令和2年11月25日 市長記者会見

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ページ番号1006769  更新日 2020年12月14日

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日時
令和2年11月25日(水曜日)13時15分〜13時40分
場所
市庁舎4階会議室
出席者
帯広市長 米沢 則寿
政策推進部 関口部長、中里参事、総務部 廣瀬部長、市民福祉部 五十嵐参事、生涯学習部 井上部長
記者数
9名(テレビカメラ2台)

写真:記者会見の様子1

写真:記者会見の様子2

会見項目

市長から

  1. 新型コロナウイルス感染症の拡大防止について
  2. 帯広市図書館開館100周年について

記者からの質問

  1. 感染状況を詳細に公開することなどについて、市議会が意見書を提出したが、それに対する動きや変更点があれば伺う。
  2. マイナンバーカードの利用拡充や各種申請手続きのデジタル化の進め方について、市長の考えを伺う。
  3. 「Go Toトラベル」について、札幌市が一時除外となったことに関して市長の見解を伺う。
  4. 帯広市として、今後、医療・経済などのコロナ対策について、どのような考えを持っているのか伺う、ほか。
  5. 先日、市役所本庁舎の職員が感染した。市役所には市民の方も多く来られるが、感染予防に向け、どのような対策を行うのか、改めて伺う。
  6. 「Go Toトラベル」について、全道一律に除外するべきか、それとも今のままでよいと考えているのか伺う。
  7. 清水町でクラスターが発生したが、十勝の中心市である帯広市として、何らかの支援や応援などを考えているのか伺う。
  8. 「フードバレーとかちプロモーション事業」について、帯広と東京で「ファンミーティング」が開催され、市長も参加されたが、手応えなどを伺う。

市長から(要旨)

新型コロナウイルス感染症の拡大防止について

<市長>
道内では、札幌市を対象に警戒ステージ「4」相当の強い措置を講じていますが、十勝・帯広においても初のクラスターが確認されるなど、連日、感染者が発生しており、さらなる拡大も懸念されています。
帯広保健所によると、飲酒を伴う場面や長時間の飲食の際に、マスクをはずして会話したり、体調に違和感があった直後に外出したことで、感染の拡大につながっている事例が多いとお伺いしています。
市民の皆さんには、改めて、人との距離を保って静かに飲食したり、体調不良など不安を感じた場合は、すぐに医療機関などに相談し、回復後も数日は外出を控えるなど、慎重な行動をお願いいたします。
市といたしましても、これまで、北海道の要請を受け、11月16日から帯広保健所に保健師2名を派遣しております。
加えて、現在、北海道がすすめている、宿泊療養施設の開設準備や運営に関して、職員を派遣するなど、道や関係機関と、しっかり連携・協力しながら、管内の感染者増加に備えていく考えです。
これ以上、感染を広げないため、市民の皆さん、事業者の方々の、さらなるご協力をお願いいたします。

帯広市図書館開館100周年について

<市長>
今から100年前の大正9年12月2日、公立図書館としての一歩を踏み出した図書館は、今日まで、利用者の皆さんをはじめ、関係各位の温かいご支援とご協力をいただきながら、地域とともに成長し、来週、12月2日には、開館100周年という大きな節目を迎えます。
これを記念し、図書館では「おめでとう100年、ありがとう100年」をキャッチフレーズに、配布資料のとおり、記念動画の配信や記念誌の発刊、講演会の開催など、年間を通してさまざまな事業を実施しており、現在も「百年に一度の秘蔵展」などを開催中です。
今後、「新しい生活様式」への対応もすすめながら、豊富な資料とさまざまなサービスを通じて、住民の皆さんの読書環境の充実はもとより、調査研究や課題解決へのお手伝いなど、「十勝・帯広の知の拠点」としての役割を果たして参りますので、ぜひ、これからも多くの皆さんに図書館をご利用いただきたいと思います。

記者との質疑応答要旨

<NHK>
先週の月曜日、コロナの感染状況を詳細に公開することなどについて、市議会が意見書を提出しているが、それに対して具体的な動きや変更点があれば伺いたい。

<市長>
これまでもお伝えしてきているとおり、感染者の調査や感染に関する情報管理は、北海道が行っている。
北海道においては、感染拡大防止と個人情報保護に十分配慮した上で、本人のご同意を得た内容を公開している。市もそのルールに則り、北海道から情報提供があった場合は速やかに公表している。
この点については、先週、意見書をいただいた時に、市議会側も十分、理解しているとのことだった。
札幌・石狩地方もそうだが、十勝でも帯広と町村との距離が近く、通勤のために帯広に来られていたり、また、その逆もある。その面では、どこで発生したのかに関わらず、市民の皆さんには、落ち着いて基本的な感染症対策を継続していただくことが最も重要であると考え、これまでもそのことを繰り返し発信してきている。
ただ、公表の在り方については、現在、国や北海道が新たな基準などを検討しているところだと認識している。意見書にあったPCR検査数や病床の状況については、今も道が公表しているが、その範囲を振興局ごとにするなど、よりきめ細かく公表してほしいと、帯広市からも要望しているところである。
市では、患者発生時の濃厚接触者の特定やPCR検査の実施状況、感染の広がりの可能性など、感染拡大防止や市民の皆さんの不安軽減につながる情報をいただけるよう、保健所に対して積極的にアプローチしており、情報を得られた場合には、独自に報道機関に提供したり、ホームページ等での早期公表に努めてきている。繰り返しになるが、今後も道としっかりと連携しながら、必要な情報、出せる情報をしっかり提供してまいりたいと考えている。

