令和4年4月21日 市長就任記者会見
- 日時
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令和4年4月21日(木曜日)11時〜11時25分
- 場所
- 市庁舎4階会議室
- 出席者
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帯広市長 米沢 則寿
政策推進部 関口部長、中里参事、石井企画室長総務部 廣瀬部長
市民福祉部 五十嵐保健医療担当参事
- 記者数
- 11名(テレビカメラ3台)
会見項目について動画(YouTubeへのリンク)でお伝えします。
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報道機関との質疑応答要旨(テキストデータ)については、会見終了後1週間以内をめどに掲載しています。
会見項目
- 4期目就任にあたって
記者からの質問
- 公約では、フードバレーとかちの新たなステージとして、食の備蓄・物流拠点構想を掲げていたが、どのようなスケジュールで進めていくのか、具体的な考えを伺う、ほか。
- 公約について、時間的に差し迫っているものや、すぐやらなくてはと思っていることはどのようなことなのか、伺う。
- 6月議会で政策予算も提案されると思うが、どのような考えで予算編成に臨まれるのか、伺う。
- 公約の実現に向けて、7月の人事を含め、組織づくりはどのように行う考えなのか、伺う。
- 十勝地方の新型コロナウイルスの新規感染者数が、3日連続で、過去最多を更新している。どんな場で感染が広がっているのかなど、分析が進んでいれば、伺う。
- 市長は、当選後に「4期目は情報発信やコミュニケーションに力を入れていく」と話していたが、具体的に今後、どのような形で実現していくのか、伺う。
- 公約に関して、3月で廃止された旧少年院跡地利用について伺う。市民の関心も高いと思うが、市として、購入する考えや議論をどのように進めていきたいのか、伺う。
- 2030年札幌冬季五輪の招致の関係で、帯広市もスケート会場となっている。仮に会場の改修で帯広市の財政負担が必要となった場合、市として負担する考えはあるのか、伺う。
- 恒例で、就任時には、漢字一字で思いを表していただいているが、今回も伺う。
市長から(要旨)
1 4期目就任にあたって
本日から、4期目の市政をスタートいたしました。選挙期間中は、「十勝・帯広の新しい未来を一緒につくりたい」と、市民の皆さんはもとより、管内町村、域外の皆さんからも、たくさんの激励、応援をいただきました。この地域のまちづくりに対する、皆さんの真摯な想いに接し、4度目となる負託を受けた責任の重さに、改めて身の引き締まる思いを致しております。
私が、これまでの3期12年間で貫いてきた基本姿勢「すべての市民の幸せ」は、これからも変わることはありませんが、4期目をこれまでの、単なる延長とは考えておりません。
選挙戦を通じて再確認した19市町村の信頼関係のもと、十勝の母都市、東北海道の雄都として、しっかりと役割を果たしながら、地域全体がさらに輝いていけるよう、新しい未来を描いてまいります。
まずは、現下の感染症への対応、「第7期総合計画」の推進にしっかりと取り組みながら、「フードバレーとかち」を次なるステージに押し上げ、十勝・帯広の子どもたちのより良い未来、コロナ後の将来発展につながる新しい種を確実にまいていくことが、4期目の私の使命だと考えています。
新たなステージへの挑戦が、ポジティブなまち、明るい未来をつくると信じ、この地域で前向きな想いを持って暮らす皆さん、この地域の可能性に期待し、応援してくれる皆さんのお力添えを得て、私が先頭に立ち全力を尽くしてまいる所存です。よろしくお願い致します。
昨日、4月20日に、十勝では、過去最多の356人となるなど、新型コロナウイルスの新規感染者数が 増加傾向にあり、特に、19歳以下の若年層が4割を占め、感染の中心になっていると承知しております。
大型連休を控え、さらなる感染の拡大を防ぐため、市民の皆さんには、改めて、三密の回避やマスクの着用など、基本的な感染防止対策の徹底のほか、発熱等の症状がある場合は、外出や移動を控えるなどの対応をお願いたします。
記者との質疑応答
<北海道新聞社>
公約では、フードバレーとかちの新たなステージとして、食の備蓄・物流拠点構想を掲げていたと思うが、市民の負託を受けて、どのようなスケジュールで進めていくのか、具体的な考えを伺う。
<市長>
