平成31年3月26日 市長記者会見

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ページ番号1001165  更新日 2020年12月14日

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日時
平成31年3月26日(火曜日)16時30分〜16時55分
場所
市庁舎4階会議室
出席者
帯広市長 米沢 則寿
政策推進部 池原部長、関口広報秘書担当部長、総務部 廣瀬部長、河原行政推進室長
記者数
9名(テレビカメラ2台)

写真:記者会見の様子1

写真:記者会見の様子2

会見項目

市長からの話題

  1. 平成31年4月1日付人事異動について

記者からの質問

  1. 民間と同じく市も人材の確保が課題になると思うが、人材の定着、採用の考えを聞きたい。
  2. 「なつぞら」を地域の活性化にどのように活かしていくのか、思いを聞きたい。
  3. 今回の議会審議を踏まえたうえで、新年度に向けて課題などがあれば聞かせてほしい。
  4. 新しい北海道知事に期待することは何か。
  5. ばんえい競馬の今後の展望について聞きたい。
  6. 地方議員のなり手不足が報道されている中、市議会議員の立候補者数が多いことについて、どう感じているか。

市長からの話題(要旨)

平成31年4月1日付人事異動について

<市長>
今回の人事では、「適材適所」はもちろんですが、部長職、次長職の定年退職が比較的少なかったことや、次年度、「新しい総合計画」及び関連する各分野計画の策定に全庁的に取り組んでいく必要がある中で、円滑な業務執行を確保する観点を重視し、異動規模は小幅なものとしたところです。
具体的には、異動者数は、261名で、昨年度の4月及び7月の人事異動の合計との対比で、60名の減です。
また、異動規模が小幅である中でも、子育て支援にかかわる利用者支援事業の推進、新しい総合計画の策定業務、ばんえい競馬の運営体制の強化など、業務の緊急性・重要性を考慮した増員も行なったところです。
人事異動により、組織の活性化を図りつつ、職員の能力を十分に発揮させることで、市民の皆さんに納得の得られる業務執行につなげていきたいと考えています。

記者との質疑応答要旨

<十勝毎日新聞>
人事異動に直接関係ないかもしれないが、今年度30人近くの中途退職者が出ている。その中には今後を担っていくような中間管理職の人も含まれており、その補充と思われるような人事も見られる。今後、民間と同じく市役所でも人材の確保が課題になると思われるが、人材の定着、採用の考えを聞かせてほしい 。

<市長>
仕事に対する考え方が、時代の流れで随分変わってきていると思う。私が就職した頃は、一度、会社に入れば、ほとんどが辞めない時代だった。その後、転職を繰り返す時代もあり、新人が数年以内に辞めてしまうことも含めて、色々なことがこれまでも起きていたと思う。そこに、少子高齢化で働き手が減少しているという要素も加わり、現在は、また新しい様相を呈してきている。
その中で、公務員も例外ではなくなってきている。ただ、民間と比較すれば、途中でキャリアを変えることは、まだまだ少ないと感じている。
先ほど、30名ほどの中途退職者がいると数字を挙げていたが、私の認識では、若い職員は、明らかにキャリアを変えるというよりも、もう1回勉強し直したい、または、海外に留学したいということも多い。また、中高年くらいの職員だと、あと数年で退職という時期に来て、親族の介護が理由で退職する人が目立つと感じている。
そのような状況で、こうしたら人材を確保できるという確たるものはないが、あくまで、我々の仕事は、市民への奉仕、市民サービスが中心にあるので、使命感を持っている方に選んでもらう仕事だと思っている。その気持ちに応えるような仕事でなければいけないとも思っているので、採用にあたっても、まず、どのような仕事なのか、どのような喜びや達成感を職員同士で共有しているのか、ということを発信していきたい。採用後も、そうしたことを全職員で共有していけるように、マネジメントしていくことしかないと考えている。
ことさら、何か変わったことをしていくよりも、そうした基本的なことを共有し、しっかりと市民サービスにつなげられる組織にしていきたい。

<NHK>
来週から「なつぞら」が始まるが、戦後の帯広にまつわる色々な分野の話が描かれており、帯広・十勝のPRに資するのでは、と思っている。今後、まちづくりや地域の活性化にどう活かしていくのか、思いを聞かせてほしい。

<市長>
十勝・帯広の文化や歴史がドラマの中でしっかりと描かれているという話を、昨年、草刈正雄さんと対談した時にも伺っていたので、私も放送を楽しみにしているところである。
この地域の開拓者精神や頑張る文化などが、ドラマを通して全国に発信され、十勝に関心を持ってくれることに大きく期待している。また、ここに住んでいる我々も、改めて十勝の文化について再認識する番組になっているのではないかと思う。
地域外の人たちが、ドラマで取り上げる地域の良さや十勝人の生き様に関心を持って、こちらに来ていただいた時に、「全然そんなことないよね」と思われるのでは困る。
私は、これまで先人から受け継いできた様々な財産が、今でもこの地域に残っていると思っているので、それを、しっかりアピールできるような体制をつくっておかなければならない。我々も、地方創生や地域づくりの一環として「なつぞら」をきっかけに交流人口や関係人口を増やしていきたいと思っているので、見てもらうだけではなく、しっかりと発信していきたい。
また、「なつぞら応援推進協議会」を設置し、昨年から色々と活動してきたこともあり、ここにきていよいよ熱くなってきていると感じている。今後も協議会として支援できることなど、やるべきことをしっかりとやっていく。

<北海道新聞>
定例会が開会中であり、先ほどまで新年度の予算案について委員会で審議が行われていた。今回の議会審議を踏まえた上で、新年度以降の予算執行について、課題などがあれば聞かせてほしい。

