令和3年6月24日 市長記者会見
- 日時
- 令和3年6月24日(木曜日)13時30分〜13時55分
- 場所
- 市庁舎4階会議室
- 出席者
- 帯広市長 米沢 則寿
政策推進部 関口部長、中里参事、
総務部 廣瀬部長、
市民福祉部 下野部長、五十嵐保健医療担当参事
都市環境部 小野参事
- 記者数
- 8名(テレビカメラ3台)
会見項目について動画(YouTubeへのリンク)でお伝えします。
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報道機関との質疑応答要旨(テキストデータ)については、会見終了後1週間以内をめどに掲載しています。
会見項目
- 新型コロナウイルス感染症について
- 子育て世帯生活支援特別給付金について
記者からの質問
- ワクチン接種で、二重予約のトラブルや、重篤な副反応などは発生していないか伺いたい。
- 帯広市では、高齢者への接種完了の目安を8割程度としている。7月末時点で、接種率が81.1%になるということは、7月中に高齢者への接種が完了するという認識でよいか伺いたい、ほか。
- 子育て世帯生活支援特別給付金について、申請が不要で7月8日に支給される方の数を伺いたい、ほか。
- 64歳以下の接種は段階的に実施するとのことだが、年齢などで区分して実施するなどを考えているのか伺いたい、ほか。
- 先日、幼稚園の団体から要望書の提出があった。64歳以下の方のうち、優先接種の考え方などを伺いたい、ほか。
- 帯広商工会議所が、7月15日から職域接種を行う考えを示した。帯広市として、どのような協力を考えているか伺いたい。
- キツネのエキノコックス対策について、現在、帯広市では、ハード面、ソフト面でどのような対策を行っているか伺いたい、ほか。
- 帯広市では、コロナに関して、十勝総合振興局と、いつから、どのような内容で協議連絡をしてきたのか伺いたい。
- 64歳以下への接種にあたり、年齢で区切る場合、どの世代から受け付けるのかは、まだ決めていないのか伺いたい。
市長から(要旨)
1 新型コロナウイルス感染症について
ワクチン接種の現状をお伝えします。6月21日から高齢者の集団接種を開始していますが、現在までに集団接種に4,545人の申込みがありました。個別接種分も併せると高齢者全体の接種率は、7月末時点で81.1%となる予定です。
高齢者の進捗状況を踏まえ、現在、事前申請を受け付けている、基礎疾患を有する方については、7月5日から接種券を送付し、予約の受け付けを開始することとしました。
また、そのほかの64歳以下の方々については、11月末までの接種終了を目指し、7月中旬をめどに、接種券を送付する準備を進めています。
なお、接種は、ワクチンの供給量に応じて8月中旬から段階的に行う予定ですので、予算措置を含め、予約のスケジュールなどは、決まり次第、改めてお知らせします。
国は、6月20日をもって9都道府県の緊急事態措置を解除し、まん延防止等重点措置に移行しました。道は、札幌市で強い対策を継続するほか、石狩振興局管内や小樽市、旭川市では、経過措置を実施しますが、十勝・帯広を含め、その他の地域では対策内容が緩和されます。
さらに、ワクチン接種が始まったことで安心感を持たれることと思いますが、接種を終了しても基本的な感染対策の継続は必要です。
感染拡大地域との往来を控えるなど、感染リスクを避ける行動の徹底に引き続き、ご協力いただきますようお願いいたします。
現在、市議会において、プレミアム商品券の発行や生活困窮世帯への支援金などについて、ご審議いただいています。こうした対策と、安心、かつ、迅速なワクチン接種を進めながら、地域の状況を踏まえ、今後も市として必要な対策を講じてまいります。
2 子育て世帯生活支援特別給付金について
この給付金は、感染症の影響が長期化する中で、低所得の子育て世帯に対し、実情を踏まえ生活の支援を行うものです。
申請の必要がない住民税の均等割が非課税の世帯には、個別にご案内しているとおり、7月8日に給付金を支給いたします。
また、それ以外の世帯においても、平成15年4月2日以降に生まれた児童を養育している方で、コロナ禍により家計が急変した場合なども、給付金の対象となります。
この場合は、申請が必要となりますので、市ホームページで所得要件などを確認の上、来年、令和4年2月28日までに申請をお願いいたします。
支給額は、児童一人あたり5万円となります。
申請期限までにまだ時間がありますが、お早めに要件などをご確認の上、忘れずに申請いただきますようよろしくお願いいたします。
記者との質疑応答(要旨)
<北海道新聞社>
