帯広の水(広報おびひろ平成29年7月号掲載)

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ページ番号1001596  更新日 2020年12月14日

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力強い日差しがまぶしい初夏を迎え、帯広の冷たい水道水が一層おいしく感じる季節となりました。
帯広市が毎年実施する「市民実感度調査」では、50ある調査項目中、「おいしい水がいつでも安心して利用できる」が、11年連続で第1位の評価をいただいています。
昭和60年に、帯広の水道水は、旧厚生省の「おいしい水研究会」において、全国10万人以上の都市198市の中から選ばれた「水道水のおいしい都市」32市のうちの1市に選定されました。
この研究会がおいしさの要件とした、口当たりや風味に関わる「硬度」や、20度以下がおいしいとされる「水温」など、7項目の基準を、30年以上経った今でもすべて満たしています。
原始的な自然が豊かに残る日高山脈を源流とし、これまで幾度も清流日本一に輝いた札内川を水源とする帯広の水道水は、十勝・帯広が誇る大切な地域資源の一つになっています。
帯広の水を、フードバレーとかちを掲げるこの地域の魅力向上につなげられないか―。帯広市では2年前から、水道水のおいしさや特性を科学的に裏付けるため、「うま水プロジェクト」を立ち上げてさまざまな分析を行っています。
これまでの研究からは、「硬度」が、国内で1割ほどしかない「超軟水」に分類され、「硬水」や「軟水」に比べて、癖がなく口当たりもまろやかなこと、食材との相性では、お茶や昆布だしなどの食材のうま味成分を引き出す力に優れているほか、パンは膨らみが大きく、生地もきめ細やかになるなど、調理の効率や食感にも良い影響を与えることが明らかになってきました。今後さらに分析を進め、おいしさや特性が科学的に実証されることを期待しています。
蛇口をひねれば、いつでも勢いよく流れ出て、好きなだけ使えることから、その有り難さを忘れてしまいがちな水道水。
私たちの暮らしに欠かせない水道水を、安全で安定的に届けられるように、浄水施設では毎日、数十項目にも及ぶ水質検査の実施や、24時間体制で配水量や水圧などを集中管理しています。また、震災に備え、配水池や配水管を耐震化し、老朽化した配水管を計画的に更新しています。
7月下旬、市庁舎1階市民ホールで、水道水ができるまでの仕組みや、水の大切さを伝える「帯広の水を見る週間」展が開催されます。ぜひこの機会に、帯広の水への理解を深めてほしいと思います。

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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
〒080-8670 帯広市西5条南7丁目1番地
電話:0155-65-4109 ファクス:0155-23-0156
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