春の訪れ(広報おびひろ平成31年4月号掲載)

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ページ番号1001577  更新日 2020年12月14日

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新年度が始まる4月、帯広市では、今年も新規採用職員を迎えます。春は、多くの人が新しい仲間と出会い、これまでとは違った環境に身を置くことになります。環境が変わると、自然と時間の使い方も変わっていくように思います。私自身、学生、新社会人、そして現在とでは、時間の使い方が大きく変わってきたと感じます。
社会人になったばかりの時は、上司から次々と仕事を与えられ、それらを処理する時間に追われていましたが、管理職になると、どんな仕事が必要になるかを考えたり、新しい価値を創り出していくことに時間を使うようになりました。現在は、世の中の動きに気を配り、多様な知識や情報を得て考える時間を大切にし、いろいろな立場の人と会って話すことや読書などに、意識的に時間を配分しています。また、毎朝、4時半に起き、心と身体のリズムを調え、ベストな状態で仕事に臨めるよう心掛けています。当然、夜更かしは避けるなど、体調管理にも気を使うようになりました。
時間には限りがあり、貴重なものですが、振り返ってみると、無為に過ごした時間も含め、その時、その時にしか得られない経験をしてきたことが、次の仕事につながってきたように思います。
数年前の10月、季節はずれの大雪で、たくさんの木々の枝が幹から裂けてしまったことがありました。まだ葉を落としていない状態で雪が降り積もったので、枝がその重みに耐えられなかったと聞きましたが、その時、農家の方に「それぞれの季節に起こることがちゃんと順番に起きないと、こんなふうになるんだ」と言われたことが今でも印象に残っています。
無理して誰よりも先を走ることだけを考えるのではなく、今しかできないこと、経験を着実に積むことも大切だと感じます。若い頃は、後先を考えずに行動することもありますが、それも決して無駄ではないと思います。日々のさまざまな経験を積み重ね、一つずつ乗り越えていくことで、視野も広がり、思いやりの心と創造力を兼ね備えた人になっていくのではないでしょうか。そう考えると、環境の変化は新しいことを経験するチャンスとも言えます。新入生や新社会人の皆さんには、今を大切にしながら、何事にも臆せずにチャレンジし、自分の成長につなげてほしいと思います。
始まりの春、新しい自分に出会うために、重たいコートを脱いで外に出てみませんか。

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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
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