令和3年9月30日 市長記者会見
- 日時
- 令和3年9月30日(木曜日)10時30分〜10時50分
- 場所
- 市庁舎4階会議室
- 出席者
- 帯広市長 米沢 則寿
政策推進部 関口部長、中里参事、
総務部 廣瀬部長、
市民福祉部 五十嵐保健医療担当参事
- 記者数
- 11名(テレビカメラ3台)
会見項目について動画(YouTubeへのリンク)でお伝えします。
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報道機関との質疑応答要旨(テキストデータ)については、会見終了後1週間以内をめどに掲載しています。
会見項目
- 新型コロナウイルス感染症について
記者からの質問
- 管内の感染者数が減少傾向になり、今後は感染防止対策と地域経済の回復にも力を入れていくべきだと思うが、現状、どんなフェーズだと捉えているのか伺う、ほか。
- ワクチン接種は、当初の予定どおり10月末に終わるのか伺う、ほか。
- 帯広市のワクチン接種率は、どのように算出されているのか伺う。
- ばんえい競馬の収益の一般会計への繰入金について、どのような用途に使いたいか伺う、ほか。
- 「よつ葉アリーナ十勝」の全面オープンにあたって、市長の所感を伺う、ほか。
- ばんえい競馬の繰入金について、一般会計に計上する考え方について伺う。
市長から(要旨)
1 新型コロナウイルス感染症について
本日、9月30日をもって緊急事態宣言が解除されることを受け、市の施設や事業、イベントなどは感染対策を講じた上で、10月1日から再開することを決定しました。
国は、ワクチン接種が広く行き渡る11月頃をめどに行動制限の緩和も検討していますが、今後も医療体制のひっ迫状況などに応じて、再び、強い措置を講じることも考えられます。
知事の要請を踏まえ、市民の皆さんには、感染リスクが避けられない場合、札幌市や他都府県との往来は控えるほか、感染防止対策が徹底されていない飲食店等の利用を控えたり、飲食時は少人数・短時間にするなどの取り組みにご協力をお願いいたします。
9月16日以降、市では、全対象者のワクチン接種を実施してきており、29日現在の接種率は57.3%となっています。
予約枠は十分に用意していますので、体調や都合などによりまだ接種できていない方は、接種の検討をお願いいたします。
なお、ワクチン接種を行っても、感染の再拡大を防ぐ最も有効な対策は、基本的な感染予防の徹底に変わりありません。十勝・帯広の感染者数は、市民の皆さんのご協力のもと大きく減少していますが、引き続き体調不良時には人との接触を控えるほか、マスクの着用、手洗いや消毒の徹底、密を避けるなどこれまでの対策の継続をお願いいたします。
市の対策本部は、宣言の解除に伴い任意の位置付けとなりますが、同様の体制を維持しながらワクチン接種を含め、感染拡大防止の対策に今後もしっかりと取り組んでまいります。
記者との質疑応答(要旨)
<十勝毎日新聞社>
管内の感染者数が減少傾向になり、今後は感染防止対策と地域経済の回復にも力を入れていくべきだと思うが、現状、どんなフェーズだと捉えているのか。行動制限の緩和についても考えがあれば伺う。
<市長>
先週の連休の影響を含め、引き続き、感染状況を注視する必要があると認識しているが、道内の感染者数は、道の警戒ステージ2の基準に近づいている。
十勝管内でも、8月には月別最多となる感染者数600人に達したが、先週から感染者数ゼロの日もあり、地域内での感染は収束してきていると認識している。
感染者数の減少に伴い、入院者数、施設療養者数、自宅療養者数がいずれも一桁台、またはゼロとなり、医療提供体制の負荷も低減されている。
感染が収束しないうちに、経済活動を再開することの難しさは、これまでのこの1年半の経験で、誰しもが感じていることだと思う。
今回、これまでの波とは違い、全国的に感染者が急速に減少したこと、また、国が行動制限緩和の方針を打ち出したことで、安心感や緊張感の反動で期待感が広がっていると感じるが、感染の再拡大には十分注意する必要がある。
現在は、そうした状況をふまえ、気を引き締め、引き続き、基本的な感染予防に取り組みながら、慎重に制限を緩和していく段階だと考えている。
<北海道新聞社>
ワクチン接種について伺う。市が終了の目途としている10月末まで、あと1か月となった。副反応について報道されている中で、今後、若い世代を含め、どのように市民の皆さんに広く接種してもらうかが課題になってくる。特に小中高生は、学校行事との兼ね合いで、副反応を心配して、この時期には接種したくないといった要望もあると思う。
まず、当初の予定どおり10月末に終わるのか伺う。また、市民に納得して接種を受けてもらうために、市としてどのようなことに取り組むのか伺う。
<市長>
8月下旬以降、市内で複数の職域接種が行われている。また、9月16日から対象者全員が接種できるようになったため、冒頭お伝えしたとおり、29日時点で、接種率が57.3%となり、これまでの接種は順調に進んでいると認識している。
年代別の接種率では、60代以上は90.2%と非常に高いが、50代で64.0%、40代で34.8%、30代以下で22.8%となっている。
ただ、10代から30代においても、1回目を接種済み、または予約済みの人数を合わせると、現時点での推計値は67.7%となるため、今後も接種率はさらに上昇する見込みである。
