令和2年1月14日 市長記者会見

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ページ番号1001155  更新日 2020年12月14日

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日時
令和2年1月14日(火曜日)11時00分〜11時35分
場所
市庁舎4階会議室
出席者
帯広市長 米沢 則寿
政策推進部 関口部長、総務部 廣瀬部長
商工観光部 相澤部長、礒野観光航空戦略担当部長、生涯学習部 葛西スポーツ振興室長
記者数
11名(テレビカメラ2台)

写真:記者会見の様子1

写真:記者会見の様子2

会見項目

市長からの話題

  1. フードバレーとかち首都圏プロモーション「本気の移住実現プログラム」について
  2. 第57回おびひろ氷まつりの開催について
  3. 新総合体育館の供用開始について

記者からの質問

  1. 今回の「本気の移住実現プログラム」で、最終的な移住の目標人数があるか伺いたい。
  2. 氷まつりについて、昨年に続き、今年も少雪であり、これまで実施してきたイベントができなくなっていく可能性もあるが、今後の対応などで考えていることがあれば伺いたい。
  3. 道内7空港の運営委託に関して、これまで、空港を管理してきた帯広市として、事業計画などを踏まえた上で、具体的に期待されていることや、今後、北海道エアポート株式会社に要望していきたいことなどを伺いたい。
  4. 空港の運営にあたって市の考えや地元の意向を反映させていけるような枠組みや決まりごとなどが、新体制の中にできるのか伺いたい、ほか。
  5. 日米共同訓練について、帯広市としての現時点での対応や、今後、訓練開始に向けて対応していくことが決まっていれば伺いたい。
  6. ばんえい競馬について、ホクショウマサルが新記録の30連勝を達成したというニュースがあったが、市長はどのように受け止めているのか伺いたい。
  7. 少雪の状況が続いているが、市として、除雪の委託業者への支援や今後の除雪体制を守っていく上での懸念などがあれば、伺いたい、ほか。

市長からの話題(要旨)

フードバレーとかち首都圏プロモーション「本気の移住実現プログラム」について

<市長>
本事業は、昨年の「なつぞら」の放送を契機として、十勝の「今」を 首都圏に発信することを目的に開催した、昨年7月の「十勝大百貨店」、11月の「十勝ドリームマップ会議in東京」に次ぐ第3弾の企画で、十勝・帯広への移住を本気で考えている方を対象として、地元企業とのマッチングイベントを行うものです。
これまでも、首都圏で合同企業説明会などを開催してきましたが、今回のイベントでは、マッチングの精度を高めるため、過去の説明会等の参加者の中から移住時期や業種などが明確な本気度の高い参加者を選出したほか、参加者の意向に沿った地元企業に出展いただくなどの企画をしたところです。
また、イベント終了後も、地元企業との面接を希望される方が現地訪問する際には、市職員が同行し、住宅や医療・買物など生活環境の確認をサポートすることで、移住への不安の軽減を図ってまいりたいと考えております。
このイベントを通じて、参加者の十勝・帯広への移住の希望を叶え、参加企業の経営者が求める人材の確保につながることを期待しております。
事業の概要については、配布資料1のとおりです。
先ほども申し上げたとおり、「なつぞら」の放送で十勝・帯広への関心が高まっており、「ドラマの中で描かれた十勝が、今、どうなっているのかを発信していこう」との思いで、「十勝大百貨店」では、物産を含め食でのチャレンジ、「十勝ドリームマップ会議in東京」では、バイヤーなど起業の周辺にいる方たちに対して、十勝の起業家たちのチャレンジ、そして、今回は「移住」の視点でのチャレンジをプレゼンする3本立てであるとご理解いただければと思います。

