しあわせの基準(広報おびひろ平成27年12月号掲載)

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ページ番号1001615  更新日 2020年12月14日

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市民の皆さんの意見をお聴きし、市の施策や事業に反映させることを目的として、毎年市内8カ所で開催している地区懇談会。今年は、「しあわせの基準とまちづくり」というテーマで開催しました。
価値観が多様化する現代社会において、達成感や充足感、爽快感、あるいは安堵感や癒しを感じる対象は、十人十色であり、「しあわせ」の形態も同様であるはずです。
しかしながら、市民の皆さんが、日々の生活をする中で、「しあわせ」を実感できる共通の礎となる部分は、一体何だろうと思ったことが、このテーマを選定した理由です。また、「基準」には、「ものごとの基礎となるもの」「比較して考えるためのよりどころ」といった意味があります。
懇談会では、生活に係るさまざまな統計データによる都市間比較を行い、私と市役所の部長職、そして参加された市民の皆さんが、「しあわせ」を感じることや、その裏返しであるストレスを感じることについて意見を交わす中で、「しあわせ」を感じて生活できるための三条件とでもいえるものが浮かび上がってきました。
それは、「健康であること」「仕事や収入があること」「家族や気の合う仲間と一緒にいられること」の三つです。これらは、どなたにとっても一つでも欠けてはならない「必要条件」といえるのではないでしょうか。仕事や収入があり、生活が安定し、元気で家族や仲間と暮らせること。一見すると、ごく普通の日常生活に「しあわせ」を感じる方が大半でした。
働き盛りの世代の人は仕事、歳を重ねてくると健康への関心が増してきます。三つの「しあわせ」の必要条件は、どれも欠くことができないものですが、一つ一つの重みは、人によって異なります。
行政には、時代変化に応じた生活基盤の整備に取り組み、この地域で生活する人たちが、「しあわせ」を実感できるための三つの条件を底支えする役割があります。
一方で、三つの条件のバランスをどのようにするのかを考え、自らの夢や希望を実現していくことは、個々の人生の選択になります。
物事を前向きに捉え、夢や希望にチャレンジする人たちが増えてくると、「しあわせ」の三つの条件はより確かなものになるはずです。
帯広・十勝の美しく雄大な風景に、ここで生活する人々の活気が映り込むようになれば、豊かな自然と都市的な便利さが調和するこの地域で、ずっと住み続けていきたいと誰もが思うはずです。

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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
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