<十勝毎日新聞社>
行政手続きのオンライン化やデジタル化について伺う。市民生活の利便性向上を目的としたものだが、マイナンバーカードの利用拡充や各種申請手続きのデジタル化の進め方について、市長の考えを伺いたい。

<市長>
デジタル技術の活用については、高齢化や人口減少が進行する中、多様な住民ニーズに対応していかなければならないことを考えると、効果的・効率的な自治体経営につながると考えており、重要な手法の一つであると認識している。
帯広市においては、「行財政改革計画」を策定しているが、これに基づき、内部事務を含めた手続きのオンライン化やRPA・AI−OCRの試行導入をしている。また、テレワークの試行実施やペーパーレス会議の取組も行っている。
行政サービスの向上と同時に費用対効果も考えなければならない。デジタル化による市民サービスが市民の皆さんにとってどうあるべきなのか、その視点を無くさないように、今、申し上げた計画の中で考えながら進めてまいりたい。
また、マイナンバーカードの利活用については、来年3月から健康保険証としての活用が始まるなど、国主導で進められているところである。この制度の周知や、窓口の拡充による円滑なカードの交付について、我々もしっかりとフォローしていきたい。

<北海道新聞社>
新型コロナの関係について伺う。一つは、札幌市が「Go Toトラベル」から一時対象外になったことに関連して伺うが、今回、札幌を目的とする旅行は対象外になったが、札幌発は対象外となっていない。こうした中、帯広市でも北の屋台が営業再開する動きもあるが、飲食業の方からは「Go Toトラベルはちょっと危ないのではないか」という声もある。一方で宿泊業の方からは「やはり必要な政策だ」との声もあるが、市長としての見解を伺いたい。

<市長>
この数日、「Go Toトラベル」について、いろいろな方が発言されており、国も慌ただしく動いているが、専門家の方々も、Go Toトラベルと感染拡大の直接的な因果関係について、明確なことは仰っていないと認識している。ただ、共通していることは、人の動きが活発になることが感染のきっかけになっている点だと思う。
「直接的な因果関係」という専門用語は、わかりにくいと感じているが、少なくとも人の動きが活発になって、感染のきっかけになっていることは、皆さんも感じていると思うが、私も感じているところである。
一方で、消費喚起策として、Go Toキャンペーンによる効果も現れてきていることも事実だと思う。これを停止することで、経済に与える影響は非常に大きいと感じている。
改めて、感染防止と経済活動の両立の難しさを感じている。ただ、経済活動を止めないために、我々にできることは何かと考えると、やはり一人ひとりが意識を持ち、感染予防対策を確実に実施していくしかないと思っている。
来帯される観光客の皆さんには、ぜひ感染リスクを回避する行動をお願いしたい。また、飲食・観光施設には感染予防対策の徹底を求めてまいりたい。

<北海道新聞社>
もう一つの質問について伺う。例えば、他の自治体では成人式を取り止めるなど、自治体としての今後のコロナ対策を打ち出しているところがある。帯広市として、今後、医療・経済などいろいろな意味で、コロナ対策についてどのようなお考えをお持ちか伺いたい。あるいは、国・道へ要望していくことがあれば、それも伺いたい。

<市長>
12月定例議会の開催を控えているところだが、そこで提案する補正予算において、社会福祉施設や医療機関への支援など、感染症拡大防止に係る経費のほか、学校のICT化や図書館の拡充といった、新しい生活様式に対応するための予算などを計上したところである。
感染症対策については、これまでと同様、国と道と連携しながら、市としてできる限りの協力をしていく考えである。先ほども申し上げたが、感染症に関わる権限が明確に決められているため、権限を持つ国や道に、できるだけ市として感染拡大防止に向けた協力をしていきたい。これまでも、そうしたスタンスで協力してきており、先ほど申し上げたとおり、市職員の派遣や、衛生管理用品の備蓄の支援なども行う予定である。
また、経済活動については、国が持続化給付金や家賃支援給付金など、さまざまな事業者向けの支援対策や消費喚起策を実施してきている。
市においてもプレミアム商品券事業が始まっており、先日、発行が始まった時には、商品券の発行を行っている場所で、車が数珠つなぎになって渋滞していた。経済活動を持続させる施策に対して、一定の反応があることを改めて感じた。
ただ、こうした施策の実施には、感染症拡大防止との両立が最も重要だと考えている。
今後も、地域の状況や、国・北海道の動きを踏まえ、それぞれの状況や段階に応じた対策を講じてまいりたい。
また、先週、北海道や北海道市長会の役員と一緒に東京に出張し、追加交付金や経済対策などの要望について、北海道選出の国会議員の皆さんと意見交換もしてきているところである。

