令和元年6月3日 市長記者会見

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ページ番号1001162  更新日 2020年12月14日

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日時
令和元年6月3日(月曜日)13時30分〜14時
場所
市庁舎4階会議室
出席者
帯広市長 米沢 則寿
政策推進部 池原部長、関口広報秘書担当部長、総務部 廣瀬部長、市民環境部 川端部長
記者数
11名(テレビカメラ2台)

写真:記者会見の様子1

写真:記者会見の様子2

会見項目

市長からの話題

  1. 証明書のコンビニ交付開始について

記者からの質問

  1. マイナンバーカードを持っている方が非常に少ない中で、コンビニ交付によって通常の交付窓口が減ることになれば、かえって市民の利便性に支障がでるのではないか、ほか。
  2. 先日のボヤ騒ぎについて、煙が発生したことへの対応もあると思うが、結果的に避難訓練のような形になったことで得られた教訓もあると思うが、いかがか、ほか。
  3. 帯広が、聖火リレーの子どもの火のルートに設定されたことへの受け止めは、ほか。
  4. 市長にとって、初めての総合計画の策定をどのような方向性でまとめていきたいのか。
  5. 帯広で38.8度という記録的な暑さがあったが、市として健康に関する予防や、暑さ対策などの啓発について、どのように考えているか。
  6. 3期目当選後、この一年間を振り返って、公約の達成状況や、取り組めたものがあれば教えてほしい。
  7. 人口減少の問題に関して、帯広単体で考えた時、また、十勝全体で考えた時について、どのように捉えて、今後の戦略をつくっていくのか。

市長からの話題(要旨)

証明書のコンビニ交付開始について

<市長>
6月4日から、マイナンバーカードを利用して、市が発行する住民票などの各種証明書を、全国のコンビニエンスストアなどに設置されているマルチコピー機から取得できるようになります。
このサービスにより、年末年始を除く6時30分から23時まで、休日や夜間など、市役所の交付窓口が開いていない時間帯でも、最寄りのコンビニエンスストアなどで証明書を取得できますので、市民の皆さんの利便性が向上します。
マイナンバーカードについては、これまでも、本人確認や確定申告に利用しているほか、子育てワンストップサービスにおける電子申請など、利用可能なサービスが拡大してきています。
今後も、健康保険証として利用できるようになるほか、国において、さらなる利活用が検討されていますので、マイナンバーカードを、まだ、お持ちでない方は、ぜひ、この機会に、作成のご検討をいただければと思います。

記者との質疑応答要旨

<北海道新聞社>
マイナンバーカードをこの機会につくる人が増えればというお話だったが、現状、カードを持っている方が非常に少ない中で、コンビニ交付にはカードが必要になり、もう少し先になるが、交付場所が減ることになれば、今後のカードの普及具合によっては、かえって市民の利便性に支障がでるのではないか。

<市長>
コンビニ交付に伴い、一斉に今までのコミュニティセンターなどでの交付をやめると決まったわけではない。
これからの状況を見ながら、市民の皆さんが不便にならないよう、対応していきたいと考えている。総合的に勘案しながら進めていきたい。

<北海道新聞社>
今後の状況しだいでは、コミセンでの交付をやめること自体を、見直すことも考えるということか。

<市長>
それも含めて、まだ決定していない。予断を持って動いている訳ではないので、市民の皆さんのご意見もいただきながら、考えていきたい。

<NHK>
先日、幸い火事ではなかったが、ボヤ騒ぎがあった。煙が発生したこと自体についての対応もあると思うが、もう一つ、結果的に避難訓練のような形になったことで得られた教訓もあるかと思うが、いかがか。

<市長>
先般の総務委員会で、議員の皆さんからも、いろいろとご指摘をいただき、その中では、全職員が避難したため、その間の電話応対や情報の発信に課題が残ったというお話もあった。
それも含めて、具体的な課題としては、全職員が避難した場合における、業務停止時の市民の皆さんへの周知方法、電話の対応、これがひとつ、大きな課題である。そのほか、避難者への情報提供、職員間の情報の伝達なども、今回のボヤ騒ぎで認識した課題である。

<NHK>
それらの課題に関して、今後どのような対策をとっていくか。

<市長>
職員が全員避難した場合の、電話への対応、例えば、屋外に転送できるのか、また、外にいても市民の皆さんに一斉に、ホームページなどで情報を発信できるのかなど、技術的な問題や指示系統について、議論していく必要があると考えている。
今回は、ボヤ騒ぎで終わったが、これが本当に大きな火事になっていた場合、どこでどのように待機するのか、これもしっかり確認して対応していく必要があると感じた。

