「バイオマス産業都市」に選ばれて(広報おびひろ平成25年7月号掲載)

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ページ番号1001643  更新日 2020年12月14日

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このたび、帯広市と管内18町村は、国の「バイオマス産業都市」に、全国で第一号として選定されました。
バイオマスとは、動植物から生み出される再生可能な資源のことです。
エネルギー資源が乏しい日本にとって、持続的に利用することができて、温室効果ガス削減の観点からも地球環境に優しいバイオマスは大変貴重な資源です。
バイオマス産業都市構想は、この資源を効率的に活用して新たな産業を創り、経済の活性化につなげようとする取り組みで、国も積極的に進めようとしています。
バイオマスの身近な利用例としては、家庭や飲食店から出る廃てんぷら油があります。この油を回収して、バイオディーゼル燃料(BDF)を製造し、路線バスや市の公用車にも使っています。
そして、私たちが暮らす十勝は、豊かな自然に恵まれ、農業を基幹産業としていることから、家畜のふん尿や規格外の農作物、林地残材などのバイオマスの宝庫でもあります。
例えば、十勝で飼育されている約43万頭の牛の排せつ物から発生するガスによって、電気を作ることができます。さらに、その過程で得られる液体は、肥料として畑で利用できます。
こうした循環利用は、畜産と畑作が広大なスケールで展開されている十勝だからできる取り組みであり、私たちが選ばれた理由の一つでもあると思っています。

先日、ある方から「空と水と食べ物のまち 帯広を次世代まで残したい」という十勝・帯広の地域づくりを進める上で、共感できるお話をうかがいました。
十勝の「食」は、「安全でおいしい」と言われています。これは、生産者の弛まぬ努力と、十勝の「きれいな空気や水」によるものです。バイオマスの利用が進むことによって、さらに「きれいで安心なエネルギー」も加えることができます。
人が生きていく上で、必要な空気、水、食料、エネルギーの全てを地域内で賄うことができる。ここ十勝は、これからの時代に大きな可能性を秘めた場所です。
十勝・帯広を誰もが住みたいと思える魅力あふれる地域にするため、食と農林漁業を中心とした「フードバレーとかち」のまちづくりに、皆さんと一緒に取り組んでいきたいと思っています。

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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
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