令和5年4月21日 帯広市・競馬モール株式会社共同記者会見

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ページ番号1014699  更新日 2023年4月26日

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日時
令和5年4月21日(金曜日)13時50分~14時20分
場所
帯広競馬場2階 会議室
出席者

競馬モール株式会社代表取締役社長(楽天グループ株式会社上級執行役員) 木村 美樹 様

競馬モール株式会社 新名 貴之 様

帯広市長 米沢 則寿

帯広市農政部ばんえい振興室長 滝沢 仁

記者数
9名

写真:市長と木村社長

会見項目

  1. ばんえい競馬振興に関する帯広市と競馬モール株式会社の取り組みについて

配布資料

要旨

1 ばんえい競馬振興に関する帯広市と競馬モール株式会社の取り組みについて

<市長>
令和4年度の「ばんえい十勝」は、新型コロナ感染拡大防止の観点から、イベントなどを工夫しながら開催してきたところです。
全国の多くのファンの皆様の支えと、競馬モール株式会社様をはじめとするインターネット販売の後押しによって、554億円の発売額を記録することができました。
競馬モール様による発売額も、前年度対比105.02%、132億6千万円となり、ばんえい十勝の売り上げ増に大変大きく貢献いただきました。この場をお借りして、感謝申し上げます。
また、馬券売り上げの一部を積み立てし、ばんえい十勝を盛り上げる様々な取り組みを行っていただいています。「ばんえい十勝応援企画」は、今年度で11年目を迎えます。これまでの長きにわたる支援に、重ねて感謝を申し上げます。
今年度の応援企画の一つとして、馬ソリの位置情報を取得する実証実験を行うと伺っています。今回の実験からどのような情報を得ることができ、ファンの皆様のために、今後どのように活用していけるのか、私も期待しているところです。
これからも、競馬モール様のご協力のもと、ばんえい競馬の魅力を全国に発信し、これまで以上にばんえい十勝や帯広競馬場の認知度を上げて盛り上げていきたいと考えています。よろしくお願いいたします。

 

<木村社長>
資料2の「ばんえい十勝応援企画」で説明させていただきます。
先ほど市長からご説明のあったとおり、「ばんえい十勝応援企画」は今年度で11年目を迎えます。ばんえい競馬の存続を応援することを目的に、楽天競馬で馬券を購入した際の売上金の一部を積み立てるというかたちで、帯広市様と楽天競馬と共同で実施してきた企画です。昨年度においては、「北海道Likers」という媒体を運営するINCLUSIVE株式会社様と、ばんえい競馬に関わる人や仕事に焦点を当てた情報発信に注力してきました。
2ページ目は、2013年から行ってきた企画の一部を抜粋して掲載しています。ばんえいアワードの創設や生産者賞設定を紹介しています。
3ページ目は、競走馬の新規の登録数が減っている状況を示しています。後ほど説明しますが、このような状況から帯広畜産大学様と共同研究をさせていただいております。
4ページ目は、競馬の応援の仕方は色々あると思っていますが、我々は全国の皆さまに馬券を販売するというサービスをさせていただいています。馬券を買うことで応援する仕組みを見えるかたちにして、この図に示しています。従来の売り上げを増やしていくという活動や様々な振興策に参加していくことに加えて、ばんえい競馬の生産振興にもつながるものにしていきながら、安定的に継続的に協力していく仕組みづくりを10年続けてきました。
5ページ目は、一昨年の9月から、楽天のふるさと納税の仕組みも導入してきました。返礼品や楽天競馬の特設ページを通じて、競馬ファンの方にもばんえい振興への協力の呼びかけをさせていただいております。そもそも馬券を買っていただくことで競馬振興に資するという側面がありますが、さらに以前から帯広市様がやられてきたふるさと納税の使途にばんえい競馬の振興を加え、楽天競馬を含む楽天ユーザー様にアピールしているものです。
6ページ目は、競馬と直接関係ないかもしれませんが、私が楽天グループの地方創生における責任者も兼ねていることから、地域が抱えている課題に対して、楽天グループが持つ資産やサービスを活用して解決していくというもので、今回の取り組みもその一部分だと認識しています。
7ページ目は、昨年度の取り組みについて説明させていただいています。項目は5つありまして、情報発信、夏のイベント、北海道新聞社様と協力したイベント、全ての厩舎へにんじんと飼料の贈呈、それと帯広畜産大学様との共同研究をさせていただきました。ばん馬の牧場見学ツアーは、新型コロナの影響で実施できませんでしたが、今後、皆さまに帯広に来ていただいただくことを促進したいと思っています。
8ページ目は、2013年に応援企画を開始して以来の課題を示したものです。昨年度からは、〝人〟にフォーカスした取り組みを進めさせていただいています。
9ページ目は、INCLUSIVE株式会社様の「北海道Likers」と連携させていただいており、さらにばんえい競馬を中心に十勝の魅力を幅広い観点から発信していきたいと考えています。また、その媒体において、十勝の魅力を発信するWebライターの育成も図りながら、中長期的な担い手を増やしていきたいと考えています。
10ページ目は、昨年から好評だった、ばんえい競馬に携わる〝人〟にフォーカスした情報発信を「北海道Likers」にて続けていきたいと考えています。
11ページ目は、今年度初めて取り組みとして、レース中の馬のソリの位置をリアルタイムで測位するという実証実験を実施したいと考えています。ばんえい競馬の迫力や魅力をユーザー様に伝えていくことできるほか、競馬の運営という意味においても、この実験が、運営の効率化や公正確保につながるものと考えています。
12ページ目は、帯広畜産大学様との共同研究を継続していくというものです。2020年度から始めた帯広畜産大学様との競走馬の健康管理及び疾病の未然防止を目指す共同研究について、さらに3年間の計画を策定し、継続して取り組もうと考えています。2022年度は、ばん馬の主要疾病の一つである疝痛において、そこに関連する細菌群を早期に検出するという新規の解析手法を確立するということに注力してきました。今までは実験的な部分が多かったのですが、今後の3年間においては、実施した研究内容の実用化を目指していきます。
13ページ目は、2023年度ばんえい十勝応援企画の一部をお示したもので、予定のものを含めて記載しており、第一弾のみ金額も記載しています。第二弾については、帯広畜産大学様との共同研究の内容については、現在調整中ということもあり、8月の開始までにはお示ししたいと考えています。
14ページ目は、スケジュールとなっていますが、開幕となる今日からホームページ等も随時更新させていただきたいと考えています。今後ともよろしくお願いします。
今年も、「北海道Likers」を運営するINCLUSIVE株式会社様と共同で、情報発信する仕組みを継続していきます。また、ばんえい競馬の関係人口創出を図っていくとともに、リアルタイム測位に関する実証実験など、楽天グループの強みを活かしたレースの魅力の最大化にも取り組んでいきたいと考えています。
楽天競馬としましては、帯広市様とともに、引き続き「ばんえい十勝応援企画」を通じて、地域の活性化を図るとともに、ばんえい競馬の魅力を高めてファンの拡大を目指していきたいと考えています。