<NHK>
そういう意味では、いい経験と言うと語弊があるが、いい訓練になったと感じているか。

<市長>
そのとおりだと思う。ただ、不謹慎に聞こえるかもしれないが、避難訓練は、あくまで訓練であり、訓練という意識は必ずどこかに残っている。今回は、訓練ではなかったので、心持ちが違って、それぞれ感じるところが多かったと思う。
担当部署においても、実際の被害が無い中で、訓練とのギャップを感じられたということは、大変、大きな経験になったと思う。

<十勝毎日新聞社>
先日の総務委員会で、原因としては、外との温度差など、とても限られた条件の中で発生したという印象を受けた。まだ、原因は、はっきりしていないと聞いたが、今後、原因究明に向けて、どのような取り組みをしていくのか。

<市長>
現状、原因が特定されていないが、時間も経過し、これ以上、原因を追究することは難しいと認識している。何らかの物理的なものが残っていれば別だが、煙に反応したということであれば、それが拡散してしまうと、確定的に証明するものが残っていない。
時間をかけて原因を特定するより、このようなことが起きることを認識したので、どのようにしたら、そうした現象が無くなるのか、確認していくことが必要だと思う。

<総務部長>
先般の議会でもお話しがあったが、現状では、圧力や温度など、いろいろな諸条件が重なった関係だと考えている。今後も月一回、点検作業を行うため、その時に、業者の方からもアドバイスを受けた中で、対応していきたい。今回は、3分間の短い運転の中で起きたので、例えば運転時間をもう少し長くしてみるなど、点検作業の中で確認していきたい。

<北海道新聞社>
先日、東京五輪の聖火リレールートが発表され、帯広も世界唯一のばんえい競馬の開催地であることなどから、聖火リレーの子どもの火のルートに設定されたようだが、受け止めは。

<市長>
コメントも出しているが、帯広市民が見るだけではなく、オリンピックそのもののプロセスの一つである聖火リレーに、直接関われる機会である。子どもの火ではあるが、直接関わることによって、より身近にオリンピックを感じてもらえると思うし、リレーを見る人たちにとっても、いい思い出になると思うので、選んでいただいて、大変ありがたいことだと思っている。
公募になるとのお話だが、いろいろなことを決定し、進めていくのは、北海道だと伺っているので、我々としては、道からお声を掛けてもらった時に、事業が円滑に進むように、また、市民の皆さんの夢が膨らむようにしっかりと対応していきたい。

<十勝毎日新聞社>
関連して、具体的な中身については、これから道が決めるとのことだが、帯広市としてコースの選定などに意見が言えるような場はあるのか。

<市長>
おそらく、今は、道も準備で大変だと思うので、お声を掛けていただいた時に、しっかりと対応してまいりたい。
細かい話をすれば、「フードバレーとかちマラソン」一つ実施するにしても、時間帯や車の流れ、警察などによる交通整理、買物に行きたい方々の通行を止める問題など、毎年、議論してきている。
今回の件ついても、道警を含めた道の方々が、議論された上で、当市でやらなければいけないこと、あるいは意見を聞いていただける機会があれば、その際にはしっかり対応していきたい。

<十勝毎日新聞社>
今年度は、総合計画をはじめ各種計画の策定年にあたるが、市長にとっては、初めての総合計画の策定になると思う。細かいところまでは話せないと思うが、どのような方向性でまとめていきたいのか。

<市長>
総合計画は、10年に一度、策定するが、帯広が全国の自治体に先駆けて、総合計画をつくり始めたと伺っているので、その面では、先輩達から引き継いできた、帯広の特徴ある行政の在りかたが第6期まで続いてきている。その流れの中で、しっかりしたものをつくっていかなければならない、という想いが自分の気持ちの中に一つある。
また、大きな時代の流れの中で、10年をスパンとして計画を考えていくことになるが、最近、非常に変化が激しい時代と言われている。
その中でも変えていけないものと、変えていかなければいけないものがあると思うので、毎回、同じだと思うが、その時々の「変えていくべきもの」と「変えていかなくてもいいもの」、逆に「変えてはいけないもの」を、皆で議論していかなくてはいけない。
ただ、変化が激しいことについては、誰も否定はしないと思う。この10年の変化は、強烈だったので、これからの10年、もっと言うと3年や5年の変化も変わらず激しいと思う。これまでの10年、20年間の変化に加えて、これからの変化が加速していくと思うので、今、日本中で課題になっていることについて、このタイミングでしっかりと眺めて、見つめて、向き合っていかないと、単なる今までの延長では対応できないものが増えてきていると感じている。
大きな計画であり、細かい部分まで計画に載るわけではないが、我々が今、置かれている現状、これからの方向性について、しっかりと皆さんと議論していきたい。
その中で、この地域が、さらに成長、発展していける、市民の皆さんや管内外の方々がここに住みたい、住み続けたいと思っていただけるような取り組みが、計画に位置付けられると良いと思っている。
失敗を前提につくる計画はないが、ネガティブな環境変化はたくさんあると思う。でも、夢と言うと大きいが、我々ができることがどれだけあるのか、大袈裟に言うと、このまちは何かを大切にしている人たちが集まっている場所で、今、何を大切にしていて、そのためにどんな政策を行っているのかということを、市民の皆さんや帯広に関心を持つ全国の皆さんが、出来上がった計画から読み取ってもらえるようにしていきたい。
行政にとっても、計画を指針にして、毎年、予算編成をしていく、いわばバイブルのようなものになるが、市民の皆さんや、将来帯広に住んでみよう、帯広と関係をつくろうと思っている方々から見ても、繰り返しになるが、このまちは何を大切にしているまちなんだということが主張されている、読み取っていただけるものにしていかなければならない。

