アライグマ(特定外来生物)による被害防止対策について
帯広市内の自然や生態系を保全するために、アライグマなど特定外来生物の被害防止対策を行います。
アライグマについて
アライグマは北米原産の動物です。日本では昭和50年代に放映されたテレビアニメの影響でペットとして輸入され、その後捨てられたり、逃げ出したりして野生化したとされています。
雑食で繁殖力が強く急激に数を増やすため、納屋などを棲みかにして汚すほか、農作物や水産物、家畜飼料、地域にもともといた動植物を食べるなど、農林水産業や自然環境、人の財産へ悪い影響をもたらすとして、特定外来生物に指定されています。
北海道にはアライグマの天敵となる生物がいないことから、個体数の増加とさらなる被害の拡大が懸念されます。
特徴
頭胴長41から60センチメートル(尾を除くと、20から41センチメートル)、体重4から10キログラム
行動
夜行性で、昼間は樹洞や巣穴、および家の屋根裏、作業小屋、廃屋などの中で休息しています。木登りや泳ぎが得意です。水辺を好み、森林、農地のほか、市街地でも生息できます。
性格は気が荒く、手先が器用です。
食べ物
捕食対象が小型ほ乳類、鳥類、は虫類、両生類、魚類、甲殻類、昆虫類、野菜、果実、穀類と非常に幅が広く、北海道ではニホンザリガニやエゾサンショウウオといった在来種の捕食が報告されています。
アライグマの被害実態について
生態系への影響
道内では、アライグマの影響が疑われる例として野鳥の繁殖地の消滅や絶滅のおそれがある動物の捕食が確認されています。
農作物等への被害
アライグマによる道内の農業被害は拡大傾向にあり、令和4年度(2022年度)の被害額は約1億4400万円となっています。
被害額の内訳としては、スイートコーンが約2/3を占め、次いで果菜類、いちご、水稲、メロン、その他となっています。また、家畜に感染するおそれがある病原体(サルモネラ等)を持っている可能性があります。
人の健康への被害
人に感染するおそれがある病原体(狂犬病、アライグマ回虫等)を持っている可能性があります。
帯広市における現況
捕獲の推移
平成22年に市内で初めてアライグマが捕獲されてから、年1頭から2頭のペースで推移していましたが、平成28年に急激に増えてから年々増加傾向にあり、令和5年度には98頭のアライグマが捕獲されています。
防除計画の策定
帯広市では、特定外来生物であるアライグマ・カニクイアライグマ及びアメリカミンク(以下「アライグマ等」)の捕獲を行うため「帯広市におけるアライグマ・カニクイアライグマ防除実施計画書」並びに「帯広市におけるアメリカミンク防除実施計画書」を策定しています。
目撃情報をお寄せください
アライグマを見つけた場合
環境課(電話 0155-65-4136)へご連絡ください。
アライグマの捕獲について
アライグマは「特定外来生物法」(平成17年6月1日施行)により、生きたままの運搬、保管等が禁止されています。
捕獲等をする場合には、外来生物法に基づく手続きが必要です。詳しくは下記へお問い合わせください。
【問合せ先】 環境省北海道環境事務所野生生物課 電話 011-251-8704
アライグマ(特定外来生物)に関わる情報
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このページに関するご意見・お問い合わせ
都市環境部環境室環境課自然公園係
〒080-8670 帯広市西5条南7丁目1番地
電話:0155-65-4136 ファクス:0155-23-0159
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