現在、厩舎と調整されていて、これから研究が始まるとの捉え方でよいのか。実際には、飼料の設計調査が一番、最初の項目となっているが、いつくらいをめどにスタートできるのか。
<福間助教>
先ほど、矢野から申し上げたとおり、現在、調教師の皆さまに協力を要請している段階であり、これからも説明を続けさせていただく。ある程度の調教師の皆さまにご協力いただくことが決まれば、実際に飼料の情報や疾病のデータの収集を行っていく。具体的には夏頃から実際に動き出していきたいと思っている。
以上
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