国からは、対象者の8割が2回接種できる量のワクチンが供給されるため、市では、それに合わせた十分な接種体制をしっかりと整えている。
10月上旬の予約枠には、まだ空きがあり、これまでお伝えしてきたとおり、10月までの接種を希望される方は、接種を終えられるものと認識している。
ただ、10月をもってワクチン接種ができなくなるわけではなく、その後も接種は継続して行っていくため、市民の皆さんには、ご自身の体調や都合を考慮し、接種時期などを検討いただいた上で、予約いただきたいと思う。
次に、若い世代などの接種の関係だが、ワクチン接種は強制ではない。市としては、希望する方が受けられるよう、引き続き安心して接種できる体制を維持することが重要だと認識している。
また、接種状況をSNSで発信したり、小中学生には、わかりやすいチラシを個別に送付するなど、周知啓発に努めているところ。接種を迷われている方への相談にもしっかり応じるなど、多くの方に接種していただけるよう取り組んでまいりたい。
市ワクチンコールセンターも開設しているので、ご不安、ご不明な点があれば、ぜひ相談いただきたい。
<毎日新聞社>
帯広市の接種率は、母数など、どのように算出されているのか伺う。
<保健医療担当参事>
12歳以上の方を母数にして算出したものと、全市民を母数として算出した二つの数値がある。ホームページ上でも両方の数値を、毎週金曜日に更新している。
本日、お知らせした数値は12歳以上の方を母数にしたもの。国は、全国民を対象としているため、比較するときには全市民が母数の数値も参考にしていただきたい。
<北海道新聞社>
ばんえい競馬の収益の一般会計への繰り入れについて伺う。収益のうち2400万円を繰り入れることが決まったが、公営競技を運営する他の自治体では、コロナ対策に使うケースもある。どのような用途に使いたいか、また、いつ頃までに結論を出すのか伺う。
<市長>
競馬法の趣旨などを踏まえ、用途については、予算編成の中で検討していくが、一般会計に繰り入れができるまでに、ばんえい競馬が成長したことは、市長に就任して12年目になるが、最初の頃とでは隔世の感があり、非常に嬉しく感じている。
改めて、ご協力・ご支援いただいた関係者や市民の皆さんに感謝申し上げたい。
そうした気持ちがあるので、市民の皆さんが用途を実感できるようなものに使いたい。例えば、多くの方々が憩う場所に関連した予算など、そうした視点を持って、予算編成の中で議論を進めていきたい。
「ここにばんえい競馬の収益が使われたのか」とわかっていただけると、これまで応援してくれた皆さんも、ばんえい競馬の成長を実感できると思う。予算編成での議論があるため、確定的なことは申し上げられないが、私としてはそうした方向の議論になってほしいと思う。
最終的には、来年の2月頃までに、用途を含め、予算案を発表することになる。
<十勝毎日新聞社>
「よつ葉アリーナ十勝」について伺う。今般、駐車場の外構整備が終わり、全面オープンすることとなったが、市長の所感を伺う。また、昨年2月のアリーナ供用開始時に予定されていた記念セレモニーが中止となったが、今回の全面オープンに合わせて、節目のセレモニーなどの計画があれば伺う。
<市長>
広報紙のコラムにも書いたが、旧総合体育館は、自分が高校生の時に完成し、高校生の目線で見た時には、ものすごく立派なものができたと感じた。でも、12年前に帯広に戻ってきた時に、随分、古くなり、変わってしまったと感じた。その分、自分も年を取ったのだと思うが、その面で、今回、アリーナが新築されたことは、感慨深く感じている。
また、十勝全域から多くの方に集まっていただける位置にあり、オープンをとても楽しみにしていた。しかし、ちょうど感染症が拡大し、当初予定していた華々しいオープニングセレモニーは中止にせざるを得なかった。
今般、従来の約3倍となる駐車スペースの外構工事を含め、すべての工事を終えた。感染対策のため、大きなセレモニーはできないが、10月10日(日曜日)10時から、よつ葉アリーナ十勝の正面にて、私も出席し、関係者によるテープカットのセレモニーを行う。
昨年2月末にオープンしたアリーナでは、キッズコーナーなども充実し、子育て世代など、それまでは見られなかった利用者の姿があり、これからも誰もが利用しやすい「潤いと交流の場」として、多くのみなさんにご利用いただきたいと思っている。
<十勝毎日新聞社>
ばんえい競馬の繰入金に関連して伺う。一般会計に繰り入れた金額については、翌年度の予算でその都度使うのか。それとも、一定の金額になるまで積み上げておき、いっぺんに使うのか、いろいろな考え方があると思うが、どのような考えか。
<政策推進部長>
予算編成の中で検討していくことになるが、基本的には、全額、翌年度予算に計上する考え。ただ、各年度の収益の状況によって、一般会計にどの程度、繰り入れられるのかわからない状況もある。また、どんな事業に使うのかによって、繰入金と支出の兼ね合いを取る必要もあると思うが、基本的にはその都度、活用していきたい。
【以上】
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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
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