ワクチンの集団接種が、今週から始まった。二重予約のトラブルや、重篤な副反応などは発生していないか伺いたい。
<市長>
集団接種への予約変更は、混乱なく受け付けてきており、21日から接種を開始した。当初は、3レーンで1日600人を予定していたが、予約状況などを確認し、2レーン400人に変更した上で、現在まで順調に進んでいる。個別接種も含め、重大な副反応の報告や二重予約のトラブルも見られていない。
<十勝毎日新聞社>
帯広市では、高齢者への接種完了の目安を8割程度としている。7月末時点で、接種率が81.1%になるということは、7月中に高齢者への接種が完了するという認識でよいか伺いたい。
<市長>
完了の定義が明確でなく混乱も生じているが、7月中の接種を希望の方は、すべて対応できる体制をとっている。その結果、接種は順調に進んでおり、希望される方は、7月末までに2回目の接種を終えることができるものと認識している。
<十勝毎日新聞社>
子育て世帯生活支援特別給付金について、申請が不要で7月8日に支給される方の数を伺いたい。また、申請が必要な方は、どれくらいの数を見込んでいるのか伺いたい。
<市民福祉部長>
7月8日の支給対象者の数は、現在持ち合わせていない(追記:支給対象者約450世帯、児童1,000人)。
家計が急変するなどして申請が必要な方の数も、正確に把握できていない(追記:1,237世帯、児童2,036人を想定)。
<北海道新聞社>
64歳以下の接種は段階的に実施するとのことだが、年齢などで区分して実施するなどを考えているのか伺いたい。
<市長>
まず、64歳以下の一般の方の前に、社会福祉施設の従事者の方などの接種を間もなく開始する。今月末までに申請いただいた基礎疾患を有する方には、接種券を7月5日から送付し、予約の受付を開始する予定。いずれも、当初計画から1か月程度早まっている。
64歳以下の一般の方については、7月中旬から接種券を順次送付できるよう、検討を進めている。予約については、8月中旬からの接種に向け、段階的に受け付けることを検討している。具体的なスケジュールは、改めてお伝えしたい。
<北海道新聞社>
一般の方は対象者も多く、段階的に予約を受け付けるのは、混乱が生じないように、ということだと思うが、具体的にどのように区切って受け付けるのか伺いたい。
<市民福祉部医療保健担当参事>
5歳ごとに区切って予約を受け付ける、1万人ずつ区切って受け付ける、などで段階的に予約を受け付ける方法を、現在検討しているところ。
<十勝毎日新聞社>
先日、幼稚園の団体から要望書の提出があった。64歳以下の方のうち、優先接種の考え方などを伺いたい。
<市民福祉部医療保健担当参事>
保育士や学校教員などは、優先接種の対象として考え、時期などを検討している。保育所や学校の所管部署などと協議しているところ。
<十勝毎日新聞社>
それは、8月中旬から開始する中で、優先して接種してもらうのか。
<市民福祉部医療保健担当参事>
現在、高齢者対象の集団接種を行っている中で、希望する高齢者の方には7月中に接種できる体制をとっているが、枠に空きが出ている状況であるので、その空きを活用して保育士などに実施していくことを検討している。
<十勝毎日新聞社>
そうすると、8月中旬よりも前倒しで実施していくということか。
<市民福祉部医療保健担当参事>
そのとおり。
<北海道新聞社>
帯広商工会議所が、7月15日から職域接種を行う考えを示した。帯広市として、どのような協力を考えているか伺いたい。
<市長>
職域接種は、自治体の接種事業に影響を与えないよう、医療従事者や接種会場の確保、接種事務に至るまで、自らが行うものであり、現在、申請されている企業や大学などは、これらの準備が整ったものと認識している。
市としては、実施を予定している企業等と連携を図りながら、必要な接種券を送付するほか、接種にかかる費用の支払いを行うなどして、協力をしていく。
職域接種の実施を含め、企業や医療機関などのご協力をいただきながら、さらなる接種の加速化、市全体のスピードアップにつなげていきたい。
<十勝毎日新聞社>
キツネのエキノコックス対策について、現在、帯広市では、ハード面、ソフト面でどのような対策を行っているか伺いたい。また、この感染症に対する市長の認識を伺いたい。
<市民福祉部医療保健担当参事>
帯広市では、北海道のエキノコックス症対策実施要領に基づいて市の要領を定め、予防パンフレットの配布など衛生教育の実施のほか、小学校3年生以上で過去5年間受診していない方を対象とした検診を年6回程度実施してきている。
また、キツネは鳥獣保護法の対象とされており、人の生活域にいるだけでは駆除することはできないが、敷地内に侵入し作物が荒らされるなどの被害が発生した場合には、駆除を委託するなどしている。
