平成30年12月25日 市長記者会見

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ページ番号1001167  更新日 2020年12月14日

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日時
平成30年12月25日(火曜日) 11時30分〜11時55分
場所
市庁舎4階会議室
出席者
帯広市長 米沢 則寿
政策推進部 池原部長、関口広報秘書担当部長、総務部 廣瀬部長、農政部 佐藤ばんえい振興室長、生涯学習部 森川企画調整監
記者数
9名(テレビカメラ1台)

写真:記者会見の様子1

写真:記者会見の様子2

会見項目

市長からの話題

  1. 冬季防災訓練の実施について
  2. ばんえい十勝お正月イベント2019の開催について
  3. 2019IIHF女子U18アイスホッケー世界選手権帯広大会の開催について

記者からの質問

  1. ばんえい競馬について、この1年の振り返りと今後について聞きたい。
  2. 冬季の防災について、すでに色々な対策を講じていると思うが、まだ不安に思う部分はあるか。
  3. この1年を総括してどう感じているか。
  4. 市長が思う今年の漢字は何か。
  5. 水道事業の今後について、市長と企業長それぞれの立場から聞きたい。

市長からの話題(要旨)

冬季防災訓練の実施について

<市長>
胆振東部地震の発生から4カ月が経過しようとしています。多くの方が日常を取り戻しつつある状況ですが、今もなお、仮設住宅での生活を余儀なくされている方がいます。
一日も早い復旧、復興を心から願っているところであり、帯広市といたしましても、職員の派遣などの支援を続けてまいりたいと考えております。
今回と同じ規模の地震が冬に発生した場合、被害がさらに拡大していた可能性は高く、日頃から寒さ対策や生活物資の確保など、冬の防災について改めて考え、備えておくことが大切だと再認識しました。
本市では、厳冬期における災害対策の意識啓発を図り、自助・共助による地域防災力の向上を目的として、平成20年度から冬季防災訓練を実施してきています。
今年度は、1月26日と27日の2日間、森の里小学校を会場に実施いたします。今回は、従来の訓練に加え、大規模停電時の課題を踏まえ、電源の確保や寒さ対策などを想定した訓練を予定しています。
この訓練は、もともと市職員向けの訓練に、市民の皆さんにも参加いただき実施しているものです。多くの皆さんにご参加をいただきますよう、よろしくお願いします。

ばんえい十勝お正月イベント2019の開催について

<市長>
今年も元日から5日間連続で、ばんえい競馬を開催します。
毎年、多くの来場者で賑わい、お正月ならではのイベントを堪能いただいておりますが、今年もお越しいただく皆さんに楽しんでもらえるよう、帯広平原太鼓の生演奏によるお出迎え、先着プレゼント、抽選会といった各種イベントを用意しております。
2日には、ばんえい記念に次ぐ高重量戦「農林水産大臣賞典第41回帯広記念」があり、その翌日には「第12回天馬賞」と大きなレースが続きます。
ぜひ、帯広競馬場にお運びいただき、大迫力のレースを直接体感してみてください。多くの皆さんのご来場をお待ちしております。

2019 IIHF 女子U18アイスホッケー世界選手権帯広大会の開催について

<市長>
1月6日から13日までの期間、帯広の森アイスアリーナとスポーツセンターを会場に開催され、日本を含む8カ国が参加します。
最上位に位置するトップディビジョンクラスの大会は日本初開催であり、帯広市が会場に選ばれることは大変名誉なことと感じています。
また、日本代表として、十勝・帯広出身の選手5名が代表入りし、帯広出身の志賀紅音選手が主将を務めます。地元出身の選手の活躍を間近で観戦できることは、子ども達を含め帯広市民に夢と感動を与えてくれるものと期待しています。
アイスホッケーは、市内の多くの中学校で授業として取り入れられ、帯広市民にとって親しみのあるスポーツでもあります。
帯広市としても競技団体や近隣町村と連携し、大会を盛り上げてまいりますので、多くの市民に会場へ足を運んでいただき、白熱したプレーに声援を送っていただきたいと思います。

