令和4年4月22日 帯広市・競馬モール株式会社(楽天グループ株式会社) 共同記者会見

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ページ番号1011571  更新日 2022年5月17日

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日時

令和4年4月22日(金曜日)14時〜14時30分

場所
帯広競馬場2階 会議室
出席者

競馬モール株式会社代表取締役社長(楽天グループ株式会社上級執行役員)木村 美樹 様

競馬モール株式会社 新名 貴之 様

INCLUSIVE株式会社 代表取締役社長 藤田 誠 様

帯広市長 米沢 則寿 

帯広市副市長 田中 敬二

記者数
7名(テレビカメラ 1台)

写真:市長と木村社長と藤田社長

会見項目

  1. ばんえい競馬振興に関する帯広市と競馬モール株式会社の取り組みについて

配布資料

要旨

1 ばんえい競馬振興に関する帯広市と競馬モール株式会社の取り組みについて

<市長>
昨年度の「ばんえい十勝」は、新型コロナ拡大防止のため、お客様の入場制限やイベント等を自粛しながらも、開催を継続してまいりました。
厳しい状況の中でも、全国の多くのファンの皆さまに支えられ、過去最高の517億円の発売額を記録することができました。
中でも、競馬モール株式会社様のご協力もあり、インターネット発売は好調を維持できました。競馬モール株式会社様においては、前年度対比102.87%、約126億3千万円の発売額となり、ばんえい十勝の売り上げ増に大きく貢献いただきましたことに感謝を申し上げます。
今年度で10年目となる「ばんえい十勝応援企画」では、感染対策をとりましたイベントの開催などを考えておりますほか、ネットでの発売額の確保につなげるため、情報発信をさらに強化していただけるとのことであります。
今年で連携2年目となるINCLUSIVE株式会社様には、さまざまな角度から情報の発信ができるよう、ライター養成講座の開催やばんえい競馬に関わる方々にフォーカスした記事など、レース以外の情報発信を充実していただくなど、ばんえい競馬の更なる魅力アップに取り組んでいただけますことを、大変、心強く感じております。
これからも、競馬モール株式会社様、INCLUSIVE株式会社様のご協力のもとで、ばんえい競馬の魅力が全国に発信され、これまで以上に、十勝・帯広を盛り上げていただくことを大いに期待するところであります。

 

