令和3年12月27日 市長記者会見

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ページ番号1010641  更新日 2021年12月28日

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日時
令和3年12月27日(月曜日)13時30分〜14時
場所
市庁舎4階会議室
出席者
帯広市長 米沢 則寿

政策推進部 関口部長、中里参事

総務部 廣瀬部長、

市民福祉部 下野部長、五十嵐保健医療担当参事

経済部 山本経済企画課長

記者数
10名(テレビカメラ3台)

会見項目について動画(YouTubeへのリンク)でお伝えします。

動画再生中に広告が表示される場合がありますが、当市とは無関係であり、推奨しているものではありません。

報道機関との質疑応答要旨(テキストデータ)については、会見終了後1週間以内をめどに掲載しています。

会見項目

  1. 新型コロナウイルス感染症対策について
  2. 地域マーケティング事業について
  3. 牛乳・乳製品の消費拡大について

記者からの質問

  1. ワクチン接種について、市長から接種スケジュールの前倒しについて発表があったが、高齢者施設入所者・一般高齢者の対象者数、接種場所、予約方法など、具体的に伺う。
  2. 地域マーケティング事業について、昨年の成果を伺う。また、今年度は、東京で2回、開催するとのことだが、昨年度の東京開催との違いについて伺う、ほか。
  3. この一年を振り返って、どんな一年だったのか、手ごたえを感じている施策や課題に感じていること、あるいは来年に向けて、どのようなことに力を入れていきたいのか伺う、ほか。
  4. 来年、任期満了に伴う帯広市長選挙があるが、現時点で出馬の考えなどを伺う。
  5. 市長は毎日牛乳とヨーグルトを摂られているとのことだが、もともと習慣があったのか、または、現在の状況を受けて始めたのか、伺う。

市長から(要旨)

1 新型コロナウイルス感染症対策について

国は、12月17日、新型コロナワクチンの3回目接種に関して、原則8か月としている2回目接種からの間隔を、医療従事者・高齢者施設入所者は6か月、一般の高齢者は7か月に短縮する方針を表明しました。
市では、医師会や各医療機関のご協力のもと、この方針に対応した体制整備を目指します。
まず、既に接種を開始した医療従事者等については接種を加速し、概ね1月中の終了を目指します。また、高齢者施設の入所者及び従事者については、これまでの開始予定から1か月程度前倒しし、1月4日以降、順次開始します。
これに伴い、一般の高齢者についても接種間隔が7か月に短縮され、2月1日から接種を開始できる見込みですが、今後のワクチンの供給量については不透明な面もあります。
先週、鈴木知事と直接、お会いする機会がありました。市として、一般の高齢者接種に向け、個別接種と集団接種を併用した体制構築について、しっかりと準備を進めていくことをお伝えしました。
なお、接種は、1・2回目を含め来年9月末まで受けることができます。新たな変異株に備えるためにも、改めて市民の皆さまには接種の検討をお願いいたします。
次に、「子育て世帯への臨時特別給付金」についてです。
市では、申請が不要な児童手当受給者等、10,125世帯に対し、先週24日に現金で一括給付を行いました。
申請が必要な方の受け付けも開始していますので、申請漏れが無いよう手続きをお願いいたします。
また、市独自の生活困窮世帯に対する「灯油代支援給付金」については、来年1月7日に申請書を送付し、翌週11日より受付を開始します。
年末年始は、帰省や旅行のほか、外出や会食などの機会も増加しますが、新たな変異株、オミクロンによる感染拡大も懸念されています。昨年の年末年始のような再度の感染拡大を防ぐため、引き続き基本的な感染予防を心がけていただきますよう、ご協力をよろしくお願いいたします。

2 地域マーケティング事業について

地域マーケティング事業は、十勝・帯広に共感・共鳴し、熱心に応援してくれる方々、いわゆる「ファン」の人たちの視点を、まちづくりに活用することを目的に実施するもので、今年度で2年目となります。
昨年度は、東京と十勝で、ワークショップ型ヒアリング「ファンミーティング」を行い、参加者からは、十勝の人・企業と直接つながったり、ファン同士が交流できる場づくりのほか、ファンの力を地域の発展に活かして欲しいといったご要望をいただきました。
こうした声も踏まえ、今年度は、東京で「ファンミーティング」を2回開催し、昨年と同様、十勝のファンのかたまりをさらに大きくする事業のほか、昨年、参加されたファンの知見を地元企業の商品開発や販路拡大などにつなげる事業を実施いたします。
さらに、この取り組みを基盤に、年度内に参加者を中心とした「ファンクラブ」の設立やファンと地元企業・自治体・人が直接交流できるホームページを立ち上げる予定でおります。

3 牛乳・乳製品の消費拡大について

コロナ禍で需要が減少している中、特に年末年始は、小売店の休業や学校給食がなくなることで、さらに需要が減少し、生乳が大量廃棄される可能性があります。
私も、毎朝、牛乳とヨーグルトを摂るようにしています。
ぜひ、年末年始は、できるかぎり、牛乳・乳製品を消費して、酪農家の方々を応援いただきたいと思います。

