「和食」が無形文化遺産に登録(広報おびひろ平成26年3月号掲載)

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ページ番号1001635  更新日 2020年12月14日

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和食というと、皆さんはどんな料理を思い浮かべますか。
ご飯、みそ汁にお魚や副菜などの一汁三菜の料理だったり、寿司や天ぷら、そばなど、たくさん種類があって少し迷ってしまいます。
昨年の12月4日、「和食 日本人の伝統的な食文化」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されました。
無形文化遺産は、世界各地の歴史や風習に基づいた伝統文化を保護することを目的に、2006年に創設されたものです。
日本の遺産には、アイヌ古式舞踊や能楽、歌舞伎などがすでに登録されて、今回の「和食」で22件を数えます。
今回の登録へのきっかけは、NPO法人「日本料理アカデミー」が、国内はもとより世界に向けて和食の良さを知ってもらおうという運動でした。有識者による検討を重ねて、「自然を尊重する」という日本人の精神を表した「食についての社会的な慣習」として提案しました。
和食は、海や川、山や畑などで採れる多様で新鮮な食材や、長年培ってきた持ち味を引き出す調理法があります。さらに、一汁三菜に代表される、栄養バランスに優れた構成や、料理を美しく器に盛り付けたり、葉や花などをあしらい、季節感を表現することができます。正月など年中行事に関わり、家族や地域の人たちと食事を共にすることで絆を深めています。まさに、日本の文化そのものです。
十勝・帯広では、農業を中心に日本の食を支える新鮮で安全な食材を提供しています。
今回の登録で、世界的に日本の食への関心がさらに高まり、市場開拓のチャンスが広がることや、新たな付加価値が創られることを期待しています。

さて、日本の食という文化が世界に認められたことは、大変意義のあるうれしいことですが、現在の私たちの食生活を含めた暮らし方が、そうした文化にふさわしいのか考えさせられました。
世の中が便利になって、いつでも食材が手に入ることで、四季折々の季節感が無くなったり、家族団らんで食卓を囲む風景も少なくなってきているように感じます。
食べることを楽しみ、家族や仲間と「おいしい」と感じる、また自然からの恵みに感謝する、そんな食の営みの大切さを見つめ直すきっかけになりました。
皆さんは、日本の食や食文化についてどう感じますか。

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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
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