令和2年9月16日 市長・教育長記者会見 臨時

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ページ番号1001675  更新日 2021年1月15日

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日時
令和2年9月16日(水曜日)20時00分〜20時30分
場所
市庁舎10階第6会議室
出席者
帯広市長 米沢 則寿、帯広市教育長 池原 佳一
政策推進部 関口部長、中里参事、総務部 廣瀬部長、市民福祉部 川端部長、橋向参事、五十嵐参事、学校教育部 広瀬部長、村松参事
記者数
14名(テレビカメラ5台)

写真:記者会見の様子1

写真:記者会見の様子2

会見項目

市長・教育長からの話題

  1. 新型コロナウイルスに関連した患者の発生について

記者からの質問

  1. 当該学年のみの学年閉鎖にした判断の理由を伺いたい。
  2. 市から道に働きかけをして、今回の公表に至ったと考えてよろしいか伺いたい。
  3. 濃厚接触者が体育館でPCR検査を受けているとの話もあるが、これは本当なのか伺いたい、ほか。
  4. 市が昨日の時点で情報を把握していたならば、できるだけ早く公表することで、市民への早めの報道周知も可能だったと思うが、市長の考えを伺いたい。
  5. 感染経路は判明済みとあるが、どのような経路で感染したか伺いたい、ほか。
  6. 昨日15日の判明以降、当該児童と同じ学年の児童、また、他の学年の児童に知らされたのか、今日の学校の動きを伺いたい、ほか。
  7. 今回、市で学校名を公表したが、公表にあたり、対策本部で話し合われた内容や、公表の根拠はあるのか伺いたい、ほか。
  8. 現時点でクラスターの危険性などをどのように捉えているか伺いたい、ほか。
  9. 学校では、ようやく修学旅行や運動会などの行事が始まったが、今回の発生を受けて、今後、行事を一旦中止にするなどの考えはあるか伺いたい。
  10. 冒頭に、子どもたちが不当な扱いを受けないように冷静な行動を、と呼びかけていたが、学校の同学年や他学年の児童には、どのような説明をしていくのか伺いたい。

市長・教育長からの話題(要旨)

新型コロナウイルスに関連した患者の発生について

<市長>
帯広市に対し、感染症法に基づき、北海道から新型コロナウイルス感染症の感染者の発生に関する情報提供がありましたので、ご報告をいたします。
なお、居住地などの情報は、感染者の保護者の同意があり、北海道の了承のもと、私からお伝えするものです。
詳細につきましては、このあと、教育長から説明いたしますが、感染者は、市内の啓西小学校に通う児童です。
市といたしましては、道の連絡を受け、教育委員会、学校と連携しながら、保健所との協議に基づき、保護者への連絡や施設の消毒などを既に終えたほか、本日、19時から対策本部を開催し、対応について、確認したところです。
また、当該学校について、明日、9月17日より9月29日まで学年閉鎖することといたしました。
感染は誰にでも起こりうることです。
北海道と連携しながら、市として必要な対策は実施しておりますので、本人・ご家族はもとより、学校関係者や地域の皆さんに対して、不当な扱いや、差別的な行動をとることが無いよう、市民の皆さんには、冷静に対応いただきますようご協力をお願いいたします。

<教育長>
感染発生の事案について、説明させていただきます。
患者の概要については、配布資料に記載しているとおりです。
昨日、9月15日に、市内の啓西小学校に通う、児童の陽性が判明し、現在、保健所において、濃厚接触者の特定が進められているところです。
なお、当該児童については、症状は無症状で、現在、医療機関への入院調整中です。
教育委員会といたしましては、昨日、北海道から事前の情報提供を受け、対策本部、学校と連絡を取り合いながら、対応を検討し、すでに、昨日のうちに校舎の消毒を終えたほか、本日、当該学校の児童、保護者などへの連絡をいたしました。
濃厚接触者については、保健所において調査を行い、特定され次第、PCR検査を実施すると伺っています。
児童や教職員など、学校関係者も濃厚接触者に特定される可能性があることから、市長もお伝えしたとおり、啓西小学校について、9月29日まで学年閉鎖することといたしました。
今、一番、不安な気持ちを抱えているのは、児童本人と保護者です。
教育委員会としては、関係者と連携しながら、丁寧な説明や相談に努め、感染児童を含め、子どもたちと保護者に寄り添ってまいります。
今後も、感染防止策を一層、徹底しながら、教育活動を行っていくため、当該学校に通う子どもたちのいじめや差別につながらないよう、私からも、重ねて市民の皆さん、報道の方々に対して、特段のご配慮をお願いいたします。