第57回おびひろ氷まつりの開催について

<市長>
「北国の冬にぬくもりとよろこびを」をコンセプトに、来たる1月31日(金曜日)から2月2日(日曜日)までの3日間、緑ヶ丘公園において「第57回おびひろ氷まつり」を開催します。
今年は、昨年以上に積雪が少なく、十勝管内では、スキーやスケートなど、冬の催し物にも支障を来たしております。氷まつりにおいても、制作物の変更を余儀なくされるなど、影響を受けておりますが、ご来場いただく皆さんに楽しんでいただくため、関係者一同、知恵をしぼって準備を進めているところです。
本日、制作現場を訪問し、自衛隊の皆さんを激励してきましたが、自衛隊が制作する氷のレリーフは、十勝在住の漫画家「横山裕二」さんによる「十勝から宇宙へ」をテーマとしており、プロの作家にデザインいただくのは、初めてとなります。例年であれば、そこに大きな滑り台もありますが、今年は雪が少ないため小さな滑り台をいくつか制作することで対応できないかと考えています。
また、手づくりの紙袋ランタンで、暗くなった会場を灯す「ランタンフェス」に飾られるランタンは、氷まつり当日にも、無料で手作り体験ができますので、こちらもぜひご参加ください。
そのほか、初日と2日目には、冬は一段ときれいに見える人気の花火大会も行います。
さらに、毎年実施している市民氷雪像コンクールには、今年から、より少人数で気軽に制作できる「ミニ雪像」部門が加わりました。大小さまざまな氷雪像が並びますので、お楽しみいただけると幸いです。
少雪で例年にない厳しい状況ですが、市民の皆さんに楽しんでいただける、子どもたちの歓声と笑顔がはじけるような氷まつりとなるよう、一生懸命準備を進めてまいりますので、ぜひ、多くの方にご来場いただければと思います。

新総合体育館の供用開始について

<市長>
整備を進めておりました新総合体育館、「よつ葉アリーナ十勝」が2月29日(土曜日)に供用を開始します。
これを記念し、オ―プニングイベントを開催します。
まず、オープニングセレモニーといたしまして、施設紹介映像の上映や マーチングリレーコンサートの実施などを予定しております。
その後、二週に渡り北海道を代表する二つのスポーツチームによる公式戦を開催する予定です。
一つ目は、オープニングセレモニーが終わったあとの午後と翌3月1日(日曜日)に、現在 バレーボールのVリーグディビジョン2男子 において、首位に立っている「ヴォレアス北海道」の公式戦が行われます。
二つ目は、供用開始の翌週、3月7日、8日の土日で、バスケットボールBリーグ「レバンガ北海道」の公式戦が行われます。
どちらの試合も新しくなった総合体育館で臨場感のある 日本トップクラスのスポーツ を体感できる、またとない機会になると期待しております。
また、供用開始に先立ち、2月22日(土曜日)から24日(月曜日)までの3日間、いち早く市民の皆さまに施設の概要を広く知っていただくため、施設の一般公開を行います。
多くの皆さんに来館いただければと思っております。

記者との質疑応答要旨

<十勝毎日新聞社>
今回の「本気の移住実現プログラム」には、20人程度が参加されるが、最終的にどのくらいの人数に移住につながってほしいか、目標があればお伺いしたい。

<市長>
そうした目標はなかなか難しいが、個別のサポートを行うことで、少しでも移住を実現したいと思っている。
今回は、参加者20名のうち40代以下が16名おり、8割を占めている。また、皆さん、就学や就業されていて、濃淡はあるかもしれないが、少なくとも十勝・帯広を認知していただいている。参加者のニーズをお聞きしながら、さらに認識を深めてもらえるようにしたい。
また、仕事を探す時に、どんな人が経営しているのかわからないと不安だと思う。今回は、会社のマネジメントを行っているトップの方に参加いただこうと考えている。帯広の会社は、基本、大きな会社ではなく、家族経営も多い。その面では経営者がどんな人なのか、より気になると思う。
今回は経営に責任を持っている方に参加いただくので、これまでの一般的な合同説明会の時とは違う印象を持ってもらえるのではないかと感じている。

<十勝毎日新聞社>
氷まつりについて、昨年も少雪で一部、プログラムを変更したと思うが、今年も少雪であり、これまで実施してきたイベントができなくなっていく可能性もあるが、滑り台などの制作を含め今後の対応などで考えていることがあればお伺いしたい。

<市長>
来年はどうなるかわからないが、少雪の影響により今年は土台がつくれないので、あまり大きなものはつくれない。
今回は、地形を利用した滑り台に設計変更しようとしているが、どんな形だと子どもたちに喜んでもらえるのか、これからも考えていかなければならないと思っている。
昨年よりも、今年の方がより雪が少ないため、グリーンパークで行われるスノーラフティングや馬そりを引くなどのイベントもできなくなる可能性がある。
ただ、帯広の氷まつりは、札幌の雪まつりのような観光目的のものとは違い、「市民のためのお祭り」になっており、これからどのようにしていくのか、実行委員会の皆さんと一緒に考えていく必要があると思っている。
先ほど、関係団体の皆さんと制作現場を慰問したが、自衛隊の皆さんたちが何とかしようと一生懸命、頑張ってくれていて、「このお祭りを成功させよう、いいものをつくろう」という気持ちを感じることができ、外は大変、寒かったが、気持ちは温かくなって戻ってきたところである。