<十勝毎日新聞社>
先日、市役所の本庁舎の職員がコロナに感染した。市役所には市民の方も多く来られるが、感染予防に向け、どのような対策を行うのか、改めてお聞きしたい。

<市長>
感染予防全般について、できることをしっかりやっていかなければならない。今回、市の職員や市の施設でも感染者が発生しており、改めて、感染は、どこでも、誰にでも起こり得ることだと感じている。基本的な対策をしっかりやっていても感染することを認識しなければならない。
業務への影響を最小限にするために、感染を拡大させない、濃厚接触者を増やさないことが重要だと考えている。
これまで、小中学校を含め、市の施設において、あらゆる感染予防を講じてきており、職員に対しても繰り返し注意喚起を図ってきている。
今までのところ、児童生徒や保護者、利用者などのご協力もあり、感染者が発生しても、拡大する状況は見られていない。市民の皆さんのご協力に大変、感謝している。
市民の皆さんへの影響を抑えるために、感染者が発生した場合のいわゆるBCP、業務継続化計画についても常に想定しながら、今後も気を緩めることなく、感染予防策を徹底していかなければならないと考えている。

<朝日新聞社>
先ほども質問のあった「Go Toトラベル事業」について、今回は道内では札幌だけが除外される。札幌圏以外に人が流れてくるのではないかという懸念の声もある。市長自身の考えとして、全道一律に除外するべきか、それとも今のままでよいと考えているのか、伺いたい。

<市長>
国と道は大変、難しい判断をされたと思っている。感染拡大と経済を両立していくときに、このバランスが非常に難しいが、感染が急増している大阪・札幌についてはやむ無しという判断をしたのだと思う。
感染症のことだけを考えるならすべて止めてしまう方がわかりやすいが、「Go Toトラベル」がスタートしたあと、観光需要や旅行需要、ホテルの宿泊者数などといった数字が大きく上がってきている。その数字を見た時に、警戒レベルが明確に「4」になっていない中で、ブレーキを踏むことは、大変な判断だったのではないかと感じている。
今後、警戒レベルが上がっていくと「もっと早くに止めておけばよかったのでは」と言われ続ける。恐らく、これからもその難しさの中で、行ったり来たりしながら、権限をお持ちの方は判断することになるのではないかと感じている。

<毎日新聞社>
清水町で道内の自治体で初めてクラスターが発生し、清水町役場の職員の半分が出勤できない状況となっている。窓口業務も完全にストップしているような状態だが、十勝の中心市である帯広市として、何らかの支援や応援などを考えているのか伺う。

<市長>
十勝として協力しながら難局を越えていかなければならないとの認識でおり、感染症対策を行っている北海道から要請があれば、できることはすべて協力していきたい。
恐らく、清水町としても一斉に応援の連絡が来ても困ると思うが、十勝としてこれまでも一緒に頑張ってきており、この難局をみんなで乗り越えていきたい。
道から要請があった場合には、我々としてすぐに動けるような心構えをしておきたい。

<十勝毎日新聞社>
「フードバレーとかちプロモーション事業」について伺う。帯広と東京でファンミーティングが開催され、市長も参加されたが、その手応えなどを伺いたい。

<市長>
帯広開催は10月15日、東京開催は今月11日に、それぞれ約15名の十勝のファンを自称している方々にお集まりいただいた。
会場では、それぞれの経験に基づきながら、十勝の好きなところやいいところ、十勝のファンを増やすための方法などについて議論していただいた。
両方に参加した印象だが、熱量が高いと思った。参加者同士がそれぞれの話に共感したり、気づいていなかった十勝の魅力などについて、お互いに気付きの交換をするなど大変盛り上がっていただいた。特に、東京では夜に開催したが、予定終了時間をオーバーしても終わらないくらいだった。実は、東京開催には事前に313名の申し込みがあり、それを15名に絞ったため、参加できなかった人には大変申し訳なかったと思う。
こうした催事にそれだけの反応があったこと自体が、ひとつの成果だったと思う。少なくとも東京で300名を超える方が、十勝の今やこれからについて語りたいと思っていて、申し込みいただいた方たちとは、今後も連絡が取れる状態である。分析はこれからだが、皆さんの熱量をしっかりと受け止めて、帯広市の施策に反映したいと思う。
東京開催では、地元のいくつかの事業者にリモートでプレゼンしていただいたが、東京の皆さんも楽しそうに聞いてくれた。地元の事業者の皆さんに対しても、今回のファンミーティングの成果を、フィードバックしていけると思っている。感染症の影響がある中、難しいタイミングでの開催となったが、いい成果につながったのではないかと思う。

以上

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