記者との質疑応答要旨

<北海道新聞社>
まだ濃厚接触者の範囲が特定されていない中で、当該学年のみの学年閉鎖にした判断の理由を伺いたい。札幌の小学校で同様の事例が発生した場合は、当該学年と、その学年の兄妹も出席停止にしたが、あくまで当該学年のみということか。

<教育長>
今回は当該学年のみで、兄弟姉妹については対象としていない。これまで、学年単位で教育活動をしてきたこと、また、保健所との協議により、学年での閉鎖で対応することとした。

<北海道新聞社>
先ほど、保護者の同意が得られたため公表したとのことだが、本日道から発表された資料では、帯広市との情報はなく、十勝管内とのことだった。これについては、市から道に働きかけをして、今回、ここまでの公表に至ったと考えてよろしいか伺いたい。

<市長>
今後の対応を考える中で、道と公表範囲について相談してきていたが、最終的には道の了解を得て、公表に至っている。当然、感染者の保護者の同意も得ている。

<NHK>
濃厚接触者が、啓西小学校の体育館でPCR検査を受けているとの話もあるが、これは本当なのか伺いたい。

<教育長>
お答えできない。

<NHK>
保健所で濃厚接触者にあたる方々を調査されているとのことだが、今のところ何人ぐらいいるのか伺いたい。

<教育長>
保健所からの報告が無く、今の段階で何人といった情報は入っていない。今、濃厚接触者の特定作業を進めていると聞いている。

<NHK>
本日、十勝で2人の感染者が出ているが、本件は道発表のうち第何例目にあたるのか伺いたい。

<教育長>
1902例目にあたる。

<NHK>
本日15時に道の発表があり、今20時に市が会見している。お子さん自身には何の罪もないが、保護者や市民の方の不安を考えると、市が昨日の時点で情報を把握していたのであれば、できるだけ早く発表することで、市民への早めの報道周知も可能であったと思うが、市長の考えを伺いたい。

<市長>
本日15時に道が発表した段階では、居住地は「十勝管内」となっていた。その段階では、保護者の同意まで全てが整っていなかったためである。この間、道と市、学校では、児童と保護者のことを第一に考えながらどう対応していくのか、話し合いを進めてきていた。本来であれば、居住地が帯広市であることは道から発表すべきことだが、そうした中で保護者の同意も得ることができたため、道の了解を得て、この時間になったが、市から発表している。精いっぱい、できるだけ早くとの思いで対応してきた。

<北海道新聞社>
感染経路は判明済みとあるが、話せる範囲でどのような経路で感染したか伺いたい。

<教育長>
道内患者の濃厚接触者と聞いている。管内、管外かはわからない。

<十勝毎日新聞社>
道内患者の濃厚接触者とは、親族なのか伺いたい。

<教育長>
その情報についても、私どもでは掌握していない。

<十勝毎日新聞社>
学年は非公開か。

<教育長>
非公表となっている。

<十勝毎日新聞社>
昨日15日の判明以降、当該児童と同じ学年の児童、また、他の学年の児童には知らされたのか、今日の学校の動きを伺いたい。

<教育長>
感染した児童の保護者の同意を得たうえで、当該児童の同学年の保護者の方には、本日連絡をした。
また、他の学年の保護者には、先ほどメールで連絡している。

<十勝毎日新聞社>
陽性が確定したのは昨日の夜でよいか伺いたい。

<教育長>
そのとおりである。

<十勝毎日新聞社>
昨日の夜に判明して、16日は、児童は他の学年も含めて登校したのか伺いたい。

<教育長>
感染した児童は登校していない。入院に向けて調整中である。

<十勝毎日新聞社>
今回は、帯広市として感染者について、小学生さらに学校名を発表している。情報を出す場合には感染防止という目的が前提にあり、市民への注意喚起が必要な場合には、市としても情報を発表していかなければならない、ということを前々から市長が言われていた。今回感染者の一人が帯広市在住で、小学生、学校名を公表しているが、公表にあたり、対策本部でどういった話し合いがされたのか、また、公表の根拠はあるのか伺いたい。

