平成23年1月 市長記者会見

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ページ番号1001213  更新日 2020年12月14日

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とき
1月14日(金曜)14時00分〜14時26分
ところ
市庁舎4階 会議室
出席者
米沢市長
商工観光部空港事務所 福島所長 前原副所長
生涯学習部スポーツ振興室 敦賀主幹 西尾副主幹

写真:記者会見の様子

「とかちスカイフェスタ2011」の開催について

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

始めに「とかちスカイフェスタ2011」の開催についてお知らせします。

本年3月27日に東京線にエア・ドゥ(北海道国際航空株式会社)が就航し、待望のダブルトラッキングが実現いたします。

帯広市を含めたとかち帯広空港利用促進協議会では、これを契機として、帯広市民はもとより、十勝管内の住民の皆さんに広くとかち帯広空港の存在価値を認識していただき、また、東京線がダブルトラッキングとなることをアピールし、利用促進につなげることを目的として、2月13日、日曜日にとかちプラザにおいて「とかちスカイフェスタ2011」を開催いたします。

開催内容につきましては、お手元の資料1のとおりです。メイン催事として「十勝の活性化に役立つ空港利用を考える」と題しましたシンポジウムを開催し、私もパネリストとして参加いたします。

とかち帯広空港へ期待する効果とそれをどう生かしていくか、また、今後の課題などについて議論を深め、地域住民の皆さんに自分たちの利用が更なる利便性の向上につながることをアピールすることで、とかち帯広空港を活用する機運を盛り上げる機会といたしたいと考えています。

こうしたステージイベントをはじめ、空港に関連した各種催しを予定しています。お子さまも十分楽しめる内容も企画していますので、ぜひ、ご家族そろってご来場いただければと思います。

2017年第8回アジア冬季競技大会について

続きまして、アジア冬季競技大会についてです。

昨年12月13日、日本オリンピック委員会から要請のありました2017年のアジア冬季競技大会につきまして、本市として、札幌市とともに開催を受け入れることとしましたので、ご報告します。

アジア冬季競技大会は、1986年に札幌で第1回が開催され、今年1月30日、カザフスタンで第7回大会が開催されます。1999年の第4回大会から第7回大会までは、冬季オリンピックの翌年に開催されてきましたが、第8回大会は冬季オリンピックの前年の2017年に開催されることが決まっています。この第8回大会につきましては、現在までのところ、立候補している都市はありません。

このような状況の中、昨年12月3日に札幌市に対し、13日に帯広市に対し、開催地として検討していただきたいと日本オリンピック委員会から要請がございました。

本市におきましては、一昨年9月に明治北海道十勝オーバルがオープンし、昨年1月にはアジアスピードスケート距離別選手権大会、世界スプリントスピードスケート選手権大会が相次いで開催されました。また、12月にはワールドカップスピードスケート競技会を開催したところです。

国際大会の継続的な開催により、スケート王国帯広・十勝を世界全体に、特に経済面で成長著しいアジア諸国に発信していきますことは、非常に有意義なことと考えますし、またスケート競技のみならず、魅力のある観光地としてもアピールしていくことができると考えています。

また、一流選手が競う国際大会を通じて、地域の子どもたちに夢や希望を与えることができますことも、大変意義深いことと考えています。いまや帯広・十勝は、現役中学生や高校生が冬季オリンピックやワールドカップに参戦している地域でありますし、将来ともこの流れを継続し、スピードスケート競技の底辺の拡大や選手育成を図っていくことが大切と考えています。

なお、開催にあたりましては地元負担を伴いますことから、これまで札幌市と協議を重ねてきましたが、日本オリンピック委員会などのご尽力により、地元負担額は一定程度に抑えられる方向性が見えてまいりました。まだ詰めていかなければならないことが多々ありますが、カザフスタンでの第7回大会において、次期開催地への大会旗の引き渡しが行われますことから、短期間での判断が必要とされ、本日、札幌市と歩調を合わせ、発表させていただきました。

大会の概要ですが、お手元の資料2にありますように、開催時期は2017年の1月から2月の時期に、開会式、閉会式を含み、7日ないし8日間の大会日数で開催が予定されています。開催地は、札幌市と帯広市で、本市ではスピードスケート競技が開催されます。

大会全体での開催競技は、アルペンスキーやクロスカントリースキーなど5競技11種別で、本市の明治北海道十勝オーバルを含む11の施設を使用して繰り広げられることになります。

大会運営経費は約35億円を想定しており、このうち約17億円は開催地負担ということになります。札幌市、帯広市、北海道の三者によって負担を決めていくということになります。
なお、当面のスケジュールにつきましては、資料をご参照ください。

以上が、2017年の第8回アジア冬季競技大会につきましての報告です。

資料

報道機関との質疑応答要旨

(報道)地元負担額が三者で17億円前後とのことであるが、これまでの札幌市との話し合いの中で、帯広市の負担額はどの程度になるか。

(市長)具体的な帯広市の負担額の数字は、まだ出ていません。
北海道がどの程度負担していただけるか分からないため、確定はしていません。

帯広市の開催は、スピードスケート1種目と分かりやすく、また我々はこれまで国際大会を開催した経験を持っています。それを踏まえて、今回の負担額17億円の割り振りを決めていくことになると思います。

