日高山脈襟裳国定公園について

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ページ番号1003714  更新日 2023年12月11日

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お知らせ

2024年夏、国内最大の国立公園が誕生します

環境省は2024年の夏頃に日高山脈及びその周辺地域を国立公園に指定することを発表しました。

環境省が公表した資料では、陸域では国内最大面積の国立公園となる予定です。

日高山脈襟裳国定公園の国立公園化

写真:冬の日高山脈

帯広市をはじめとした十勝、日高管内1市11町1村にまたがる「日高山脈襟裳国定公園」は、1981年に指定され、氷河の作り出した地形や日本唯一の地質がみられるほか、北海道を代表する野生動植物が多く生息しています。国定公園としては10万4千ヘクタールと全国一の公園面積の広さを誇ります。

公園は、その特異な成り立ちと、山岳から海岸までの多様な自然環境を有することから、この地域にしかいない固有な動植物がみられるなど、学術的にも高い評価がされています。特に、急峻な日高山脈に源を発する河川のほとりには、川の営みに合わせるように適応したケショウヤナギなどの植物が多くみられます。

公園利用者の多くは、主に登山を目的に訪れていますが、日高山脈には一般的な登山道が少なく、沢通しに山頂を目指すような冒険的ルートが多く、経験者向けの山としても知られています。
2010年には、国内でも重要な自然環境として注目され、国立公園の新規指定又は国定公園の拡張を検討する候補地として選定されました。これを受け環境省は2016年から国立公園指定のための検討調査を行い、日本を代表する傑出した自然の風景地であるとして、区域を拡大して新たな国立公園として指定する方針を決定し、2024年夏頃に国立公園に指定される予定です。

日高山脈襟裳国定公園 年表
1950年8月15日

襟裳道立公園に指定 

1958年4月1日 襟裳道立自然公園に移行
1981年10月1日 日高山脈襟裳国定公園に指定
国立公園指定に向けた動き
2007年 国立・国定公園総点検事業で国立公園等の候補地に選定
2016~2018年  国立公園指定検討調査の実施
2020年2月 国立公園指定の基本方針策定
2022年6月 中央環境審議会自然環境部会委員による現地視察
2023年6月 2024年中の国立公園指定を発表
2023年11~12月 パブリックコメント実施
2023年12月 提出された意見のとりまとめ、公表
2024年春頃 中央環境審議会に指定等案を諮問・答申
2024年夏頃 中央環境審議会の答申を踏まえ、指定等内容を官報告示(国立公園指定)

 

国立公園とは

国立公園は、日本を代表する自然の風景地として、自然公園法という法律に基づいて国(環境省)の指定を受け、管理されています。
国立公園は全国で34か所(令和5年4月1日現在)が指定されていて、国定公園、都道府県立自然公園とともに日本の自然環境のネットワークをつくり、その中心となっています。

日高山脈国立公園化推進事業実行委員会

視点場マップ表紙の写真

日高山脈地域の国立公園指定に向け、地域の機運醸成を図るため、十勝の関係6市町村(清水町、芽室町、帯広市、中札内村、大樹町、広尾町)で実行委員会を設置し、国立公園化推進事業を実施しました。

2020年 「国立公園化応援!日高山脈写真コンテスト」及び作品展の実施
 「日高山脈写真コンテスト応募作品視点場マップ」の作成

2021年 「国立公園化応援!日高山脈フォトラリー(インスタグラム)」の実施

2022年 「レンジャーさんから日高山脈を教わろう!キッズプログラム」の開催

2023年 「日高山脈を学ぼう!キッズプログラム」の開催

国指定名勝ピリカノカ「十勝幌尻岳」について

写真:Mt.TokachiPorosiri

帯広市と中札内村にまたがる十勝幌尻岳(標高1,846メートル)は、自然豊かな森と、山頂から望む日高山脈の眺めが素晴らしい山です。
この山は、自然が素晴らしいだけでなく、その山容が広く十勝一円から望めることもあり、古くからアイヌの信仰の山として知られ、十勝平野のランドマーク的な存在となっています。

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このページに関するご意見・お問い合わせ

都市環境部環境室環境課自然公園係
〒080-8670 帯広市西5条南7丁目1番地
電話:0155-65-4136 ファクス:0155-23-0159
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