<市長>
感染者情報を公表するルールとしては、保健所が、公衆衛生上の必要性と個人情報の保護の観点から判断し、公表する。今回も、基本的には変わらない。
今回、道の発表前後に、報道などで様々な情報が流れ、当事者を含め、混乱がみられた。このため、道の発表に追加するかたちで、居住地や学校名を公表していくとの合意に至った。
基本的なルールをもとに、ときには様々な事情を考慮しながら判断しなければならないと考えている。

<十勝毎日新聞社>
情報を発表するにあたって、保健所と市で、これは発表すべきだといった、公表内容についてのやり取りがあったのか伺いたい。

<市長>
道の発表、報道の状況、市民の皆さんの反応など、その時々の様々な状況を踏まえて、保健所と市で公表する情報について協議し、感染者の保護者の同意を得て、発表に至っている。

<十勝毎日新聞社>
保護者はクラスターの可能性を心配しているのではないかと思うが、現時点で濃厚接触者のPCR検査の規模感、クラスターの危険性をどのように捉えているか伺いたい。

<教育長>
濃厚接触者は、現時点でどこまで特定されているかという情報が無く、はっきりはわからない。今の段階で断言はできないが、保健所との協議の中で、あくまでも学年閉鎖による対応でよいとの見解が示されたこと、また、クラスターという言葉を聞いていないことから、クラスターは想定されていないのではないかと思っている。

<北海道新聞社>
同学年の児童は、濃厚接触者ということで健康観察をされているのか。また、健康観察されている場合は、その期間を伺いたい。

<教育長>
今後、濃厚接触者に特定される可能性がある。9月15日を起算日として2週間、9月29日までの経過観察を考えている。

<北海道新聞社>
学校現場では、ようやく修学旅行や運動会などの行事が始まってきたところ。今回こうして小学校で感染者が発生したことで、今後、予定されている行事を一旦中止にするなどの考えはあるか伺いたい。

<教育長>
現在のところはない。
運動会や学習発表会など、様々な行事は2学期以降に移してきている。学校再開に向けた方針の中でも、コロナ対策をしっかりと行いながら、授業、行事など学校での学びの保障をしていくとの考えを持っている。
学年単位やそれ以下での規模で行事を行う、保護者が集まる場合は密の状態を避ける、といった工夫をしながらやっていきたい。また、保護者や地域と一緒につくっていく学校、という意識も大切にしたい。

<十勝毎日新聞社>
この児童は、昨日PCR検査を受けて、昨日検査結果が判明したのか伺いたい。

<教育長>
そのとおりである。

<十勝毎日新聞社>
冒頭に、子どもたちが不当な扱いを受けないように冷静な行動を、と呼びかけていたが、学校の同学年や他学年の児童には、どのような説明をしていくのか伺いたい。

<教育長>
先ほど、感染した子どもに罪はないとの話もあったが、まさにその通りだと思う。保護者のかたが、泣きながら申し訳なかったといったような話をされていると聞いた。悪いことをしているわけではないのに、やはりそうした気持ちになり、一番つらい思いをされている。その中でも、学校名をきちんと伝えようと、勇気をもって判断いただけた。
私たちは、その気持ちに応えながら、いじめや誹謗・中傷がない学校生活を送ってもらうために、本日も他の保護者にお願いをしている。簡単なことではないが、今後も児童を含めて、しっかり話をしていきたい。報道の皆様にも、ぜひ、帯広市の子どもたちのためにご協力をいただきたい。

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