帯広畜産大学(広報おびひろ平成27年8月号掲載)

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ページ番号1001619  更新日 2020年12月14日

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帯広市の中心部から車で約20分、稲田町の閑静な住宅街に隣接する帯広畜産大学は、創立から74年を迎える国内唯一の国立獣医・農畜産学系の単科大学です。
市民には、「畜大」と呼ばれ、身近な存在ですが、実は、皆さんが知らないことも多くあるのではないでしょうか。
「畜産大学」という名前から、馬や牛などの大動物を連想し、男子学生が多いというイメージを持つかもしれませんが、この春入学した学生の女子の比率は約55%。この比率は、数年前から5割を超え、今や畜大は、女子学生の方が多い大学なのです。また、19カ国から70人近くの留学生を受け入れ、国際色も豊かになっています。
日本の食料生産基地である十勝・帯広。国内産小麦の約6割を生産する北海道の中でも、ここ十勝は、日本一の小麦の生産地です。
この地で「食」に関わるさまざまな研究を行っている畜大。最近では、国内需要の多い「パン用小麦」として、品種改良を重ねて誕生した『ゆめちから』を科学的に研究し、製パン業界大手と、高品質なパンを共同開発しました。
畜大が、この地域の農作物を利用した付加価値の高い食品の研究・開発などを行うことで、地域産業に新たな可能性が生まれることは、この地域にとって大きな強みとなっています。
また、畜大生は、帯広のまちづくりにも積極的に参加しています。子どもたちや障害のある人を対象に、馬と触れ合う楽しさを伝える活動や、おびひろ動物園で来園者に動物の特徴を解説するボランティア活動など、さまざまなグループが市民との交流を行っています。
さらに今年4月からは、市内中心部に研究教育拠点を設け、学生の企画によって、企業や市民との交流や学び合いなどを行う「十勝カレッジSILO(サイロ)」事業が開始されました。これから、畜大生をまちなかで見かける機会が増えると思います。市民の皆さんには、ぜひ学生とつながりを持っていただき、温かく迎えてほしいと思います。
全国に多くの人材を輩出し、地域の発展にさまざまな貢献をしている畜大。学生たちの「若さ」や「活気」、「明るさ」は、帯広のまちに輝きを与えてくれます。
今後も、地域の「知の拠点」として、地元企業との連携や、海外の大学との学術交流などにより、教育・研究のグローバル化を推進し、さらなる発展をしていってほしいと思います。

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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
〒080-8670 帯広市西5条南7丁目1番地
電話:0155-65-4109 ファクス:0155-23-0156
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