<十勝毎日新聞社>
先々週の週末、帯広で38.8度という記録的な暑さになり、市民の健康にも被害がでるレベルではないかと思うが、市として健康に関する予防や、暑さの対策などの啓発について、どのように考えているか。

<市長>
当然、この地域で安心して住み続けていただきたいので、従来から、市民の健康については、保健福祉部など、それぞれの部門で色々な施策やサービスの提供、情報発信にも取り組んできている。
これだけ、異常気象があると、テレビなどでも、それぞれ啓発しているが、市としても注意喚起を行っていく必要がある。これが、5月は定常的にいつも39度、40度になってくるのであれば、別の対応をしていく必要があるが、先々週の状態についてのご質問であれば、多少、時間差が出るかもしれないが、我々のできる限りのことは、しっかりやっていきたい。

<十勝毎日新聞社>
市長が3期目に当選されて、一年ちょっと経ったと思うが、この一年間を振り返って、公約の達成状況や、取り組めたものがあれば教えてほしい。

<市長>
任期の4分の1が過ぎたわけだが、3期目の公約については、38項目を皆さんに提示して当選させていただいたので、最初の年から、全て着手してきているところである。
これから、公約達成に向けてしっかりと進めていかなければいけないが、工業団地の造成や、小中一貫校教育、包括的な子育ての支援体制の構築、火葬場の整備、公共施設や学校のトイレの洋式化、各分野計画の策定などについては、4年間での達成に向けてすでに見通しが立ってきている。
先ほど、質問もいただいたが、新しい総合計画、そして総合戦略の策定を通じて、より公約の達成に向けて、しっかり意識しながら進めていきたい。

<北海道新聞社>
総合計画に関して、昨今の変化の大きさについて発言されたが、その変化の中で、大きいものとして、帯広に限らず人口減少という問題がある。総合計画はもちろん、そのほか、ひと・まち・しごと創生総合戦略も新たな計画策定にむけて今年、作業を進めると思うが、帯広市の人口減少にどう対応するのかということに併せて、帯広を中心市とした定住自立圏のビジョンも今年度中に新たに策定すると思う。
帯広単体で考えた時の人口減少への対策、また、十勝全体で考えた時では、それぞれ少し違ってくる部分や共通する部分があると思うが、どのように捉えて、今後の戦略をつくっていくのか。

<市長>
明確にお答えはできないが、まさに、今ご質問されたことが最大の課題だと思っている。人口減少という大きな傾向は変えられないが、できるだけ減少幅を少なくする大きな施策をつくっていく上で、連携がとても大切なことだと思っている。
19市町村が個々に行えること、連携して行うほうが効果がより高まるもの、この地域を一定の面として捉えてできることを、それぞれ考えていく必要がある。
その面では、この10年間、定住自立圏をつくり、また、産業政策的にはフードバレーとかちの取り組みを進めてきている。
産業政策的な面から、バイオマス産業都市につながってきたが、さらにエネルギーの自給自足につなげていきたいと思っているし、定住自立圏の中でも、厚生病院の建て替えや消防の広域化を行ってきているが、これからは、ごみや水道など、いわゆるトータルでのインフラを考える必要がある。
地域が抱えるさまざまな課題に、帯広市だけの議論ではなくて、やはり十勝全体でどのような絵を描けるのか、またそれぞれの自治体がどのような要望を持っているのかなど、議論を重ねていくことによって、この地域における正解とは言えないかもしれないが、解を見つけていくことが大切だと考えている。
いくつかの計画の話があったが、これを点として位置付けるのではなく、しっかりつなげていくことを常に頭に置いておいておく必要がある。
この10年間の歴史があることが、変化が大きい時代の中においても、十勝の有利な部分であり、メリットでもあるので、これからもフランクに議論しながら対応していきたいと考えている。

以上

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