新エネルギー・省エネルギーの紹介 温度差・熱利用
温度差とは季節や地域等の要因から発生する熱資源のことをいいます。これらは従来、エネルギーとして利用しにくいものでしたが、近年ではヒートポンプなど技術の進歩により、熱回収の幅が広がってきています。
利用方法
温度差熱利用とは、河川水、外気、下水道、地下通路や工場などから、ヒートポンプ技術などにより熱を利用することをいいます。例えば、道内では札幌駅の商業施設で冬季の外気を空調に活用している例があります。これは単独で用いることはもとより、従来型の熱機器や新エネルギーを利用する機器と組み合わせることにより、エネルギーの一段の効率的な利用を可能になると考えられます。
これにより、いままで石油(灯油、重油など)や電力を使って冷暖房、冷蔵や冷凍をしていたところを置き換えることで、石油や電力の使用量を削減でき、その削減分を二酸化炭素の排出削減分と考えることができます。

二酸化炭素の排出削減量(目安)
このエネルギーを使うことで、石油燃料や電気の使用量を削減したと考えることができ、下表のように二酸化炭素の排出量が削減できます。
項目 |
削減量※ |
---|---|
灯油 |
二酸化炭素2.489キログラム毎リットル |
A重油 |
二酸化炭素2.709キログラム毎リットル |
軽油 |
− |
ガソリン |
− |
都市ガス |
二酸化炭素2.234キログラム毎立方メートル |
電気 |
二酸化炭素0.353キログラム毎キロワット |
※削減量は、温室効果ガス算定排出量等の集計の方法等を定める省令による。
具体的な削減量の例として、いままで灯油を年間1000リットル暖房に使っていた場合に、これを新エネルギー利用機器(ペレットストーブ等)に交換したとして計算します。この時、今まで使っていた灯油1000リットルを、新エネルギー利用機器の交換によりまったく使わなくなったとすれば、2,489キログラムの二酸化炭素を削減できたことになります。
1,000リットル×二酸化炭素2.489キログラム毎リットル(灯油)=二酸化炭素2,489キログラム
機器及び利用方法
冷房・冷蔵利用
関連情報
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