平成31年4月27日 帯広市・競馬モール株式会社 共同記者会見

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ページ番号1001164  更新日 2021年1月15日

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とき
4月27日(土曜日)14時〜14時30分
ところ
帯広競馬場2階 会議室
出席者
楽天株式会社執行役員・ドリーム事業長
競馬モール株式会社代表取締役社長 木村 美樹 様
競馬モール株式会社運用部長 新名 貴之 様
帯広市長 米沢 則寿
帯広市農政部 ばんえい振興室長 佐藤 徹也
記者数
6名

写真:楽天株式会社との共同記者会見の様子

ばんえい競馬振興に関する帯広市と楽天株式会社の取り組みについて

<市長>
楽天競馬さんには、平成19年からインターネットでの勝馬投票券の発売を行っていただいております。
昨年度の発売額は、対前年度比105.9%の約59億5千万円に達し、ばんえい十勝の売り上げ増に大きく貢献いただきました。
このほか、JRAジョッキーデイをはじめ、多くのイベントへのご支援やばんえいアワード実施のほか、生産牧場見学やレース観戦ツアーを通じた生産者への支援など、様々な形で、ばんえい十勝の振興に力強いご支援をいただきました。
今年度も、競馬場のイベントへのご支援のほか、さらなる生産振興策や魅力発信のための新たな取り組みを企画いただいており、大変ありがたく、心強く感じております。
楽天競馬さんの応援企画によって、ばんえい競馬の魅力を発信し、全国にファンがさらに広がり、これまで以上に盛り上がることを大いに期待しているところであります。

<木村社長>
改めまして、お忙しいなかお集りいただき、ありがとうございます。楽天株式会社で執行役員、また、楽天競馬を運営する競馬モール株式会社の代表取締役を務めている木村と申します。
本年度も、この場で「ばんえい十勝応援企画」を発表させていただけることを、大変ありがたく存じます。

はじめに「ばんえい十勝応援企画」の概要について、例年と違いがあるものを中心に説明します。
生産者の皆さんに、安定的、継続的にばん馬を生産していただくには、馬体の健康維持及び繁殖牝馬の受胎率向上が大切です。今般、帯広市の紹介により、繁殖ドック事業などを手がかけている帯広畜産大学様と共同研究を行うことで改善していけるのではないかと考え、現在、具体的な内容について詰めているところです。
明確になった段階で、共同研究契約を締結させていただき、改めて発表する予定です。
帯広畜産大学様と帯広市と三者の契約になるか、もしくは競馬モール株式会社との二者になるかは、ご相談になると思いますが、いずれにしても三者で協力しながら、生産の維持拡大に向けて、楽天競馬で購入いただいている馬券の売り上げの一部を積み立てて、共同研究に充てていく取り組みを、本年度から始めさせていただきます。

また、ばん馬生産牧場見学ツアーは、昨年度、楽天競馬の馬券を購入したお客様に対して行いました。
こちらは、一般のサラブレッドであれば、どんなところで生産されているかなど、知る機会も多くありますが、ばん馬の生産については、知っている人が少ない現状がありました。
そこで、馬券を購入されているお客様を中心に、将来的に馬主になっていただくことを想定しながら、ツアーを行いました。アンケート結果も、大変好評を博していましたので、本年度も継続したいと考えています。

続いて、情報を提供していくことも重要であると考えており、報道機関の皆さんのご協力も得ながら情報を発信し、興味を持つ人を増やす活動を行っていきます。
昨年度から引き続いて、インターネット上のブログを使って発信していきますが、特に生産にフォーカスした形で情報を伝えていくのが、今年の新しい取り組みです。

また、北海道外でのイベントについて、継続的にばんえい競馬を知らしめていこうということで、広域周知を進めています。
昨年度に関しては、帯広商工会議所さんを中心に主催された3月の東京丸の内イベントに、我々が起用しているタレントも含めて協力させていただき、こちらも好評でした。今後も、丸の内に限らず、広域周知のイベントを継続したいと考えています。

さらに、楽天を通じて、馬券を購入していただくメリットとして、「ばんえいコイン」というプログラムを導入しており、さらなる充実を図っていきたいと考えています。
好きな厩舎・馬への人参かごのプレゼントや、より魅力を高めるために、十勝の特産品などの景品を用意して充実していきます。
また、今まではコインを交換するということを中心にやってきましたが、もう少し、興味を持っていただきたいので、レアなグッズの抽選のイベントなども用意します。
よりばんえい競馬を楽天で買っていただくというところを中心に、「ばんえいコイン」というプログラムをつくっていこうと考えています。

なお、今年度のスケジュールについては、ちょうど本日14時に更新したところですが、ホームページにおいて周知を図っていきます。

ご説明した企画を進めていくために、馬券の売り上げに対して、積み立て目標として、1100万円ほどの金額を設定しています。
前半と後半で積み立ての目標を分けており、第一弾としては、8月中旬に予定している「JRAジョッキーDay」を目標とする形で用意します。全厩舎に対してのにんじんや飼料のプレゼント、花火大会への協賛、情報発信をしていくための経費、JRAジョッキーDayのために、目標として500万円を積み立てるものですが、ユーザー様にもご協力いただこうと思っています。
後半の第二弾では「ばんえい記念」を目標とする形で、先ほどの生産振興策やばんえいアワードに対して、600万円を積み立てる目標としており、合計1100万円ほどを積み立てていくものです。