検診は、9月から2月の間に実施しており、広報紙やホームページなどで定期的に周知を行ってきている。
道内全域の問題であり、日常生活における野生生物との適切な関わり方を知ることが大切だと認識している。帯広市としては、キツネの駆除数や道内の患者発生状況などを注視し、北海道や関係機関と連携した対策を行いながら、市民の皆さんに、エキノコックス感染症を正しく認識し、リスクを回避する行動をとっていただけるよう、適切な情報提供に努めていく。
<都市環境部参事>
公園では、キツネを人の生活域に近づけない取り組みが、基本的な対応となる。餌付けをしない、エサとなる生ごみ等を放置しない、帰宅後に手を洗うなどの基本的な対応が重要。公園を管理する指定管理者には、巡回の際や利用者の連絡に基づき、適宜、清掃などの対応を行っている。
<十勝毎日新聞社>
新型コロナウイルスに対しては、様々な対策がとられている。そのほかにも、インフルエンザやノロウイルスなどの感染症もある。エキノコックスは、北海道でとくに対策が必要だと言われているが、市長としてどのようなリスクがあると認識されているか、また、市長自身が街なかでキツネを目にしたなどの経験を踏まえた考えを伺いたい。
<市長>
昔、「科学とは何か」ということを教えてもらった。「わかっていることと、わかっていないことを、明確に区別すること」だと。科学というのは、わかっていないことを突き詰めて解明していくことだと習った。
この1年半の間、わかっていることと、わかっていないことの区別がつかずに、専門家が言っていること、専門家でもない人が専門家のように言っていること、そして、うわさなど、ひとつの事象について様々な情報があふれてしまっている、と感じている。
リスクマネジメントというのは、わかっていることと、わかっていないことを、明確に確認して、わかっていることでコントロールできることについては、一生懸命、コントロールすること。一方で、わからないことに対しては、謙虚に、わからないということを前提に考えていかなければならない。
エキノコックスも含めて、科学的な知見と、我々の普段の生活の中でのうわさや思い込みが一緒になってしまって、市民の皆さんに不安を感じさせたり、危険に遭わせたりするのは大変なこと。そういった意味で、市民の皆さんにエキノコックス感染症を正しく認識していだたき、リスクを回避する行動をとっていただくための啓発、発信をしっかりしていきたい。
<十勝毎日新聞社>
先日、市議会の一般質問の中で、毎日のように北海道と協議していた、との田中副市長の発言があった。帯広市では、コロナに関して、十勝総合振興局と、いつから、どのような内容で協議連絡をしてきたのか伺いたい。
<市長>
感染者の情報について、毎日、振興局長から市町村に情報提供することとされている。帯広市では、十勝総合振興局長から田中副市長に、感染が発生した以降、基本的に毎日、感染状況の連絡があり、都度、副市長から私にも報告がある。
その間、国が、高齢者接種の終了時期を7月末に完了すると目標を打ち出した4月末以降に、全国の自治体に、完了時期や7月末に完了できない理由についての調査が何度もあったところ。
帯広市では、完了を8月中とし、その理由として、医療従事者の確保が困難であることをお伝えしていた。そうした状況を含め、毎日の振興局長との連絡の中で、接種体制の課題を共有するなど、相談もしてきていた。
個別接種、集団接種、どちらの接種体制にせよ、打ち手である医療従事者の確保が確実になされなければ、実施はできない。
これまでも議会で説明してきた通り、65歳以上の接種において、帯広市は、とりわけ、高齢者にとって安心な接種体制である個別接種を、医師会との協議のもとで選択した。
個別接種を基本スキームとして実施する中、北海道から、医療従事者の支援の見込みができたのと連絡をいただいたことから、7月末までの高齢者接種完了に向けて加速化するために、基本スキームの個別接種に加えて、集団接種を実施することになった。
方針転換とか、集団接種の検討が遅すぎるといったご意見もいただいているが、帯広市では、個別接種を基本スキームとして実施する中で、加速化できる体制の見込みが整ったことから、集団接種を上乗せしたというかたちで理解をしていただきたい。
<十勝毎日新聞社>
64歳以下の予約にあたり、年齢で区切る場合、どの世代から受け付けるのか、まだ決めていないのか伺いたい。
<市長>
まだ決めていない。早々に決めて、お伝えしたい。
【以上】
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