新しいワインは新しい革袋に(広報おびひろ令和2年3月号掲載)

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ページ番号1001567  更新日 2020年12月14日

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「新しいワインは、新しい革袋に盛れ」─昔、ワインは革袋で熟成していたため、古びた袋に入れてしまうと発酵時のガスで革が張り裂けてしまったそうです。ワインも袋も無駄にしたくない生活の知恵が「新しいことをするには、新しい形式が必要である」という意味のことわざとして伝わり、今も「革袋」を組織や制度などに例え、大きな改革を行う際に用いられることがあります。
4月、市では12年ぶりに組織の大幅な見直しを行います。前回の組織再編から人々の生活スタイルや価値観は大きく変化しました。私が就職した頃は大都市に住み、大企業に勤めないとビジネスに必要な情報を得たり、人脈を広げたりすることが難しい時代でしたが、今は、地方に住んでいても情報や移動のコストなどの格差が少なくなり「東京が一番。大企業に入れば有利。」といった常識は、過去のものになろうとしています。
また、栄養ドリンクの「24時間戦えますか」というキャッチコピーが流行った時もありましたが、人間では長時間かかってしまう膨大な作業も、これからはどんなに働いても疲れないロボットや人工知能が短時間で正確に行えるようになると言われています。
時代とともに仕事や生活へのニーズや考え方が大きく変わり、新しい技術やさまざまな民間サービスが生まれる中で、改めて地方にしかできないことは何か、行政がやるべきことは何かを考え、提供するサービスや仕事の仕方を変えていくことが必要ではないかと思います。
新しい組織と同時にスタートする「総合計画」では、十勝・帯広の歴史や文化を大切にして、みんなで前向きに行動していくまちを目指すため、将来のまちの姿を「あおあお ひろびろ いきいき 未来を信じる帯広」と表現しました。まちの姿の実現に向け、職員一人ひとりが自らの役割を考え、連携・協力しながら、組織力を発揮していくことが大切になります。
「組織で動け、組織図で動くな」以前、オリックスの会長だった方が、社員に言い続けてきた言葉です。組織図に基づいて動くと、縦割りや縄張り意識が発生しやすいため、視野を広げ、同じ目標に向かって一緒に動いていることを意識しろ、という意味のようです。
福祉分野や産業間の連携など、さまざまな観点から見直した新しい組織で、視点も新たに市民の皆さんが住み続けたいと思えるまちづくりを進めていきます。

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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
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