<市長>
先ほど委員会が終わり、明後日の本会議で最終的に議決いただく予定だが、今回も色々とご議論をいただいた。ご意見やご指摘をしっかりと踏まえ、4月1日から予算を執行していくが、早くに予算を執行して、政策効果を出していかなければいけない。そうした意味で、スピード感を持たなければならないと思っている。
どのような政策でも市民理解を得ていなければ意味がないので、どういう政策であるのか、それを皆さんに理解いただくための発信をしっかりやって、説明責任を果たしていくべきだという激励の意見もいただいた。
本日の討論も含めて「これはやるな」とか、「こんなことをやっても仕方ない」という意見はなかったと認識しているので、それなりに予算への評価をいただいたと思っている。しっかりと効果が出るように、まちづくりに当たっていかなければいけないという気持ちである。

<十勝毎日新聞>
あと10日ほどで新しい北海道知事が誕生する。新しい道知事に期待することがあれば聞かせてほしい。

<市長>
今、社会経済の変化に伴い、課題と言われているものが色々ある。それに対して、明確に「こうだ」という確証を持った形で国も動いているわけではない。市民の皆さんも不安感を持っていると思う。
課題だけ並べられても不安は無くならないので、私自身にも跳ね返ってくる言葉だが、やはり「これからどうしていこうとするのか」「何をどう考えて、それをこう理解しているのでこうしたい」というメッセージをしっかりと出していただきたい。
候補者のお二人は、「それを自分ならできる」と仰っているので、「どうしてできるのか」ということも含めて、選挙までに教えていただければ、もっと市民の皆さんが理解した上で投票できると思う。
道政への期待については、なかなか難しいことだと思うが、「決める時には決める」、それから「やるべき時にやる」ということの大切さが問われているのではないかと思う。
行政は、「お金がないから」とか「国がこうだから」と、つい言ってしまいがちだが、できるだけそうならないように意識しながら、仕事をしていかなければいけない。
今、選挙にあたって、色々な課題が並べられているが、もっと前にやっておけばできていたことばかりだと思う。ずっと、ここまで引っ張ってきてしまったものが、今さらながらの課題になっているところが、北海道が抱えている現状だと思っている。
どちらも新しい候補者なので、新知事になったら、ぜひ、そうしたことを進めていただきたい。
私が、市長になった時にお話しした「10の敵」は、まさに、これからの道政にも当てはまるのではないかと思う。行き過ぎた「セクショナリズム」「事なかれ主義」「内向き志向」「当事者意識の欠如」「形式主義」などを「10の敵」と言っているが、それらを変えていくのは、トップが変わった時にしかできないことだと思っている。
私は、そのことを「意識改革」と言っているが、そうした意識改革を、今回の知事が変わるタイミングで、ぜひ、やっていただけたらいいと思っている。二人ともお若いので、頑張っていただきたい。

<十勝毎日新聞>
先日、ばんえい競馬の全日程が終わり、馬券の発売額が過去最高になったが、好調の中、今後のばんえい競馬の展望について聞かせて欲しい。

<市長>
ばんえい競馬の一丁目一番地は、公正の確保だと認識しているが、これは不断にしっかりと進めていかなければいけないと思っている。
また、ばんえい競馬の経営という視点で考えると、私も、過去、金融職として企業の事業計画なども見ていたので、どのくらいのサイズで経営するのが適当なのかという視点を持たなくてはいけないと思っている。業績が好調な右肩上がりの時には、事業を拡大していこうとするが、今回は244億円を少し超えた。
私が市長に就任した頃は100億円程度だったので、それから140億円も増えている。これが尋常なのかどうかということである。100億からスタートしたのが、2.5倍になると、そこそこステージが変わると思っている。マネジメントをしていく上で、または、事業の先行きを考える時に、「まだまだ行く」というよりは、「かなりきた」という感じだと考えている。
そうした意味で、250億円になろうとしているこの売上を維持していける体制というのは、どういう体制なのか、その中で売り上げとコストのバランスをどう取っていくのかを、しっかりと考えたい。
そして当然だが、お客様がいる仕事なので、上がる時もあれば下がる時もある。ここまで下がっても運営していけるということを、幅を持って見ていかなければいけない。
今回、売り上げが250億円近くになり、経営サイドとして、改めて、今、申し上げたような観点で考えていかなければいけないと考えている。
今の状況の資金繰りの中で、全体でバランスを取りながら、また、公正業務を確保しながら、例えば報償費を上げるなど、関わっている皆さんが意欲を持ち、かつ、お客さんが喜んでくれるサイズはどの程度かということを、見つめるタイミングだと思っている。

<十勝毎日新聞>
選挙に関連して多くの自治体が地方議員のなり手不足に陥っているが、帯広は全くそれに当てはまらずに、40人近い人が立候補すると言われている。二元代表制の片方として、市議会議員選挙のこのような状況をどのように感じているのか聞かせて欲しい。

<市長>
なり手不足というのは、一般的な話だと報道で見ているが、逆に、どのくらいの競争になると健全なのかという知見は持っていない。ただ、大勢の皆さんが、議会や市政、自分たちが住んでいるまちの政治に関心を持っている表れであるとしたら、多いに越したことはないと感じている。また、たくさん立候補いただけることで、市民の皆さんの関心が高まるのであれば、決して困ったことではなく嬉しいことだと思う。色々な年代の方がいるので、幅広い層の皆さんに関心を持ってもらえているなら、いいことではないかと思っている。

以上

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