オホーツクから広尾まで、そして札幌から釧路まで、高速道路がつながるスケジュールが従来よりも見えてきた。その結節点に、ここ十勝・帯広がなることを受けて、食の備蓄や物流への関心や需要が高まることが、この公約の大前提である。
高速道路が完全につながるまでまだ時間がかかると思うが、その時に考えても遅く、今から動き始めなければいけないということで今回の公約に掲げた。
行政ですべてやる公約だとは考えていない。民間投資を呼び込む必要があるし、当然、投資には経済情勢などのタイミングも重要である。まずは農業団体を含めて、関係するところと意見交換を始めていきたい。私が気付いていないようなニーズもあると思う。こうした旗をあげると、いろいろな話が来るものだと思う。そうした話も聞いて、具体的な取り組みにつなげていきたいが、スケジュールについては、今日現在では、お示しできるような状況ではない。
<北海道新聞社>
まずは、どのようなニーズがあるのか、求められていることなどを、市として近く、農業団体などと協議していくということか。
<市長>
これまでも、高速道路の整備が決まった時など、いろいろな人から、お話を伺ってきていたが、その時は、選挙前だった。今日から4期目に入るので、改めて皆さんと意見交換をしていきたい。
<十勝毎日新聞社>
公約について広く伺う。これからスケジュールに落とし込むと思うが、時間的に差し迫っているものや、すぐやらなくてはと思っていることはどのようなことなのか、伺う。
<市長>
今回、17の公約を掲げたが、そのうち15の公約は、「食の備蓄・物流拠点構想」もそうだが、コロナ後の未来に向けて、今から考えていかなければならないこと。これらの公約は、急いで、数か月で固めるものではない。まずは、職員はもとより、市民、関係団体、議会などに公約の趣旨をご理解いただき、しっかり議論しながら、方向づけていくことが大切だと思っている。
一方で、「新型コロナへの対応」はもちろんだが、「総合計画の着実な推進」の公約には、情勢の変化に応じてスピード感を持ってやらなければならない課題が多く含まれている。こうした課題については、これまでどおり、毎年改訂している推進計画、補正予算などを通して対応していく必要があると考えている。
コロナ後の未来に向けては、公約では、大きな方向性を示させていただいた。問題は、これから、それを具体的に政策として落とし込んでいく時に、どんな問題があるのか、議会にご理解いただけるよう、どのように説明していくのか、これが最初にやらなければいけないこと。まさに今日から、庁内的な作業に入る予定である。
<北海道新聞社>
庁内作業に入るということだが、6月議会で政策予算も提案されると思う。どのような考えで予算編成に臨まれるのか、伺う。
<市長>
本日、補正予算の編成方針を庁内に示し、作業を始めていく。編成にあたっては、「すべての市民の幸せ」を基本に、これまでの常識や固定観念にとらわれることなく、庁内横断的な議論を積極的に行い、予算編成を進めていくよう、指示する予定である。
<十勝毎日新聞社>
公約の実現に向けて、7月の人事を含め、組織づくりはどのように行う考えなのか、伺う。
<市長>
大きな組織改編は、2年前に実施している。3月末で、部長職などに退職者がいたが、このポストについては、4月に選挙を控えていたため、副市長が兼務するなどしていた。それらの対応を含め、従前どおり、7月上旬までに次の体制をつくっていく。これまでの4期とも同じスケジュール感である。
<NHK>
十勝地方の新型コロナウイルスの新規感染者数が、3日連続で、過去最多を更新している。先ほど、若年層が4割を占めているとのことだが、どんな場で感染が広がっているのかなど、分析が進んでいれば、伺う。
<市民福祉部保健医療担当参事>
感染情報は北海道が管理しており、市で分析できるものではない。道から伺っている範囲でのお答えになるが、十勝では、感染経路が確認できている限りでは、家庭内感染が多いと認識している。
<十勝毎日新聞社>
市長は、当選後に「4期目は情報発信やコミュニケーションに力を入れていく」とお話しされていたが、具体的に今後、どのような形で実現していくのか、伺う。
<市長>
情報発信については、選挙期間中にもいろいろとご意見を聞いた。行政のトップとしての情報発信は、根拠や確信のないことを、耳障りがよい言葉だけで発信することは、今後も慎まなければならないと思っている。言葉を選び、誠実に、わかりやすく私の考えをお伝えすることで、市民の皆さんの共感、納得を積み重ねていくこと、これが基本的な考え方である。