記者との質疑応答(要旨)

<十勝毎日新聞社>
ワクチン接種について、市長から接種スケジュールの前倒しについて発表があったが、高齢者施設入所者、一般高齢者の対象者数、接種場所、予約方法など、具体的に伺う。

 

<市民福祉部保健医療担当参事>
前倒しとなる対象者については、月別でのお答えとなるが、1月の対象者数は約8,000人、2月の対象者数は約3万5,000人である。
接種場所については、個別の医療機関は50か所、集団接種会場は、1・2回目と同様、イトーヨーカドー帯広店と保健福祉センターの2か所を想定している。いずれも土日の開設を検討しているが、時間帯等については、まだ検討中である。
受付については、コールセンターと24時間予約可能なインターネットで受け付ける予定。

 

<北海道新聞社>
地域マーケティング事業について、昨年に続いて2年目ということだが、昨年の成果を伺う。また、今年度は、東京で2回、実施するとのことだが、昨年度も東京で1回実施している。昨年度との違いについて伺う。

 

<経済部経済企画課長>
昨年度の成果としては、参加者とお話しする中で、「十勝ファン」のタイプ、傾向などを捉えることができたと考えている。「自分たちの力をまちづくりに生かしてほしい」という熱い思いも受け止めたところ。
昨年度との違いとしては、一例となるが、地域のモノづくりなどに携わっている事業者に参加いただき、その事業者がやりたいことに関して、ファンの方々から具体的なアドバイスやアイデアをいただくことを想定している。

 

<十勝毎日新聞社>
関連して、市長から商品開発や販路拡大にも生かすとの説明があったが、具体的にはどのようなことを想定されているのか伺う。

 

<経済部経済企画課長>
配布資料のとおり、今回、参加する事業者は「株式会社満寿屋商店」様、「株式会社そら」様、「株式会社十勝野フロマージュ」様の3社である。この3社については、具体的にやりたいことが決まっている。例えば、満寿屋商店様については、パンのテーマパークをこの地域につくる事業計画を既に持っている。あるいは、十勝野フロマージュ様については、地域の工房を地域の文化として定着させたいと考えている。これらの構想について、ファンの方々にアドバイスやアイデアをいただきたいと考えている。そのことを通じて、それぞれの会社の販路拡大につながっていくことも、我々としては期待しているところ。

 

<市長>
昨年度、十勝と東京で2回開催し、私も参加させていただいた。「ファン」という新しいカテゴリーでいろいろなことに関与いただくことが目的だったが、積極的に関わりを持ちたいという姿勢の強い方々が、想像を超えてたくさんいた。
この事業のコンセプトは、もともと、顧客の2、3割の人が売り上げや消費の7、8割を生み出しているというマーケティングの理論に基づいたもの。要は、コアなファンを大切にしようということで始めた。
参加者からは、東京に住んでいても、十勝・帯広のまちづくりに関わってみたいという姿勢、十勝に対する期待や思い入れを強く感じた。
また、企業側も、直接、ファンの方々とやり取りをする中で、従来、個別に実施していた自社のマーケティングとは違うカテゴリーでマーケティングをできたと思う。
昨年度、ファン、企業の両者から非常にいい感触を得たので、今年度は、前回、参加いただいた方と新しく参加いただける方を2回に分けて東京で実施することとした。

 

<NHK>
この一年を振り返って、どんな一年だったのか、手ごたえを感じている施策や課題に感じていること、あるいは来年に向けて、どのようなことに力を入れていきたいのか、伺う。

 

