とかちの人づくり(広報おびひろ平成27年9月号掲載)

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ページ番号1001618  更新日 2020年12月14日

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「人づくり」という言葉が、最近クローズアップされています。「モノづくり」と大きく異なり、設計図のとおりに人を形づくることはできません。人は生まれてから、家庭や学校における教育環境などにより、人格が形成され、やがて、自らの「意思」を持って行動するようになるからです。
「人づくり」の定義は、さまざまな考え方があると思いますが、「自らの夢や目標の実現に向けて、自らを磨き、最後までやり遂げるという『強い意思』を持って挑戦する人を、支援していく取り組み」であると私は考えています。
こうした「人づくり」により人を育て、育った人が活躍できる地域となることで、共感する人が外からも集まり、人や会社が増える。たとえ失敗しても、未来の価値創造に挑戦していくことを是とする「とかちの気風」が生まれ、そして広がれば、開拓精神と相まって、次の世代にもつながっていくのではないでしょうか。
「人づくり」は、自主的に取り組む人や、地域社会に貢献する企業や大学、試験研究機関などが連携し、それぞれの特性を生かしながら、進めていくことが重要です。
帯広市と帯広畜産大学の共同事業である「フードバレーとかち人材育成事業」や、民間人からの寄附金を活用した「十勝人チャレンジ支援事業」においては、数年間にわたり、各種研修や海外視察を実施しています。
また、これまでの既成概念にとらわれず、地域の可能性を生かした新たなものに挑戦し、革新や創造を生み出すためには、これまで接したことのない外部の人たちとコミュニケーションすることで、お互いに刺激を受け、今まで当たり前だと思っていたことに変化をもたらす「気づき」が生まれます。
先月、このコラムにおいて紹介した帯広畜産大学の「十勝カレッジSILO」事業では、畜大生が稲田町のキャンパスを飛び出して、まちなかで異なる年齢や領域の人たちと交流を始めています。また、金融機関などが主催する「とかち・イノベーション・プログラム」では、管内のみならず道内各地や本州から、70人を超える人材が集まり、事業創出を目指す経営者や起業希望者が、異なる年齢や職種の人たちと交流を始めています。
民間主導で動き始めた「とかちの人づくり」。ワクワクする未来に向けて、「とかちの新しい芽」が生まれてくることを期待したいと思います。

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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
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