記者との質疑応答要旨

<北海道新聞>
ばんえい競馬の馬券の発売額などは好調に推移していると思うが、この一年の運営などの振り返りと、今後の課題について認識していることがあれば聞かせてほしい。

<市長>
今年もインターネットでの販売を中心に売り上げが好調に推移している。9月には震災の影響で三日間、開催できない日もあったが、今のところ、売り上げが好調であることに感謝している。
今後も公正の確保に努めて安定経営を目指していく。
今年は、7月から耐震改修工事を行っていたが、12月の中旬で完了した。一部、利用者にはご不便をおかけしたと思うが、お正月にはぜひ多くの皆さんにお越しいただきたい。
売り上げは堅調に推移しているが、環境の変化、その中には競合ということもあるが、とにかく我々は脇が甘くならないように、今後もレースの公正確保と安定経営を続け、これからも楽しんでいただけるばんえい競馬をつくっていきたい。

<十勝毎日新聞>
冬季防災訓練に関して、避難所にストーブを配置するなどの対策を講じているとは思うが、それでも冬季の災害で不安などを感じていることがあれば教えてほしい。

<市長>
例えば大きな地震を想定していても、どのような状況で災害が起きるかということは、その時間帯やその日の天候などによって変わる。そういうことに対して、これまでの訓練が十分かと聞かれるとまだ足りないところがあると思っている。
寒さ対策については、自助・公助をどのようにやらなければいけないのかということについて、皆さんに訓練に参加いただきながら、継続して考えていかなければいけない。
また、停電になって分かったことだが、照明器具や電気だけでなく、暖房器具の数量もまだまだ考えていかなければいけないことが多い。
訓練に参加いただくと、冬の寒さに対して分かってくることが多くあると思っている。
毎年場所を変えながら実施してきているので、全市に広げていくということを意識してやっていきたい。

<OCTV>
今年最後の記者会見ということで、一年の総括をお願いしたい。

<市長>
私にとっては、今年は選挙もあり、年明けから4月まで選挙に向けての色々な活動をさせていただく中で、例年よりも市民の皆さんと接する機会が多かったと思っている。
また、選挙の結果を受けて、例えば記者会見を再開したり、地区懇談会のあり方を色々と工夫してみるなど、この一年は市民の皆さんとの接点を意識した年だった。
三期目のスタートとして、「責任ある信頼」とか、「信なくば立たず」という言葉を何度か使わせていただいた。これからもまちづくりを行っていく上で、市民の皆さんと行政が、私のテリトリーではないが議会も含めて、信頼感をしっかりつくっていけるかということが重要だと改めて感じているところだ。
まちづくりを行っていくには、時間もお金もかかるが、時間もお金もミニマムにしていくことが必要。そのような中で、社会コストをかけていくには、信頼感の有無が非常に大切だと思っている。
三点目として、私は8年、市長をやらせてもらっているが、一期目から諦めずに確信を持って継続してきたことは何らかの成果も出てくるし、次の展開につながっていくということを改めて感じたところである。
その一つを申し上げると、バイオマス産業都市は、指定を受けてから5年経ったところである。
19市町村と24の農協にとっては、バイオマス産業都市の指定に関わっての制度的なメリットを生かし、この5年間でそれぞれの展開を図っていただいているし、民間の企業でもこの周辺分野で売り上げを2倍、3倍にしているところもある。
分散型または循環型のエネルギーについての関心が日本中で高まっている。ブラックアウトがあった北海道では、特にそのような議論が起きている。国でも再生エネルギーとその再生エネルギーを地域循環型エネルギーへというようなプロジェクトが議論されており、すでに33のバイオマスプラントの設置が行われている十勝、これから20や30のバイオマスプラントを新しくつくっていこうという計画を持っているこの十勝に少し流れが来ていると思っている。
この5年間、バイオマス産業都市の指定を受けて、少しずつ進んできたことが次につながっていくと考えているし、つなげていかなければいけない。
今、大変だと慌てるのでは遅い。先程、言ったとおり、「33できた、33持っている」ということと次の展開ということを考えると、やはり、この地域の産業や資源、歴史を踏まえた上での大きな流れを確実に積み上げていくということが大切だと思う。
また、イノベーションプログラムも4期目に入っていて、こちらも参加者が、のべ400人を超えている。そうなると一つの塊になってくる。
これまで年間100人ずつ参加してもらっているが、やり続けていくことが、地域づくりでは改めて重要であり大変だと感じた年であった。
そのようなことを認識した年だった。