そもそも、「ばんえい十勝応援企画」は、楽天競馬の馬券購入を通じて、ばんえい競馬を盛り立てていく仕組みです。
馬券を購入するところがポイントで、それを通じて支援する形になっています。
その結果、先ほど、市長からもお話がありましたが、市全体のばんえい競馬の売り上げは244億円になり、そのうち楽天競馬で59.5億円ほどの売り上げがあります。
大体、全体の4分の1程度になりますが、北海道外の人が9割程度、買われていることもあり、十勝管外から購入していただく人を増やしていける活動になっています。

企画の実績ですが、2013年度から取り組み、今年で7年目になります。
さまざまな企画を通じて、ばんえい競馬を盛り上げていますが、内容については、毎年、帯広市と相談のうえ、進めています。
今年は、「新しいPRばん馬をみんなで迎えよう!」という事業を、昨年度の積み立てで、取り組みます。
新しいPRばん馬として、服部調教師のところにいる「フクスケ」号を、本年7月をめどに導入予定です。
この導入に合わせて、現在の「リッキー」は、PRばん馬を引退する予定になっています。

先ほど、お話ししたように、生産振興を微力ながらお手伝いすることになった理由は、端的に言うと、私たちが売っているのは、ばんえい競馬のレースの馬券ですので、レースに魅力があることと、レース数がある程度確保されるということが、我々の経営にとっても重要なファクターです。
少し遠回りではありますが、そこに対して支援していかないと競走馬が減少してしまいます。生産頭数は直近で言いますと、若干盛り返して、数字的には横ばいになっていますが、まだまだ厳しい状況のため、馬主と生産馬を増やす活動を長期的かつ継続的にしていくことを目標にしているということです。

応援企画の仕組みを、エコシステムと呼んでいますが、収支の改善については、244億円の馬券の売り上げもあり、我々の努力だけではないですが、改善してきています。
もう一方の生産振興のシステムについては、苦労しているところです。なぜかというと、比較的収支が良い時じゃないとなかなか取り組みができないこと、二点目が、長期的・継続的な活動が必要だからです。我々も微力ながら協力したいということで、こうした取り組みを進めたいと考えています。

私は、楽天の本社の執行役員も務めております。楽天グループという会社は、社会をエンパワーメントするというミッションを大事にしています。あくまでも、主役は地元の人たちで、我々は自転車でいうと補助輪みたいなものですが、地元の人が懸命に自転車をこぐと仰っている限りは、支援したいと思っています。
「ばんえい十勝応援企画」は、このエンパワーメントそのものの概念を体現したものだと考えていますので、引き続き楽天グループ全体としても、ばんえい競馬を支援してまいります。
私からの説明は以上になりますが、4月30日の火曜日は、平成最後の日となります。地方競馬の開催が全国でありますが、ナイターは帯広が唯一で、平成最後の日の最終レースは帯広で行われることが確定しています。
楽天競馬では、4月30日の全レース、10%のポイント還元を行おうと考えていますので、この応援企画に参加している人たちに周知したいと思います。

報道機関との質疑応答要旨

<北海道新聞>「リッキー」が引退するということで、その後のことをファンの皆さんも心配されていると思いますが、現時点で決まっていることなどあれば教えてほしい。

<木村社長> 現在、服部調教師、帯広市と調整を図っているところですが、リッキーが高齢であり、体調面も考慮して、服部調教師ゆかりの牧場で静かに余生を過ごすことになるだろうという話を伺っています。

<北海道新聞> 7月までは、リッキーもここにいるということですね。わかりました。

<十勝毎日新聞> 生産振興策について、今後長期的に取り組むということですが、生産頭数の増加の目標などありますか。

<木村社長> 具体的に目標を立てているわけではないですが、理論値では、この登録数じゃないと減少していくという数値はあります。なかなか一年、二年で増えることにはならないと思うので、ある程度、どんなことをしていくと良いのか、ということについては帯広市とも相談しながら、目標を立てていきたいと思っています。
それが本当に効果があるのか、ということも含めての取り組みなので、現時点で具体的な頭数を定めていくのは難しいと考えています。
ばん馬生産牧場見学ツアーであれば、一年間のうちに参加している人が、少なくとも3年以内に一組くらいは、馬主登録してほしいという内部の目標は持っていますが、生産に関しては、相談しながらと思っています。

<佐藤室長> 先ほどもお話しがあったが、ばんえいの場合、今まで獣医学的見地からのアプローチはされておらず、受胎率とか生産率は、サラブレッドに比べて低いという現状があります。 今回の取り組みのように、獣医学的見地からアプローチしていくことによって、受胎率や生産率が上がっていくことに期待しています。

以上

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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
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