任期の折り返しを迎えて(広報おびひろ平成24年4月号掲載)
市長に就任して2年、任期の折り返しを迎えます。この間、多くの皆さんからご意見をいただきながら、フードバレーとかちを中心とした地城づくりについて、管内の町村や関係機関・団体の皆さんと議論を重ねてきました。
その結果、十勝定住自立国形成協定の締結や国の国際戦略総合特区の指定など、十勝・帯広のまちづくりの推進に向けた枠組みとその方向性の共有化が図られてきています。
また、市民の皆さんからもさまざまなご意見が寄せられています。市長就任以来、これまでに500通を超える「市長への手紙」をいただきました。「何をやっているんだ」といったお叱りを受けると気を引き締めますし、「市役所が変わってきた」と好意的なお話や「窓口の対応が良かった」、「頑張れ」という激励をいただくと力が湧いてきたり、さまざまな思いを持ちながら、その全てを読ませてもらっています。
皆さんからの手紙に一喜一憂しながらの毎日ですが、このような市民の皆さんの声をお聴きすることが、市長の仕事を行うに当たって非常に重要であり、ある意味その醍醐味だと思っています。
地域主権時代の地方自治体のあり方は、できるだけ市民の皆さんがどういう気持ちを持っていて、何を思っているのかということを常に念頭において、仕事を進め、明日は違う選択肢になるかもしれないが、今日良いと思う判断を積み重ねていき、より良いものにすることと改めて感じています。
これまでもさまざまな機会を通じて、市民の皆さんの思いを聴かせていただいてきましたが、それを行政に生かし切れているのかと考えたときに、まだまだ至らないところがあるものと捉えています。
任期4年の折り返しの今、改めて市民の皆さんの負託に応えるため、「もっともっと市民の中へ」をテーマに一人でも多くの皆さんとの接点を持つための工夫をして、これまで意見や思いを聴くことができなかった皆さんの声を聴かせていただきたいと思っています。
また、私の考え方もお伝えしながら、少しずつ良くなっていくこと、良くしていくことを議論して、納得してもらいながら、それを積み重ねていくことが市民協働のまちづくりの基本であり、去年より良くなった、明日はもっと良くなっていくのではないか、と皆さんに感じてもらえることが行政の仕事だと考えています。
常に、さらに良くしようという気持ちを持ちながら、多くの皆さんに納得感を持ってもらえるまちづくりを進めていきます。
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