夢を描く(広報おびひろ平成29年4月号掲載)

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ページ番号1001599  更新日 2020年12月14日

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厳しい寒さが続いた十勝の冬がようやく終わりを告げ、春の息吹を感じる季節を迎えました。
新年度が始まる4月は、学校や家庭、仕事など、これまでと違う環境のもとで、大きな夢を胸に抱いて、新たなスタートを切った方も多いのではないでしょうか。
ところで、皆さんの「夢」は何でしょうか。希望の学校や会社、憧れの職業、行きたい場所に行くことや欲しいものを手に入れることなど、既に存在していることの中に夢がある場合が多いと思いますが、今はまだ無い、実現できていない未知の世界を創り出すこと。これもまた夢の一つだと思います。
未知の世界を、ここ十勝で創れないか―。2月下旬、100人の熱き大人たちが集い、十勝の未来像やそれを実現するためのユニークなプロジェクトを描く「十勝ドリームマップ会議」が市内で開催されました。十勝で新たな「しごと」の創出を目指す意欲あふれる地元の事業者たちと、全国各地の革新的な経営者など、異なる分野の個性的な人材たちが参加し、お互いの夢を語り合い、白熱した議論を交わしながら、長さ20メートルのホワイトボードに、宇宙関連産業やアウトドアなど、十勝の資源を活用したアイデアが詰まった「夢」をたくさん描きました。私は、「十勝をもっと面白くしたい、発展させたい」という参加者の熱気に触れ、大変心強く感じたところです。こうした共同作業は、十勝の明るい未来を志向する前向きな人たちのつながりを生み、深め、十勝・帯広のさらなる可能性を広げる貴重な機会になったと思います。ここから、新たな交流やプロジェクトが生まれ、十勝の新しい「しごと」の創出につながっていくものと期待しています。
「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。」
幕末の藩士、吉田松陰の言葉です。成功への第一歩は夢を描くことであり、勇気を持って行動すること、諦めずに挑戦し、そしてやり抜くことが、希望の未来を切り拓くことにつながる。そのことを、この言葉は教えてくれます。
未来を前向きに捉えながら夢を語る大人たち。その大人たちの背中を見て育つ子どもたち。十勝・帯広は、熱く、面白い人がたくさんいる地域と感じて、さらに集まってくる人たち。そんな夢と希望にあふれ、夢かなう十勝・帯広を皆さんとともに創っていくことが、私の思い描く夢でもあります。

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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
〒080-8670 帯広市西5条南7丁目1番地
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