なっちゃんコース(広報おびひろ令和元年10月号掲載)

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1001571  更新日 2020年12月14日

印刷大きな文字で印刷

唯一の市立商業高校として、昭和34年4月に開校した「北海道帯広南商業高等学校」は、“南商”の愛称で地域に親しまれていますが、皆さんは、南商にどのようなイメージを抱いているでしょうか。「女子生徒が多い」、「大多数の生徒が就職」といった印象を持たれている人も多いかと思います。昭和50年頃、20人に一人だった男子生徒が現在では5人に一人に、2割程度だった進学率は、半数近くにまでなってきています。
また、商業教育を取り巻く環境も大きく変化してきています。かつては「読み、書き、そろばん」の学問が商人を育ててきました。子どもの習い事としても人気で、私も小学生の時、珠算塾に通っていましたが、振り返ってみると、社会人になった時には、すでに電卓があり、数年後にはパソコンに入力すると自動計算する時代になりました。
これからはAI(人工知能)が膨大なデータや計算を一瞬で解析し、人間の代わりに機械が考え最適な答えを出すような時代になる一方で、新しいことを考え、創りだす仕事は無くならないと言われています。
「君の絵を動かす力は、この大地に吹く風のように君が生きていること、そのものの力なんだ。」―朝ドラのなっちゃんが十勝に里帰りした際、夫からかけられた言葉です。何でも理論的に解決しようとする彼には理解できない、あきらめずに挑戦する姿勢や新しいものを生み出す力を、開拓者精神が息づく十勝・帯広で愛されて育ったなつが持っていると感じたからだと思います。
これまで地域に根差した特色ある学校づくりに取り組み、地元から愛され、信頼されてきた南商にも、なつのような力が備わっているのではないでしょうか。求められる知識や技術、価値観が大きく変わる世の中になっても、これからも南商だからこそできることを考え続け、勇気を持って新しいことに挑戦していけば、この学校に、どんな時代でも切り拓いていける「なっちゃんコース」が自然に生まれるのではないかと感じます。
今年、南商は開校60周年を迎え、11月に記念式典を開催します。人間に例えると還暦を迎える南商。十干と十二支からなる60の干支の組合せが一巡する還暦には、第二の人生や生まれ変わるという意味が込められているそうです。
節目の年、卒業生や先生、みんなでこれからの南商に思いを馳せてみたくなりませんか。

このページに関するご意見・お問い合わせ

政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
〒080-8670 帯広市西5条南7丁目1番地
電話:0155-65-4109 ファクス:0155-23-0156
ご意見・お問い合わせフォーム