一体感(広報おびひろ平成30年2月号掲載)

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1001590  更新日 2020年12月14日

印刷大きな文字で印刷

市民の皆さんとまちづくりについて考える「地区懇談会」。市長就任以来の8年間の開催回数は64回、延べ参加人数は2000人に上りました。これまで、平成22年度の「フードバレーとかち」を皮切りに、「少子高齢化社会」や「十勝・帯広の元気」などをテーマに、毎年、懇談会を開催してきました。
わざわざ会場に足を運んでくださった皆さんが、懇談会に来たことで「これまで知らなかったことが理解できた」、あるいは「自分の意見を伝えることができた」など、「参加してよかった」と、充実感を持っていただける形にしたい―。
参加者からいただいたアンケートやご意見を参考にしながら、毎年、市民の皆さんが関心を持っているテーマを模索し、懇談会の進め方や、堅苦しくならない会場の雰囲気づくりなどについても、試行錯誤を重ねてきました。
平成27年度は、市民の生活に身近で関心のあるテーマで懇談会を開催しようと、公共料金など、生活に係る都市間のデータの比較などを行いながら、日々の生活の中で「しあわせ」を実感できる共通の礎について確認しました。
昨年度の懇談会のテーマは、市に寄せられる苦情件数が最も多い「除雪」でした。「除雪をテーマにしたら、懇談会が苦情の嵐になりはしないか」。市役所内では正直こんな意見もありました。
地区懇談会は、市民の皆さんの意見を聞くことはもとより、われわれ行政が行っている取り組みを市民の皆さんに分かりやすく説明し、正しく理解していただける貴重な機会でもあると考えています。
懇談会では、近隣町との除雪基準などの比較を行いながら、皆さんに理解と協力をお願いしたい事項も含めて、市の除雪体制について分かりやすい説明に努めた結果、心配していた苦情はほとんどなく、むしろ前向きで建設的な意見を多くいただき、小型除雪機の無料貸し出しをはじめとする三つの新しい取り組みにつながりました。
「防災」と「子育て」をテーマに開催した今年度の懇談会では、これまで2割に満たなかった若い世代の参加割合が、4割にまで上昇しました。「発言していいのか迷ったけれど大丈夫な雰囲気なので安心しました」「これからは一人で悩まずに市に相談します」など、これまでの試行錯誤が報われる、うれしい言葉をいただきました。
地道かもしれませんが、こうした真摯な取り組みの積み重ねにより、行政と市民との一体感が少しずつ深まるのだと実感しています。

このページに関するご意見・お問い合わせ

政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
〒080-8670 帯広市西5条南7丁目1番地
電話:0155-65-4109 ファクス:0155-23-0156
ご意見・お問い合わせフォーム