令和4年10月27日 市長記者会見
- 日時
- 令和4年10月27日(木曜日)13時30分~13時52分
- 場所
- 市庁舎4階会議室
- 出席者
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帯広市長 米沢 則寿
政策推進部 中里部長、石井参事
総務部 廣瀬部長
市民福祉部 下野部長
経済部 礒野参事
都市環境部 和田部長
- 記者数
- 12名(テレビカメラ2台)
会見動画【市長から】
会見項目
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帯広市開拓140年・市制施行90年記念式典について
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障害者週間記念事業について
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第53回おびひろ菊まつりについて
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帯広市観光ポスターのリニューアルについて
会見項目について動画(YouTubeへのリンク)でお伝えします。
動画再生中に広告が表示される場合がありますが、当市とは無関係であり、推奨しているものではありません。
記者からの質問
- 開拓140年を契機に、帯広市民から「名誉市民条例」の制定を求める陳情が市議会に提出され、今、議論されている。道内の市では、帯広市だけ制度が無いが、市としての見解があれば伺う。
- 今回、出来上がった観光ポスターの印象やターゲット層があれば、伺う。
- 帯広川西IC(インターチェンジ)付近の地権者が、工業団地を造成して、物流関連企業の誘致を進めようとする動きは、市長の公約実現にも資するものだと思うが、見解や今後の対応を伺う。
- 藤丸の閉店まで3か月となったが、改めて中心市街地の活性化について、市長の考え方を伺う。
市長から(要旨)
1 帯広市開拓140年・市制施行90年記念式典について
今年、帯広市は、開拓140年・市制施行90年の節目の年を迎えています。
この記念の年を市民の皆さんとお祝いし、帯広市の更なる発展を目指して、来る11月1日(火曜日)、午前10時から記念式典を開催します。
記念式典では、市勢の発展に貢献された帯広市功労者の表彰のほか、「大空学園義務教育学校」の皆さんが将来の夢を語るインタビュー映像、「豊成小学校合唱部」の皆さんによる合唱映像の上映、「帯広郷土芸能平原太鼓」の皆さんによる太鼓演舞などを行います。
この記念式典の様子は、帯広市公式YouTubeアカウントでライブ配信するほか、地元ケーブルテレビのOCTVでも生中継いたします。
10年に1度の記念式典を多くの市民の皆さまにお祝いしていただきたいと思いますので、ぜひご覧ください。
2 障害者週間記念事業について
12月3日から9日までの1週間は、障害者基本法に定められた「障害者週間」です。
市では、毎年、この障害者週間の前後に、当事者や関係者の皆様と行政との協働により、啓発イベントを行っています。
11月19日には、とかちプラザにおきまして、障害のある人への配慮を学ぶ講演と、パネルトークを行う「共生フォーラム」を開催します。
また、併せて、パラスポーツの「ボッチャ」や創作活動などの体験を行う「オビパラフェスタ」も実施します。
そのほか、福祉事業所などで作られた作品の展示・販売やパネル展、図書館では、特設コーナーにおいて関連する本の展示も行います。ご覧いただいているとおり、この定例記者会見におきましては、ろうの方にもお伝えできるよう、令和3年度から手話通訳をおこなっています。こうした配慮をできる限り行うなど、障害の有無に関わらず、お互いを理解し思いやることが、多様な個性が尊重される「共生社会実現」の第一歩になると認識しています。
ぜひ、気軽に各種イベントに足を運んでいただき、楽しみながら共生社会に対する理解を深める、きっかけとしていただきたいと思います。
3 第53回おびひろ菊まつりについて
来る10月29日(土曜日)から11月2日(水曜日)の5日間、「おびひろ菊まつり」を開催します。
この2年間、規模を縮小して開催しておりましたが、今年は「晩秋にロマンといろどりを」をテーマに、華やかに装飾した「総合花壇」で皆さんをお迎えします。
特に、今年の総合花壇は、帯広市の開拓140年・市制施行90年を記念し、例年の3倍となる2200鉢の菊花を使用した作品で、中央部が帯広の街、周辺部が広大な開拓地を表現したデザインになると伺っていますので、ご期待ください。
ほかにも、会場では、個性あふれる作品の「菊花展」や、大分市・松崎町・徳島市のさまざまな名産品が並ぶ「姉妹都市物産展」、「高校生書道パフォーマンス」など、以前のまつりと同規模となる、様々な催しを準備していますので、基本的な感染対策にご協力いただきながら、多くの皆さんに楽しんでいただきたいと思います。
4 帯広市観光ポスターのリニューアルについて
2年おきにリニューアルしている帯広市観光ポスターが、このたび完成しました。
今回のデザインは、国立公園化が予定されている日高山脈を背景にアウトドア・アクティビティを盛り込んだものとなっております。
これまで同様、グルメやスイーツ、ばんえい競馬などの観光資源の発信も進めていきますが、今回のポスターについては、帯広市のアウトドアのイメージ定着を狙ったデザインとさせていただきました。
今後、ポスターを有効に活用し、帯広市のアウトドアの魅力を多くの皆様に発信してまいります。
記者との質疑応答
<十勝毎日新聞社>
開拓140年を契機に、帯広市民から「名誉市民条例」の制定を求める陳情が市議会に提出され、今、所管の委員会で議論されていると思う。道内の市では、帯広市だけが、この名誉市民の制度が無いが、市としての見解があれば伺う。
<市長>
名誉市民条例については、帯広市においても、過去に検討され、実現には至らなかったと承知しているところ。
ご質問いただいたとおり、この度の陳情については、陳情を受けた議会が総務委員会に付託し、現在、審議が継続している案件でもあり、この場で私が市としての考え方を述べるのは、今は控えるべきだと考えている。
