令和3年7月30日 市長記者会見
- 日時
- 令和3年7月30日(金曜日)9時30分〜10時00分
- 場所
- 市庁舎4階会議室
- 出席者
- 帯広市長 米沢 則寿
政策推進部 関口部長、中里参事、
総務部 廣瀬部長、
市民福祉部 五十嵐保健医療担当参事、
生涯学習部 葛西参事
- 記者数
- 8名(テレビカメラ3台)
会見項目について動画(YouTubeへのリンク)でお伝えします。
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報道機関との質疑応答要旨(テキストデータ)については、会見終了後1週間以内をめどに掲載しています。
会見項目
- 新型コロナウイルスのワクチン接種について
- 東京2020パラリンピック聖火フェスティバルについて
記者からの質問
- 帯広市へのワクチンの供給量の現状について伺う、ほか。
- ワクチンの供給が見通せない場合は、その後の年代の方々もずれ込んでいく可能性があるのか伺う、ほか。
- 12歳から18歳の子どもたちへの接種は、どうしていくのか伺う、ほか。
- 高齢者の接種などを通じて見えてきた課題、一般接種に向けてどう改善していくかについて伺う。
- 現在、帯広市として、職域接種を行う企業や団体と、どのように連携を図っているのか伺う。
- 帯広農業高校が、甲子園出場を決めた。市長の所感と、甲子園で期待するプレーについて伺う。
市長から(要旨)
1 新型コロナウイルスのワクチン接種について
7月末までの接種を希望した高齢者の皆さんにつきましては、明日をもって、接種を終了する予定です。
28日時点の接種率は、帯広市の高齢者全体約5万人を分母にしますと、64.6%となり、8月以降の接種を希望している方も含めると最終的な接種率は、86.0%となる見込みです。
また、60歳から64歳までの方々の接種は、8月13日からを予定しており、予約は、8月4日(水曜日)、8時45分からインターネットとワクチンコールセンターで受け付けます。
なお、周知漏れがないよう、8月3日に予約開始のご案内の通知を対象者全員に送付します。
受け付けにあたっては、電話受付を最大50回線にするほか、ネット予約の手順を解説した動画の配信や市役所本庁舎にブースを設置し、予約の支援も行います。
接種については、就労や就学をされている方も多いことから、56医療機関での個別接種に加え、休日や夜間にイトーヨーカドーと保健福祉センターの2か所で集団接種を実施するほか、ワクチンロスを防ぐため、来週後半にもキャンセル待ちの受付を開始できるよう、準備を進めています。
なお、12歳から59歳までの方の接種については、ワクチンの供給見通しを踏まえると、これまでお知らせしていたスケジュールより若干、ずれ込む予定です。現時点で、予約開始は、8月下旬から順次、接種は9月中に行う予定ですが、ワクチンが早期に供給されることになれば、スケジュールを前倒しできるよう、体制を整えています。
今後も、ワクチン接種の有無に関わらず、基本的な感染対策の継続は必要です。
夏休み期間中とはなりますが、全国的に感染が急拡大している状況をふまえ、感染拡大地域との往来を控えるなど、感染リスクを避ける行動に引き続きご協力いただきますよう、そして、危機意識の一段の向上、その共有を市民の皆さんにお願い申し上げます。
2 東京2020パラリンピック聖火フェスティバルについて(※8月2日時点で中止となりました)
東京2020パラリンピックは8月24日から開催される予定であり、これに先立って、全国各地で聖火のもととなる火を起こす採火式が行われます。
十勝・帯広では8月14日に採火式を開催し、起こした火を入れたランタンを同日午後と翌15日にイオン帯広店に展示します。なお、採火式については、感染症拡大防止のため無観客で行い、開催時間及び開催場所は非公開としています。
道内では、帯広市を含む23市町村で採火式が行われ、それらの火が8月16日に札幌市に集められ一つになります。その後、47都道府県の火が開催都市・東京都に集められ、聖火リレーを行った後に開会式会場へ届けられます。
帯広市内で行われる採火式では、十勝管内の障害者団体の方々により、「まいぎり」という火起こし器や火打石を使用した自然由来の方法で火を起こします。
また、帯広市郷土芸能平原太鼓による演奏も予定しています。
なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、実行委員会と十勝管内障害者団体等の関係者のみで開催します。