記者との質疑応答

<十勝毎日新聞社>
今年度から始めるというソリ位置のリアルタイム実証実験は、どのように使っていくのか。ユーザーに、より迫力や魅力を伝えていくため、今後どのような方向性を持っているのか。また、本日から導入するものなのか伺います。

 

<木村社長>
今日のレースから導入するというものではありません。まずは、実際のレースではなく、実証実験として行っていきます。

<新名氏>
この仕組みは、ソリに発信機を、コースには一定の箇所に受信装置を付けて、馬ソリが正確にどの位置にあるかをリアルタイムで測ることができるというものです。今までは、目視でソリの位置を確認していましたが、これによりソリが本来走るべきコースからどの程度外れているのかなど、リアルタイムで計測できる仕組みができるのではないかと考えています。我々も初めての試みなので、まずは、どのようなデータを取得できて、そのデータをどのように活用できるか、帯広市様にご協力いただきながら検討していきたいと考えています。
また、この装置をソリに付けるにあたっては、厩舎側の理解が必要です。いきなり本番のレースで実験するのではなく、模擬レースや練習において実験し、どのようなデータが取れるのか把握することがまずは第一歩と考えています。

 

<北海道新聞社>
この実験はいつ頃スタートしますか。

 

<新名氏>
遠からずという時期で始めることができたらと考えていますが、模擬レースや練習というかたちであれば、厩舎側の協力も必要なので、具体的な日程を今はお答えできません。

 

<北海道新聞社>
いつ頃を目指しているとかも難しいですか。

 

<新名氏>
馬主や厩舎がどれくらい協力してくれるか、開幕したばかりということもあり、馬がどれくらい集まるかということもあるので、現時点では状況をみながらとしかお答えできません。申し訳ありません。

 

<北海道新聞社>
位置情報をお客さんはどのように見ることができるのか。どういったところで情報を受けられるのか。

 

<新名氏>
それもこれからの検討となりますが、取得したそのままのデータでは何もわからないものになってしまいますので、ユーザー様にもわかりやすい情報でなくてはいけません。競馬の運営との兼ね合いもありますが、まずはデータを取得して、ユーザー様にとって有益で、競馬の魅力向上につながる見せ方を検討していきたいと思っています。

<木村社長>
実際のデータそのものを提供することはありません。イラストや図解したものにわかりやすく加工して表現し、ユーザー様へ提供することとなります。海外の競馬などでも、できるだけ馬の位置をわかりやすく表示していますので、それらを参考としながら、直線200mの競馬において、どのように見せていくとユーザー様にとって良い情報になるか、今の映像の補完になるかという位置付けで考えています。この実証実験を通じて、どういったことが出来るか可能性を追求していきたいと考えています。

 

<北海道新聞社>
位置情報取得の目的として、公平性の確保という説明があったが、具体的にはどのようなことか。

 

<新名氏>
例えば、他馬の走路妨害を疑うような事象があった場合、今は走路監視員の目視や騎手からの聞き取りなどにより裁決していますが、リアルタイムで位置情報を取得できると、その裁決の補助となる客観的な資料となり得るかもしれません。
まだデータを見ていないため、そのようなことにも応用が効くのではないかという仮説の段階です。

 

【以上】

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