<十勝毎日新聞社>
今回の観光ポスターについては、アウトドアを全面的に打ち出しているとのことだが、今回、出来上がったポスターの印象やターゲット層があれば、伺う。
<市長>
この数年、帯広市では、スノーピークとの連携など、アウトドア観光にかなりウエイトを置いてきている。
今回、思い切ってアウトドアに焦点を当てたデザインとしたが、アウトドア観光をPRするデザインになったと感じている。
トカプチ400のナショナルサイクルルートの指定を受けたことや、少し遅れているが、日高山脈襟裳国定公園の国立公園化などのトピックスとも関連していける、いいデザインとなったな、というのが私の感想である。
これまでの観光ポスターは、スイーツなどにパターン化していたが、最初、この案を最初に見た時に、目を惹かれた。
おかげさまで、帯広のスイーツや観光施設は、これまでも皆さんに親しんでいただいており、こちらも引き続きPRしていくが、このタイミングでは、思い切って、印象的なアウトドアにしてみてはどうか、と思い、最終的にこの案に決定した。
<北海道新聞社>
市長が公約に掲げている「物流拠点構想」について、現在、帯広川西IC(インターチェンジ)付近の地権者の方が、工業団地を造成して、物流関連企業の誘致を進めようと動いている。先般、地元の川西農協さんにも要望書を提出したと聞いている。こうした動きは、市長の公約の実現にも資するものだと思うが、現時点で、市長の見解や今後の対応について、伺う。
<市長>
ご質問のとおり、私の公約に、「食の備蓄・物流拠点おびひろ」構想の促進を掲げている。
4月の市長選挙前に、高速道路が、将来的にオホーツク海から十勝港、つまり、太平洋までつながることや、令和6年には横の道路も、札幌から帯広、釧路までつながるといった動きがあった。
そうした状況下で、2024年問題と言われている運転手さんの残業の上限規制や、札幌市が招致を目指す2030年冬季オリンピックのタイミングまでに新幹線を札幌までつなぐという動きなど、貨物・物流に関していろいろな議論が行われている中で、十勝だけではなく、東京においても北海道における物流の議論が出ていた。
また、従来から北海道内における災害時の対応も含めた備蓄のお話もあり、それらを総合的に踏まえると、この地域の大きなテーマとして「食の備蓄・物流拠点」を考えていかなければいけないと思った。事実、そういう構想をお持ちの方が随分、居られると聞いていたため、行政として、お手伝いできることは、しっかりとお手伝いしていきたいとの思いで公約に掲げさせていただいた。
備蓄・物流構想については、「フードバレーとかち」の政策自体もそうだが、単なる素材の生産だけではなく、この地域で、一次加工であっても、何らかの加工を増やすことで、新たな付加価値がついていくのではないか、という考え方だが、まさに今回、頂いた要望は、国内有数の農業地帯として食品加工及び流通業務を行う、いわゆる団地の造成を主眼に土地開発を進めたいという要望だと認識している。
要望を受けて、新聞にも記事を掲載いただいたが、何人かから「あそこに工業団地をつくるの?」と聞かれた。「工業団地」の言葉のイメージと、今、私が申し上げた形のイメージがつながらず、ちょっとした違和感を持たれた方もいたと感じている。
工業団地というと、もっと「インダストリアル(工業的)」なものをイメージされるようだが、私がイメージしているのは、今、説明したとおりである。
帯広川西IC周辺は、交通の便で考えると、非常に優位性がある場所だと思う。ICを降りてすぐの場所になるし、開発を予定している40haという広さについても、これから、いろいろな構想が練られていくことを考えると、優位性があると感じているところ。
ただ、あの場所には、上下水道などのインフラ環境が整備されていない。また、土地区画整理事業を行いたいと伺っているが、その場合、市街化区域の編入が前提となる。現在、定められている工業フレームと言われる編入枠は、40haというバランスで見ると、タイトな状況であるという課題もある。
市としては、そうしたインフラ整備や市街化区域編入の可能性について、地権者をはじめ、関係機関との協議が必要になるなど、実現にあたっては、様々な課題を一つ一つクリアしていく必要があるものと認識している。
先方は、準備委員会を設立したばかりであり、具体的には、これから整理していくと伺っている。
現時点では、市は、先方が区画整理事業を行う上で必要となる環境整備として、お話した市街化区域編入などの関係や、農振除外、農地転用などの可能性について、関係機関、北海道と協議をおこなっていかなければならないと思っている。
そんなに簡単なことではなく、タフな課題がこれからいくつもあると認識しているところ。
<北海道建設新聞社>
藤丸の閉店まで3か月となったが、改めて周辺の広小路を含めた中心市街地の活性化について、市長の考え方を伺う。
<市長>
従来から、中心市街地の活性化については、いろいろな政策をつくって対応してきたところ。その中で、藤丸が来年のタイミングで閉店されると伺って、私としては突然のことに驚いた。
現在は、従業員の雇用などについて、関係先と共同で動いているところ。
藤丸が中心市街地で果たしてきた役割は、やはり、すべての中心だったと思う。そこが閉まることで、新聞等にも皆さんのお声が載せられているが、私のところにも直接、市民の皆さんの「寂しくなるな」という声が届いている。
まだ、はっきりしたことは分からない状況で、確としたお答えにはならないが、今、藤丸ビルを活用して、何らかの事業を継承していこうという動きがあるようなので、私としては、大変期待しているところ。
私も帯広で生まれて、生まれた時から「藤丸さん」と、ずっと耳にしてきたし、藤丸で買物してきた。エスカレーターに乗ったり、人生初めてのことが、デパートの中で結構、あったので、藤丸さんが今の形態の暖簾を下ろされることは、皆さんと同じように寂しさを感じている。
【以上】
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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
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