<北海道新聞社>
道内7空港の運営委託に関して、まず15日からターミナルビルの一体経営が始まり、帯広では来年の3月に空港自体の運営も開始される予定である。これまで、空港を管理してきた帯広市として、事業計画などを踏まえた上で、具体的に帯広として期待されていることや、今後、協議会などを通じて、北海道エアポート株式会社に要望していきたいことなどをお伺いしたい。

<市長>
従来から言っているが、一括民間委託は、7つの空港がばらばらにではなく、北海道全体として一つの運営母体でどう活用されていくのかということが、一番注目されているところだと思う。
今、知事がベトナムを訪問されていて、LCCが就航するという話が今日の新聞に載っていたが、多分、前であれば新千歳空港の名前しか出ていなかったと思う。今回は、新千歳空港と旭川空港の名前が出ていた。その面では、エアポートセールスをする時にも、これからは北海道全体としての視点が必ずあると思うので、個別に動くよりも、有利になるのではないかと期待している。
それから、質問にあったとおり、今回、北海道エアポート株式会社が各空港ビルの全株式を持ち、新しい経営陣のもとで順次、いろいろなことに取り組まれるが、特にプロポーザルでも提案されていた空港のショーケース化については、新千歳空港でもとかち帯広空港のことがわかるよう、各地域の特徴を発信してくれることも踏まえて、どのようにとかち帯広空港をショーケース化していくのか考えていただけるし、観光コンシェルジュなども連携しながら設置すると伺っている。
ビルの保安・安全対策なども、これまでは、各空港でばらばらにやっていたが、統一基準で行われるようになり、ビル管理も含めてレベルアップしていくと思う。その結果として、ターミナルビルの利便性向上や効率的な運営が図られることも期待している。
建物でいえば、千歳と帯広にだけ、ビジネスジェットの格納庫がつくられる。これからの北海道の観光や空港のマネジメントを考えていく上でも、ビジネスジェットのベースができることは、我々にとって大変ありがたい話だと思う。
それと、駐車場の建設もあるが、この二つ、特にハード面での投資は早め早めにしていただきたいと従前から言ってきているが、今後も要望していきたい。

<十勝毎日新聞社>
7空港一体化になることで、逆に個々の空港の特徴を出していく必要があると思うが、運営にあたって市の考えや地元の意向を反映させていけるような枠組みや決まりごとなど、新体制の中にできるのかどうか伺いたい。

<市長>
先ほどもお話ししたが、7つの空港を一体運営するメリットをどのようにつくっていくのかということは、北海道エアポート株式会社の大きな経営課題だと認識している。大量の費用を投入するため、運営者も各空港のそれぞれ特徴を、プロポーザルの中でしっかり提案してくれている。
ただ、ご心配いただいているように、大きな空港が中心にあるため、その運営ばかりに目がいってしまい、そのほかの空港に対しては手薄になるのではないかとの懸念を耳にすることもある。そのため、18日に行われるセレモニーの中で、実はパートナーシップ協定を結ぶことになっている。
道内7空港を一体運営する上で、運営者と北海道と空港の所在地の自治体の首長が、全員集まって、パートナーとしてしっかり盛り上げていくという協定を締結する。その協定をベースにして7空港一体の協議会と各空港の協議会を設置し、航空ネットワークの充実強化や空港の活性化に向けて連携を強化していこうとしており、いろいろな意味で入口から7空港で一緒にやるようになっている。
締結者は、北海道、新千歳空港の所在地の千歳と苫小牧、稚内、釧路、隣の白糠町、函館、旭川と東神楽、それに帯広、大空町、それから北海道エアポート株式会社になる。 7空港一体運営は、本当にビックチャレンジだと思う。大変だと思うが、そうした枠組みもできるため、スムーズに動くといいと思っている。
それと、今回、空港ターミナルビルの社長を降りたが、このことも聞かれると思うので先に言うと、実は、そのことに対して、何人かの人から「どうして降りたの」と聞かれた。
これは単純な話で、従来は第3セクターの形で、大体、自治体の関係者が管理して、出資もしていて、株主でもあったので利害関係があったわけだが、今回、完全な民間企業として、それも一法人が100%の株を持つ形になった。そこに市長の私が社長でいることは「何が変わるの」と聞かれた時に、説明できないと思う。