聖火の展示を、聖火ビジットと呼んでいますが、聖火ビジットでは、採火式で起こした火の展示のほか、地元選手やホストタウン登録をしているアルゼンチン競泳選手のパネル展、パラスポーツであるボッチャの体験などを行います。
こうした採火式や聖火ビジットを通して、障害者理解の促進を図り、オール十勝でパラリンピックの機運醸成を図ってまいります
記者との質疑応答(要旨)
<北海道新聞社>
全国的にワクチンの供給量が足りないと言われている。帯広市へのワクチンの供給量の現状について伺いたい。
<市民福祉部保健医療担当参事>
帯広市に対しては、8月までに、151,125回分のワクチンが供給される予定。このうち、これまでの接種や現時点の予約分として、130,065回分を使用済み、または使用予定である。
差分の21,060回分で、60歳から64歳の約1万人あまりを対象に接種を行う予定。
<北海道新聞社>
今後の供給見通しについて、国から一定程度の予定量が示されていると思うが、それは想定していた量と比べてどの程度なのか伺いたい。
<市民福祉部保健医療担当参事>
現在、9月以降の供給量は見えていない。その中で、先ほど説明したとおり、60歳から64歳の方々への接種は可能。次いで、50歳から59歳の方々は、当初8月末からの接種開始とお伝えしてきていたが、約2万人以上の方々を一度に接種対象とするのは難しいと考えており、対象年齢をさらに細かく区分して、接種をなるべく早く進めていけないか、検討しているところ。
<十勝毎日新聞社>
59歳以下の方々の予約開始が、9月中になるかもしれないとのことだが、ワクチンの供給が見通せない場合は、その後の年代の方々もずれ込んでいく可能性があるのか伺いたい。
<市民福祉部保健医療担当参事>
9月に入ると、ワクチンは(8月よりも)多く供給されるとの予測があり、他の年代の方々も9月中には接種が開始できるよう進めているところ。
<十勝毎日新聞社>
国からのワクチンの供給が、自治体の希望通りとなっていない。こうした状況を、市長はどう感じているか伺いたい。
<市長>
大変残念だ。
ワクチンの接種については、国も、自治体も、市民の皆さんも、「1日も早く」と望んでいるのは、みんな同じだと思う。国はワクチンを「切り札」と言い、我々自治体も期待をし、市民の皆さんも期待をする中で、それぞれの立場で努力をしてきた。しかし、一番上流にあたるワクチンの供給が見えない、または止まってしまうなど、状況が変わってきている。国がいい加減なことをしているわけではないと思っている。少し離れて見ていると混乱しているようにも見えるが、国も、1日も早く、というニーズに対応するために、様々な考え方を出しながら、前向きに取り組んできているのだと思う。そういう意味では、「(ワクチンが)来ないから(接種が)できないじゃないか」と非難をしていても、前に進まない。
例えば、ワクチンの接種記録を登録するシステムについても、国が在庫を把握できるよう、帯広市では、少しでも早く、正確に入力するため、医療機関の皆さんにシステムの使い方を説明、指導するなど、我々ができることを着実にしてきている。国や北海道との間で、言葉だけでなく、行動でも信頼し合える関係を積み上げていくことが大切だと思っている。ウイルスとの闘いは、みんなでひとつの方向を目指してやっていくべきだと思う。
若い人たちの感染増加や、重症化する年代への対応など、様々な難しい問題を抱えながら、国も精一杯やってきてくれているのだと思う。帯広市としては、すでに(ワクチンの量や供給時期などについて)我々の意向は国へ伝えてあるわけで、国がそれに対応してくれた時に、混乱や遅滞なく対応できるようにすることが重要だと考えている。
我々は、国が状況を確認、判断するうえで信頼できるデータや情報を上げていくべきだし、それに対して対応していただいたときに、我々は次のことをきちんと実施していくようにしていきたい。
<北海道新聞社>
12歳から18歳の子どもたちへの接種は、どうしていくのか伺いたい。また、これから夏休み、お盆休みを迎えるにあたって、市長から市民の皆さんへメッセージをいただきたい。
<市長>
まず、帯広市では、感染や重症化リスクを考慮して、年齢の高い順に接種を行っていく予定であり、12歳から18歳の接種時期は、現時点で未定である。
また、この年代は、接種に保護者の同意が必要。効果や副反応などについて、事前に、十分な情報提供や丁寧な説明が必要である。
同じ年齢区分でも、受験や修学旅行、部活動における全国大会など、様々な事情により早期に接種したいという声があることは承知しているが、供給されるワクチンが一定量確認できるまで、接種開始を検討するのは難しい状況。医療機関や教育委員会などと協議しながら進めていきたい。