<木村社長>
はじめに資料「ばんえい十勝応援企画」の3ページ目に記載している帯広市と競馬モールの「ばんえい十勝応援企画」概要について、私から詳しく説明いたします。
当資料の1ページ目に関しては、市長からも説明がありましたとおり、ばんえい十勝自体の発売額が517億9千万円、楽天競馬での発売額は126億3千万円となっており、コロナの影響はありましたが、ネットでの発売が非常に好調で、過去最高の数字を記録することができました。皆さんのご協力があってのことだと思っています。
この応援企画については、今年で10年目となります。毎年、同じことを繰り返し説明していますが、我々の中では、ばんえい振興に参加する・貢献するということは、馬券を買っていただくこととイコールだと思っています。売上の中から一部を積み立てて、さらにばんえい競馬を繁栄させていくという仕組みです。
2ページ目、これまでの取り組みについてです。生産者を支援するために、生産賞を設定したり、後ほど今年度分を発表しますがばんえいアワードを創設したり、イルミネーションのリニューアルをさせていただいたり、帯広競馬場の花火大会に協賛したり、競馬場やエリア自体で盛り上げていくことを含めて、取り組んでいます。競馬に付随しているような場所を生かしていくものに対しても、ご支援させていただきました。今年、区切りの10年目ということで、新たなところを目指していきたいと考えています。
3ページ目。お店が閉店してしまう時に、「行っておけばよかった、残念だった」とよく言われることがありますが、そうならないように競馬ファンの皆さんに参加していただく、関与していただく仕組みを考えました。ばんえい十勝が抱える課題を提示させていただき、その課題を解決していけるよう、競馬ファンの皆さんに理解して支援いただく形です。
4ページ目。帯広市には、以前からばんえい振興基金があり、ばんえい十勝を支援するスタイルをとられていましたが、2020年9月から楽天グループのサービスである「楽天ふるさと納税」にも参加していただきました。返礼品紹介も含めて楽天競馬上に特設ページを設けさせていただいて、楽天競馬でばんえい十勝の馬券を購入し、さらにふるさと納税でばんえい十勝を応援したいという方へ寄附を呼びかけています。すでに多くの方にふるさと納税を活用し、ばんえい振興を使途として寄附していただいたと聞いています。この取り組みを一層拡充して、地域やばんえい十勝のファンを増やしていきたいと考えています。私自身、楽天競馬の代表でもありますが、楽天グループ全体で行っている地方創生の責任者でもありますので、ふるさと納税を活用した帯広市やばんえい競馬の盛り上げに、強い想いで取り組んでいきたいと考えています。
5ページ目は、楽天グループの地方創生に関する考え方を示したものです。今、申し上げたとおり、ばんえい競馬というコンテンツを生かした、要は帯広モデルというものをつくっていきたいと、楽天グループとしても考えています。なかなか、これを楽天だけで実現していくのは、過去10年近く取り組んできて、難しいと思っていましたので、INCLUSIVE様に私どもの苦手な部分、情報発信やコンテンツをつくることにご協力いただこうと思い、昨年から藤田社長にご協力いただいています。
6ページ目は、昨年度の取り組みの結果です。昨年度は、情報発信の部分で、INCLUSIVE様に協力いただき、発信を強化してきました。また弊社がドローンの活用を推進していますので、レース映像の実証実験を一度実施しました。
7ページ目。ばんえい十勝の抱える課題を図示したものです。左上の1番目の「売上・収支」の部分が課題でありましたが、1ページ目でお示したとおり、500億円を超える売り上げを記録するようなところまで成長してきましたので、いったん、この部分に関しては、目標としては達成できていると考えています。2番目の「生産頭数」に関しては、まだ目に見えて回復しているわけではないですが、何とか数字自体は維持しています。生産賞を設定したり、帯広畜産大学と共同研究をさせていただいたり、振興施策の一定程度の効果、可能性を感じているところです。やはり3番目と4番目が課題になってきていると思います。先ほど申し上げたとおり、3番目の「情報」については、我々だけでは難しいところもありますので、藤田社長からこのあと詳しくご説明いただきますが、「情報」の部分と4番目の「人」の部分にもフォーカスして情報発信していくことを、今年はやっていきたいと思います。これは、帯広市だけではなく、競馬界にとって、高齢化の問題や人手が不足してきている問題がありますので、こちらの課題の提示をさせていただきたいと思います。
8ページ目と9ページ目は、のちほど、藤田社長から説明いただきますが、9ページ目の中でドローンの部分のみお話しさせていただきます。
弊社のドローン事業と連携させて、どのようにドローンを利用していくと、ばんえい競馬自体の魅力を伝えていけるのか、まだまだドローン自体のビジネスもまだまだというところがありますので、実験的にいろいろやっていきたいと考えています。こちらについても、継続で取り組んでいきます。
10ページ目は、3年目になりますが、帯広畜産大学と共同研究しているものです。3年間の共同研究となっておりますので最後の年となります。ある程度、結果を皆さんにもお示しできるのではないかと考えています。
また、コロナの状況を見ながらになりますが、ばんえい競馬の魅力をより伝えていくために、ばん馬の生産牧場の見学ツアーも再開したいと考えています。状況次第になりますが、しっかりやらせていただきながら、より多くのファンをつくっていきたいと思います。
11ページ目は、これまでご説明したことをまとめたページです。
12ページ目のスケジュールは、いつもの通りとなりますが、2022年度版の特設ページを楽天競馬ホームページ内に用意しております。のちほどアップしますので、ご覧いただきたいと思います。

 

<藤田社長>
資料「ばんえい十勝応援企画」の8ページをご覧ください。INCLUSIVEは、インターネットメディアの運営をしている会社です。北海道においては、「北海道Likers」というメディアを北海道が好きな人、関わっていく人を増やしていこうというコンセプトで運営していまして、現在、月間のユーザーが200万人を超え、北海道有数のデジタルメディアとなっています。今年度は当メディアでばんえい競馬に関わらず、人にいろいろフォーカスした情報を重点的に発信していきたいと考えています。これまでも北海道の情熱を持つ人や仕事を多く紹介してきましたけれども、特に今年度は十勝及びばんえい競馬に関わるさまざまな職業、仕事、仕事に向き合う想いをきっちり伝えていきたいと考えています。こうした形で、一人でも多くの方が、ばんえい競馬を知り、仕事を知り、愛着を持って、一連の活動を見ていただきたいと思います。
9ページ目。ライター育成講座を今年もやっていきたいと思います。昨年度、ライター育成講座を始めました。ライター育成講座とは何かというところですが、やはりインターネット上において情報発信をする、見つけてもらう、知ってもらうには、書いてもらう人が必要なのですが、特に十勝においても発信する人が少ない、ばんえい競馬においても、なかなか発信する人が少ない中で、ばんえい競馬を主体的に発信してもらう人をつくりましょうという形で、帯広を中心として地域で募ったところ、非常に多くの方にご応募いただきました。我々は、ネット上での発信のいろはから技術を教えながら、「北海道Likers」の記事を書いてもらうという形をとりまして、昨年講座を受講した15人ほどに、日々記事を書いてもらっています。すでに120件ほど書いてもらっていて、関係者への取材やレースの話など、非常に多角的にばんえい競馬や十勝について紹介しております。本年においても、継続していきますし、ライターの方も、学生をはじめ幅広い年代の方、ばんえい競馬を好きな方が非常に多くいらっしゃいまして、そういう方たちをもっと増やして、見る人を増やす、書く人を増やす、仕事を知ってもらうという継続的な関係人口の創出サイクルをつくりたいと思っています。

