スワード市を訪れて(広報おびひろ平成25年10月号掲載)

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ページ番号1001640  更新日 2020年12月14日

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8月末から約一週間、野原市議会議長とともに、国際姉妹都市のスワード市を訪問してきました。
スワード市は、アメリカ合衆国の最北端にあるアラスカ州に属し、人口は約三千人、面積は帯広市の10分の1程の港町です。
なぜ、このアメリカ北部沿岸の小さなまちと帯広市が姉妹都市になったのか。疑問に思う方も多いのではないでしょうか。実は私もその一人でした。
両市の交流の歴史は古く、話は46年前にさかのぼります。当時、帯広農業高校の卒業生で水産会社にお勤めの大園さんが、地震や津波被害から復興中のスワード市を出張で訪れた際に、帯広市との交流を市長から託されたことがきっかけとなりました。
その後、書簡や記念品のやりとりを経て、翌年の昭和43年に姉妹都市の縁を結びました。以来、両市の良好な関係は今日まで続き、毎年行っている高校生の相互派遣事業の参加者は272人にもなります。今回、現地で色々お世話になった方々もかつて帯広に来られた人でしたし、今年、来帯した高校生二人も元気な顔でご家族と一緒に出迎えてくれました。
まちには、「OBIHIRO PARK」と名付けられた公園があります。招待を受けて参加した開基110周年記念式典では、両市の交友の歴史が詳しく紹介されるなど、滞在中は、常に温かい歓迎ムードに包まれていました。
スワード市は、美しい山並みや海岸線が広がるところで、レストランでは、地元産の新鮮な魚介類を使ったおいしい料理が並び、私たちが訪れたときも、多くの観光客でにぎわっていました。
今から約半世紀前、国外の情報がまだ少ない時代に、当時のスワード市長が、どうして帯広に関心を持ったのか、そのはっきりとした理由はわかっていません。
しかし、今回の訪問を通じて、人々の心の温かさや、豊かな自然を背景にした一次産業と食を生かしたまちづくりが十勝・帯広と重なり、そして、帯広に対する深い友情は、姉妹都市ならではと肌で感じてきました。
帯広市は、スワード市をはじめ国内外の姉妹都市と子どもたちの交流などを行っています。気候・風土の異なる場所で、互いのまちの歴史や文化に触れ、その違いを認め合い、それぞれを思いやる気持ちの大切さを学ぶ。それが人としての成長につながるのではないでしょうか。今後も姉妹都市の交流を深めていきたいと思います。

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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
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