新エネルギー利用機器(方法)の紹介 雪氷冷房・冷蔵
雪や氷、人工凍土を冷熱源とし、冷気や冷水を夏期等に利用するものです。
比較的規模の大きい施設、例えば倉庫、屋内運動施設等の空調として活用されています。
利用方法として、例えば農産物の冷蔵倉庫があります。これは雪や氷を貯蔵する部屋の空気を換気扇のような装置で直接、倉庫に送風して冷房に使います。雪や氷から出る冷気は、水分も多く含まれているため農産物の貯蔵に大変適した冷熱空調といわれています。
また、具体例として帯広市内にある屋内運動場や福祉施設でも採用されています。
導入コスト
帯広市内にある施設では、その導入におよそ1,500万円というデータがあります。その他、目安として農産物貯蔵面積200平方メートル、氷雪貯蔵面積160平方メートルほどの倉庫新設で、約4,700万円という試算があります(※1)。また、ランニングにかかる経費では道内公共施設等の事例で、氷雪貯蔵面積639平方メートル、年間175万円の光熱費が削減された事例があります(※2)。
※1 ニセコ町「緑の分権改革平成22年度の取組み」ホームページから。
※2 札幌市
二酸化炭素の排出削減量(目安)
この機器装置(方法)を使うことで、石油燃料や電気の使用量を削減したと考えることができ、下表のように二酸化炭素の排出量が削減できます。
項目 |
削減量※ |
---|---|
灯油 |
二酸化炭素2.489キログラム毎リットル |
A重油 |
二酸化炭素2.709キログラム毎リットル |
軽油 |
− |
ガソリン |
− |
都市ガス |
二酸化炭素2.234キログラム毎立方メートル |
電気 |
二酸化炭素0.353キログラム毎キロワット |
※削減量は、温室効果ガス算定排出量等の集計の方法等を定める省令による。
具体的な削減量の例として、いままで灯油を年間1000リットル暖房に使っていた場合に、これを新エネルギー利用機器(ペレットストーブ等)に交換したとして計算します。この時、今まで使っていた灯油1000リットルを、新エネルギー利用機器の交換によりまったく使わなくなったとすれば、2,489キログラムの二酸化炭素を削減できたことになります。
1,000リットル×二酸化炭素2.489キログラム毎リットル(灯油)=二酸化炭素2,489キログラム
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