記者との質疑応答

<北海道新聞社>
1点目は、2022年度の市としての販売額の目標額を伺う。2点目は、現在のところインターネット販売が好調であり、インターネット販売に依存している形にもなっていると思うが、アフターコロナを見据えて競馬場に来てもらうための施策を伺う。3点目は、市長は、以前の取材において、動物園でばん馬をいろいろな人に見てもらいたいと話していたが、2022年において具体的な取り組みのスケジュールがあれば伺う。

 

<副市長>
まず、売上目標について。昨年は517億9517万3200円で過去最高を記録したが、令和4年度の予算上は、435億円と推計している。ネット反響、巣ごもり需要、相当コロナ特需があったのではないかと考えている。今年度は、コロナ禍の収束が見えてくるとにらんでいるし、他場でのナイターを増やしていることもあるので、昨年ほどの強気な売り上げは見込めず、少なめの予算計上にとどめているところ。
2点目については、迫力あるレースを直接、見てもらいたいというのが、主催者のもともとの考えです。今までもいろいろなイベントを実施しながら、関係者、民間の方々にもご協力いただいて、関心のない方にも競馬場に足を運んでもらえるような取り組みを進めてきました。コロナ禍の状況次第だが、従来同様、いろいろなイベント、過去には花火大会、人間ばん馬のような取り組みもあったが、徐々に復活させて本場への来場促進を進めてまいりたい。

<市長>
動物園のご質問については、昨日から、私の4期目の任期がスタートし、昨日、今日と政策予算の協議をしているところであり、ここで今、明確なお答えは難しいが、これまでもお話ししてきた方向で取り組んでいきたいと思っている。どのタイミングで予算計上するのか、どのようなスケジュールになるのか、これからになるが協議していく。帯広市の動物園とばんえい競馬とのつながりをつくっていきたいと考えている。

 

<毎日新聞社>
ドローンを利用したレース撮影の実証実験について伺う。そのねらいとドローンの映像をどのように利用していくのか、伺う。

 

<新名氏>
ばんえい競馬の場合、インターネットのライブ映像を見ていただくとわかるが、これまではどうしても一定方向からの映像しか撮れていなかった。実際、競馬場に来られた方がご覧になられているような迫力ある映像をお伝えすることができていなかったという課題意識のもとで、より迫力のある、違った視点からの情報提供の充実を目的として、帯広市と連携して実証実験をしているところ。ただ、ドローンの性質上、レースに関して悪影響等があってはならないので、厩舎関係者、馬主の方にもご協力、ご理解をいただいた上で、慎重に進めることが必要だと考えている。
ドローンの映像に関しては、今までは、スタンド側からの映像だったが、反対側からの映像が撮れないか、実験をしているところ。恐らく、近日中にはお知らせできると思うが、次回の実証実験では、メディアの方にもどのような映像が撮れるのか、というところもふくめて提示しながら実証実験ができるのではないかと考えている。

 

<毎日新聞社>
要するにレースの実況中継にドローンの映像を取り入れるということなのか。ライブ映像をドローンで撮るのか、伺う。

 

<新名氏>
映像を実際にどのように活用していくのか、これから帯広市と協議をしながら進めていくことになる。映像の撮り方として、ファンの皆さまへの情報の提供の充実ということもあるし、採決・審議といった開催業務のための映像を撮るということもあろうかと思うが、その中で、我々として、今、スポットを当てているのは、ファンの皆さまへの情報充実のためのレース映像である。まずは、それを実証実験で確認していきたいと考えている。

 

【以上】

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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
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