(報道)札幌市の試算によると全体の経済波及効果は、60億円から63億円としているが、帯広市の試算はどの程度か。

(敦賀主幹)冬季アジア競技大会については、カザフスタンの参加選手の人数など、直前の参考になる基礎数字がありません。札幌市も過去の冬季アジア大会や類似するスキーの国際大会などを基に試算をしたようです。

帯広市としては、昨年1月に開催した2つの国際大会の実績は、経済波及効果は2億円から3億円と計算はしています。ただし、世界大会となると少々規模が違ってきますので、冬季アジア競技大会についてはこれからの試算となります。

平成23年を迎えての抱負

昨年の4月の市長就任以来8カ月強が経過しました。
具体的には現在、来年度の予算編成を行っているところです。第六期帯広市総合計画や公約をどう予算の中で反映していくかについて鋭意進めています。

この8カ月、産業政策を中心に据え、これからのまちづくりを考えていきたいということで「フードバレーとかち」をのろしとして上げさせていただきました。
十勝・帯広の皆さんがどっちの方向に向いてまちづくりを進めていくか、目指すべき港はこういう方向ということを共有させていただくための期間として、ずっと議論させていただいてきた8カ月かと思います。今後もこれは続けていきます。

今年は、港なり目的地にどうやって向かっていくかということを一緒に作り上げていかなくてはならないということです。フレームワーク作業をやらなければならないと思っています。

昨年の7月、8月に作業を行った国際戦略総合特区の対応を進めてきました。
これをきっかけにして、町村や農協、それから商工会の皆さんといろいろな議論を深めさせていただきました。

12月の議会最終日には定住自立圏構想の中心市宣言もさせていただきました。これらはフードバレーとかちを進めていくためのフレームワーク作りとご理解いただければと思います。どういう入れ物の中でやっていくか、どういう物を使いながら進めていくかということです。

今年はまさに産業政策からまちづくりの各要素に、医療ですとか福祉、教育など、第六期帯広市総合計画とどう重ねていくかということが大きなテーマと考えています。
私にとりまして2年目になりますが、4年のスパンの中で成果を出していく時の正念場になる年と思っています。

年始の職員向けに行ったスピーチの中で、時間の流れがものすごく速いと認識していますと話をしたところです。これだけ変化が速いと、慎重にやらなければならないですが、かなり急がなくてはいけないとも認識しています。

皆さんもご存じと思いますが、ダーウィンの言葉として紹介されている「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残るのは変化に対応できる者である」、そして就任の時に述べさせていただいた「守るべきものを守る冷静さと、切り捨てるべきものを切り捨てる勇気と、そしていずれを守りいずれを切り捨てるかを判断する知恵が大切である」ことを改めて再確認したところです。
急いでいるから拙速にやっていいということではありません。「ゆっくり慌てろ」という事かと、9カ月になろうとしている今、感じているところです。

国際戦略総合特区は、これから佳境に入っていきます。食と農業を中心に全8項目に分けて提案をしています。その中で農業というものについて掘り下げをしていかなければなりませんし、六次産業化なども含め、どこをどうつないでいくか、誰が何をするかなどを協議していかなければならないというところです。

報道機関との質疑応答要旨

(報道)国政では予算がいつ成立するかなど分からない状況の中で、市政にも影響があり停滞する恐れがあるが、地方として国および野党に対しての要望を伺う。

(市長)先般、国政のパイプ役になっている方の新年交礼会の席で、後援会長さんが、鴨長明の「ゆく河のながれは絶えずして、しかももとの水にあらず」のお話をされましたので、それに対して私も古今集の「世の中は なにか常なる飛鳥川 昨日の淵(ふち)ぞ 今日は瀬(せ)になる」という気分で政治をみていますと呼応させていただきました。最近は何が起こるか予測がつきません。先入観を持たないでいかなければならないと思います。

もう一つは、国からは何もこない、自分たちで考えていかなければ何も生まれてこないと考えています。その他、日々起きている出来事に関しては、川の流れのように直ぐ変わると感じています。

フードバレーとかちに話を戻しますと、これまでの枠組みを使って十勝の農業を皆で考えていかなければならない。北海道が、国が考えてくれるでしょうか。我々が考えていかなければなりません。

前日の日本経済新聞に、経済産業省が農業について考えていきましょうというプロジェクトの会合を開いて、どの農産品を作れば勝てるか、輸送コストをどうやって削減できるかなど4本柱のもとで具体案を練る方針を確認したと掲載されていました。先ほどの質問のような状況ですが、考えなければならないことは変わっていないのではないかと思います。

地元として何をすべきかを考えていなければならない。どう現実化していくかという時に、いろいろな制度や事業などが出てきます。考えていないと、国が動き始めたときに対応の余地がありませんので、我々なりのフードバレーとかちのフレームワークを皆で共有して、それから先の議論を進めていかなければならない年であると認識しています。

(報道)今春、統一地方選挙があるが、立候補者からの支援要請の対応の仕方について考えを伺う。

(市長)帯広市長としてどうあるべきかということを真剣に考えて、対応したいと思います。

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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
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