次に、北海道の感染者数は、札幌を中心に増加してきていたが、札幌以外でも感染者が急増し、クラスターも複数発生して、病床がひっ迫している地域もある。十勝管内でもここ数日、感染者数が増えてきている状況。
要因や傾向については北海道が確認しているが、7月の4連休や夏休みで、地域間の往来が増えていることも影響していると伺っている。この状況は、これからも変わらないと思うし、これからお盆を迎えるので、そうした要素は確実に強まってくると認識している。
また、全国的に、若い世代の感染やデルタ株による感染割合が増加しており、今後、この地域には来ないということはあり得ず、どの地域においても同様の傾向が現れるのではないかと思う。
できることは、どこまでいっても、基本的な感染対策の徹底。冒頭にも申し上げたが、改めて、市民の皆さんには、危機感をもう一段上げていただきたい。長く続くと、どうしても緩くなったりしがちだが、去年の今ごろと比較してどうか、と考えるなど、去年よりもさらに強い変異株が入ってきていることを認識いただいて、みんなで闘っていきたい。
<北海道新聞社>
今月末で、高齢者への接種がある程度、目途がつく。ワクチン接種は帯広市としても初めてのことだったと思うが、課題として見えてきたこと、また、今後、より人数の多い一般の方々への接種に向けてどう改善していくのか伺いたい。
<市長>
帯広市では、これまで、関係機関や団体、医療機関と協議、連携しながら、安全かつ円滑なワクチン接種を進めてきたが、国の方針変更など、ワクチン接種を取り巻く状況が刻一刻と変わる中で、市民の皆さんへの情報発信のあり方や、ワクチンの供給量に合わせた接種体制の調整などが課題だと捉えている。
一般接種では、より丁寧でわかりやすい情報提供にこれからも努めるほか、高齢者よりも対象者数の多いボリュームゾーンに対して、ワクチンの供給量に合わせ、速やかに接種をしていけるよう、医師会や各医療機関との連携を密にしていきたい。従来から申し上げているが、突然のことが起きたときに、何が大切かというと、信頼関係だ。そういう面では、医療機関や関係機関、そして市民の皆さんと、コミュニケーションをしっかりとしていくことに尽きると思う。これから当面、11月に向けて、臨機応変に対応できる接種体制の確保に努めてまいりたい。
<十勝毎日新聞社>
帯広市内でも、職域接種が始まっている。現在、帯広市として、職域接種を行う企業や団体と、どのように連携を図っているのか伺いたい。
<市民福祉部医療保健担当参事>
職域接種の実施状況によって、さらに接種が加速されることは間違いないと思っている。職域接種には、国から直接、モデルナ社製のワクチンが供給され、帯広市に供給されるワクチンとは別。職域接種の進み具合が、帯広市における接種状況にも大きく影響することから、接種を行う事業所などとも積極的に連絡をとらせていただき、情報収集しながら、全体の接種体制を整えているところ。
<市長>
行政が行うものと、職域で行うものとで、対象となる方々の年齢層などが異なる。そのことによって、全体として早く進めていく、というのが、国による全体の設計思想だと思う。
行政が行う分については、計画どおり着実に進める。それとは違ったアプローチ、別の角度からの優先順位によって、それぞれの職域、職場で、接種を行っていくことで、1日も早く、日本、地域全体の接種が終わるように、ということだと思う。どちらが、ということでなく、両者がしっかりと対応することが、市民の皆さんに良いサービスを提供することにつながる。
これからも、連絡を密にとり合いながら、協力して進めていきたい。
<十勝毎日新聞社>
帯広農業高校が、北大会で優勝し、甲子園出場を決めた。市長の所感と、甲子園でどのようなプレーを期待するか、伺いたい。
<市長>
皆さんもご覧になったと思うが、今年の北北海道大会は、連日の炎天下での開催だった。その中を、大変見事なチームワークで勝ち抜かれた。かつ、決勝戦は、帯広大谷高校との十勝対決を制し、2度目の甲子園出場を果たされた。
やはり、前田監督の情熱あふれるご指導、そして、選手たちの日々のたゆまぬ努力、学校関係者、家族の温かい支援の賜物であり、この快挙を、心からお祝い申し上げたい。
郷土の代表としての誇りを胸に、これまでの練習で培ってきた技と力を、甲子園の大舞台で臆することなく存分に発揮してもらい、大活躍してほしいと願っている。
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