今回の市長選では、個人でフェイスブックを始めたり、公約の動画配信などについてもチャレンジしてみた。それぞれの発信について、私自身が想定した範囲内での反応があったと思う。票を伸ばしたくて、取り組んだわけではない。公約についての発信の仕方について、文字面だけで理解いただくのは難しいと思っていた。ホームページに冊子を掲載するだけでは、なかなか読んでいただけないことも、これまでの経験値でわかっていた。その中で、動画にしてみたらどうか、と考えて取り組んだ。ただ、公約を2分でまとめることの難しさを感じた。キャッチーなことを1、2分でピックアップするのではなく、今回はあくまでも公約について、一定の理解をいただけるよう、読んでみたいと思っていただける方々に向けて発信した。
情報発信は、どこまでやっても際限がなくなる部分もある。これから、改善や工夫できるところを、しっかりと考えていかなければならない。今、この段階で具体的にはなっていないが、庁内でも議論しながら、少しでも改善していきたい。
<北海道新聞社>
公約に関して、3月で廃止された旧少年院跡地利用について伺う。市民の関心も高いと思うが、市として、購入する考えや議論をどのように進めていきたいのか、伺う。
<市長>
緑ヶ丘公園に隣接する大規模な土地であり、さまざまな可能性があると思う。まちづくりにとって大変重要な土地と認識している。
少年院跡地単独で考えるのでなく、グリーンパークを含めた緑ヶ丘公園エリア全体の価値をどう高めていくのか、という視点で考えていくことが大事だと考えている。
土地の方向性は国の処理方針に沿って進めていくことになると思うが、幅広くいろいろな可能性を議論するところから始めていきたい。皆さんと議論していくためにも、公約に明記しておいたほうがいいと思って掲げた。スケジュールについては、まだ具体的なものは持ち合わせていない。
<北海道新聞社>
2030年札幌冬季五輪の招致の関係で伺う。帯広市も「明治北海道十勝オーバル」がスピードスケート会場になっている。札幌市の構想ではオーバルの観客席数を現在の1,000席から2,200席に増やす計画となっているが、これでは客席が少ないのではという意見や常設の観客席を求める声もある。仮にオーバルを改修し、帯広市の財政負担が必要になった場合、市として負担する考えはあるのか、伺う。
<市長>
札幌市とは、これまでも、オーバルの会場利用と大会招致活動への協議・協力をしてきているが、現時点で、帯広市に対し、経費負担に関する正式な提示などはなされていない。
正式なものではないが、観客席をパーマネント(永続的)にするのか、仮設にするのかで、費用も随分変わってくるように思う。パーマネント、それも常設にするのであれば、帯広市の資産となるため、ご質問にあったような費用負担の話が出てくると認識しているが、札幌市から具体的なことは示されていない。
オリンピックそのものの開催、または国民の皆さんのオリンピック開催に対する意識が、この一年で随分、変わってきているようにも思う。恐らく、そうした次の議論も出てくると思うので、我々としては、今、予断を持って、何かを考えているわけではない。
<北海道新聞社>
恒例で、就任時には、漢字一字で思いを表していただいているが、今回も色紙の披露と説明を伺う。
<市長>
1期目はひらくの「拓」、2期目はむすぶの「結」、3期目はしんじるの「信」。4期目の今回は、あたらしいの「新」とした。
選挙期間中、「ニューステージ」、「フードバレーとかちを新しいステージに上げていく」、「コロナ後を見据えて新しい種をまく」、そして、「皆さんと一緒に新しい未来をつくる」、という言葉を何度も口にしてきたので、「新」という字にした。
「新」という字の成り立ちを、改めて確認してみたら、漢字の左側は「辛(しん)」と「木(き)」を合わせていると言われている。そして右側は「斤(おの)」である。木を切る「大斤(おおおの)」のこと。この字を二つ続けると「斤斤(きんきん)」。明らかに見分ける、近づいて細かく見るという意味のようである。全体で言うと、よく木を愛し、育て、それを努力して加工して、新たなものに活用していく、というのが「新」の成り立ちらしい。
「フードバレーとかちを新しいステージに」、と申し上げたが、まさに十勝・帯広の持っている「木」、つまり「資源」を愛して育てて、努力して加工して新たなものにしていく、という意味合いだと思うと、わりとぴったりではないか。「新しい」と言うと、今まで無かったものが突然、登場するような感じで、「新」を使われる人も多いが、私は、そうではなく、より深めたり、より高めたり、という時に、この字があるとの思いを込めて、4期目にあたって「新」を選んだ。
【以上】
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