<北海道新聞>
今年一年を振り返って漢字一字で表すと何になるか。

<市長>
毎年、この質問をいただくが、この一年の世相がどうだったかということは、色々な方が話されているので、少しずれているように聞こえるかもしれないが、自分自身のこの一年の心持ち、心構え、心の置き方をどうだったかと考えてみると、頭に浮かんできた漢字は、「調える」、調整の「調」という字である。
地方自治体のトップとして、市民の皆さんと直接、接点を持つ組織の長として感じるのは、世の中では色々なことが起きるが、色々な考えや価値観をお持ちの方がいる中で、全体をでこぼこさせるのではなく、色々なことが起きてもそれを調えていくことが私の仕事だと思っている。私は市民党と言っているが、党派の党という意味で言っているのではない。これが正しい、これが間違っているということを考えたうえで、調えていくということが私の仕事だと思っている。
世相的にいえば、世の中が「危うい」とか、「怪しくなってきた」といわれている。または「隠す」とか「嘘」であるとか、フェイクニュースということもよくいわれているので、余計に自分自身の心を調えていなければいけないと感じている。
皆さんが安心して暮らしていけるようにするということは、まちを調えるということなのだろうと思う。何かを先鋭的に引っ張り出してきて、それで皆さんの不安を煽って、政策誘導していくということではないと感じている。
少し質問の趣旨とは違うかもしれないが、気持ち、心の置きどころとして、我が身を含めて調えていかなければいけないと思う。そのように考えてきた一年だった。

<十勝毎日新聞>
水道事業について、12月の議会で公営企業管理者からも発言があったが、単価の問題について、引き続き町村に対して見直しを求めていくということだった。一方で、町議会では、見直しはしないと言っているところもあるが、帯広市長としての立場、企業長としての立場での考えを聞かせてほしい。

<市長>
似たような回答になるかもしれないが、帯広市としては、先日、阿部公営企業管理者から答弁させてもらったとおりである。
あえて申し上げれば、人口減少によって、色々変わってきている。それから、使用水量についても当然、計画段階と差がある。
最近、法律も制定され色々注目されているが、水というのは貴重な資源である。だから、これからも皆で維持して、我々の資源として利用していかなければならない。未来につなげていくために、どうつなげていくかということを不断に議論していかなければならない。
それで、今後に向けて新たな投資をしていく必要があるので、それについて議論をしたいという話をさせてもらった。
ただ、議会でも質問があったが、引き続き誠意を持ってお話ししていきたいと考えている。
儲かっているとか、儲かっていないとか、損しているとか、そのような単純なことではない。
今回の水道法改正もそうだが、水道事業を今後どのような形で継続的に維持していくのかというのが全世界、日本国内でも問題になってきている。
そのような背景があって、これからどうしていかなければならないのかということ。
当然のように、30年、40年前に想像していない時代に入ってきている。それなのに、30年、40年前に決めたことが、見直しが行われずそのままになっていることに対して、我々としては理解していただけないかと思っている。
回答になるかわからないが、いずれにしても我々は水道事業者であり、皆さんと協力していきたいと思っているので、引き続き我々が意図するところを説明させていただきたいし、それに対してしっかりと議論ができるようにしたいと思っている。
企業長としての考えも入ってしまったが、一つの組織体を維持していく上で、構成員が現状や現実について、同様に正しく理解した上で今後どうしていくのか、ということを議論していく必要がある。

以上

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