<市長>
今年の総括だが、昨年に引き続いて、コロナ対策に終始した一年だった。3波、4波、5波と、繰り返し感染が拡大し、国の方針や市民の皆さんのニーズ、メディアの姿勢などが短いスパンで変わった。その中で、できるかぎり、大局的な視点で対策を講じる姿勢で取り組んできた。
北海道、医療従事者、市民の皆さん、事業者の方々には、長期間にわたり、感染対策にご理解・ご支援をいただき、心から感謝を申し上げたい。ワクチン接種も、皆さんのご協力で、大きなミスもなく概ね10月末で終えることができ、安堵している。
2点目としては、コロナ禍ではあったが、十勝・帯広の前向きな動き、存在感が高まるようなことが起きた一年だった。
例えば、道東道の足寄-陸別間の事業再開の動きや、日高山脈襟裳国立公園化に向け帯広自然保護官事務所が開設されたこと、「トカプチ400」がナショナルサイクルルートに指定されたことなどがあった。また、農協取扱高も3,735億円で史上最高となり、食料自給率も1,339%で最高値となった。母数となる人口の影響もあると思うが、それにしてもコロナ禍の中で最高値となった。
また、地価が4年連続上昇した。個人市民税も増加した。いずれも道内では札幌圏に次ぐレベル。住みよさランキングも道内1位など、どのランキングでも上位に位置し、帯広の存在感が高まってきたと感じている。
さらに、「とかち・イノベーション・プログラム」を中心に、のべ500人の起業家コミュニティをつくることができた。新設会社数も増加している。人口推移も堅調であり、釧路を上回った。西3・9再開発事業も最終盤を迎えている。そして、ばんえい競馬も過去最高を記録し、一般会計に繰り入れできるようにまでなった。工業団地についてもこれまで完売している状況である。
コロナ禍だが、十勝・帯広での出来事は、他地域との比較感の中でも前向きな話題が非常に多いと感じている。
今年度は、私にとって任期最終の年度。この12年間、先を見据え、今、打たなければならない手を考えてきた。その成果がさまざまな数字・指標に表われてきているのではないかと思っている。
また、課題についてだが、市政執行や組織運営を行う中で、課題は、常に存在していると思う。大切なことは前向きさを失わないこと、立ち止まらないことが大切だと感じている。前向きに動いていれば、必ず解決につながると信じてやってきた。そうした思いで、中長期的な課題に対しても、動きを止めずに、与えられた任期の中で、一つひとつ解決してきた。
この2年間でいえば、感染症対策。課題が常に変化していく中で、優先順位をつけながら、対応にあたってきた。例えば、皆さんからもいろいろとご指摘をいただいたが、ワクチンの接種体制の調整や情報提供のあり方、また、ワクチン供給量の変化への対応などもあった。そして、国・道の方針や対策との連動、限られた財源での経済・生活支援策にも取り組んできた。
直近では、農村部の強風被害があった。防災・減災については、消防力の強化や耐震化を含め、さまざまな対策をこれまでも講じてきた。年度内には、拠点防災備蓄倉庫も完成する。今回の強風被害でご指摘いただいた課題もふまえ、引き続き、体制整備に取り組んでいく。
当面の課題は、3回目接種に向けたワクチンの供給の見通し、交互接種への対応になると思う。現在、感染は落ち着いているが、再拡大に備えた3回目接種の円滑な実施、給付金の早期支給、経済対策などに、残りの任期の最大の課題であり、全力で取り組んでいく所存である。
来年、帯広市は開拓140年、市制施行90年の節目を迎える。これからも、市民の皆さんの知恵を結集しながら、未来を信じ、ともに行動することで、地域の活力をさらに高めていけるのではないかと考えている。

 

<十勝毎日新聞社>
一年の振り返りを伺ったところだが、市長として、今年一年を象徴する漢字があれば伺う。

 

<市長>
「かえりみる」の「顧」という漢字。
市長として、3期12年の任期最終年であり、自分自身の振り返りがあった年だった。また、コロナ対応の中で、市民の皆さんが、不安や不満など、どのように感じているのか、短期的に見るのではなく、それぞれの局面で感じてきたこととの比較において考えることが多い一年だった。その都度、しっかり振り返りながら、判断をしてきたという意味で、「顧みる」という漢字が一番近いと思う。

 

<NHK>
 来年、任期満了に伴う帯広市長選挙があるが、現時点で出馬の考えなどを伺う。

 

<市長>
12月議会でのやり取り、また応援してくれている方々からも非公式に「出ないのか」といったお声もいただいており、当然、考えていないということはない。やり残しがあるから4選目に出るというものではないと、議会の論議でもあったし、私もそのように感じている。
4期目とは、何をするのか、何をしなければならないのか、それができるのか、ということを今、熟慮しているところ。
コロナで2年ほど忙殺されたため、当初考えていた12年間、3期の期間でやろうとしていたことに、ブレーキがかかったことは事実であるが、それ故に、やり残したことがあるからもう1期ということでの4期は無いと、私は思っている。
4期目だからこそできることを、自分の中で見つけることができるのか、自分で位置付けることができるのか、そうしたことをまず大切に考えたい。
決して楽な仕事ではないと思っているため、責任を全うしていく上で、私自身の覚悟ができるのかどうか、それについても自分の心にしっかりとたずねていかなければならないと思う。
今、それをしているところ。先週、議会が閉会したばかりで、回答できるところにまでなっていないが、この年末年始、しっかりと考えてみたい。年末年始には家族とも会えるので、家族の意見も聞きたいと思っている。

 

<十勝毎日新聞社>
冒頭、牛乳の消費拡大の呼びかけの中で、市長は毎日、牛乳とヨーグルトを摂られているとのことだったが、もともとそうした習慣があったのか、または、現在の状況を受けて始めたのか、伺う。

 

<市長>
私は、ずっと牛乳が好きで、毎朝、欠かさず飲んでいる。また、ヨーグルトについては、我々と一緒に開発し、発売していだいたものがある。自分たちでつくったヨーグルトであり、たくさん消費したいと思い、毎日、摂っている。
乳製品は、身体にいいものだと認識している。酪農家の皆さんにしっかりつくっていただいたものが無駄にならないよう、私自身としてもできるかぎり、協力をしてきたい。

 

【以上】

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