<十勝毎日新聞社>
個人的には千歳の新社長が取締役になられると思っていたが、地元の川田会頭が社長になられた人事については、どう考えているのか。

<市長>
社長を降りたので、どのような判断をされたのかは、私にはわからない。ただ、私としては、先ほどの質問にもあった地域の声が言いづらくなるといったことに対して、社長として川田会頭にいてもらえることで、総体的に声が届きやすい、あるいは、そうしたことを意識されて、北海道エアポート側がご依頼されて、その上で川田会頭が受けられたのではないかと想像はしている。
ただ、何よりも100%株主権を持っている会社があるし、常勤の取締役には、北海道エアポート側から二人、おいでになるので、実質的な経営は先方がされることになると思う。

<北海道新聞社>
日米共同訓練が、来週から始まるが、現時点での帯広市として、どのような対応をしているか、もしくは今後、訓練開始に向けて対応していくことなど、何か決まっていることがあれば伺いたい。

<市長>
すでにご案内しているが、昨年、12月16日に北海道ほか関係自治体と連名で要望書を提出し、そのあと、23日の月曜日に帯広市単独の要望書を私自身で、北海道防衛局長に手渡しさせていただいた。
要望の内容については、市のホームページで公表しているため、ここでは繰り返して言わないが、それらの内容について対応いただきたいと思っている。
その中で、我々との連絡調整体制を整えてほしいとの話をしていて、既に先月末に北海道防衛局の職員を交え、一回目の会議を開催しているとの報告を受けているところである。
これからも、市民の皆さんにしっかりと情報発信をしていかなければならないと考えている。これも要望書に入れてあるが、国との役割分担を整理していただき、帯広市から発信できる部分、または発信しなければいけない部分について、即時性の面からホームページが中心になると思うが、情報を発信していきたいと思う。
また、訓練にかかるQ&Aもホームページに掲載させていただいている。これも新しい試みであり、今後も内容を充実していかなければならないし、可能であれば、詳細を含めた予定も掲載していきたい。

<総務部長>
北海道防衛局とは適宜、連絡を取っており、今週末にも打合せする予定となっている。

<十勝毎日新聞社>
ばんえい競馬について、ホクショウマサルが新記録の30連勝を達成したというニュースがあったが、市長はどのように受け止めているのかお伺いしたい。

<市長>
不謹慎なことを言うかもしれないが、全国放送で大きく取り上げられるとは思わず、非常に嬉しかった。10年前に市長になった時には、ばんえい競馬に対して、いろいろなご意見をいただいていたが、それから考えると、あのように取り上げていただいて、ご質問にはなかったが、聖火リレーのルートにも選定されたことは、自分としては本当にありがたいと思っている。
これまで、いろいろなことがあったが、市民の皆さんは当然だが、全国のばんえい競馬のファンや関係者の皆さんにもご支援や応援をいただいて、みんなで前向きに全力で取り組んできて良かったと感じている。
その結果の一つとして、ホクショウマサルの30連勝を大きく取り上げていただいたことは、感慨深かった。

<北海道建設新聞社>
氷まつりの少雪の話があったが、市の除雪について、まだ一度も行っていないとの情報をホームページで見た。除雪を委託している業者への支援や今後の除雪体制を守っていく上での懸念などがあれば、伺いたい。

<市長>
市全体をブロックに分けて、それぞれ体制を敷きながら除雪を行っており、雪が降っても降らなくても一定の契約のベースはある。ただ、本当にここまで雪が降らないと、いろいろな課題が出てくると思う。
我々としては、市民の皆さんの安全・安心のために、除雪の体制を整えて、これからもしっかりと雪の対策に向き合っていく必要がある。

<北海道建設新聞社>
ホームページでは、すべての日付が掲載されていないと思うが、本当に一回も出動していないという理解でよろしいか。

<政策推進部長>
市街地は出動していないが、農村部はあるかもしれない。今、資料を持ち合わせていないため、のちほどお伝えしたい。

<市長>
市街地には、一度も出動していないが、農村部では積雪が多いところもあり、部分的に出動していることがある。
ご質問にあったとおり、除雪の問題は、それにかかる費用だけではなく、継続的に体制を維持していかなければならず、どんな内容の契約にするのか、従来から非常に議論のあったところである。
「一度も除雪しないのにお金を払うのか」と言う方もいれば、「一定の保障がなければ、除雪機械と人員を維持していくことは難しいだろう」との両極端の意見がある中で、その年、その年のバランスを取りながら、これまで対応してきたところである。
本当にここまで雪が降らないのは珍しい。2月、3月にものすごく降ると、まったく別の局面になってしまうが、環境変化の中で、我々としては持続可能な仕組みをつくっていかなければならないと思う。
この地域は、積雪寒冷地であり、真剣に考えていかなければならないが、どのような体制にするにしても、市民の皆さんに納得いただけるようにしなければならないので、これからも委託業者を含めて協議していきたい。

以上

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