変わりつつある大空地区(広報おびひろ令和4年3月号掲載)

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ページ番号1010989  更新日 2022年2月21日

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令和4年4月、大空小学校と大空中学校が統合し、「大空学園義務教育学校」が誕生します。

開校に先立ち、昨年末に新校舎を見学する機会がありました。陽の光が射し込む、明るい教室。子どもたちの目線で使いやすいように工夫された棚や収納スペース。トイレの壁には在校生が考案し、自ら装飾した可愛らしい模様。そして、広々とした風通しの良い空間に、蔵書を見やすく整えた書架や閲覧席がゆったりと配置された図書室も、読書好きの私には印象に残りました。

教育の質の向上はもとより、小学校から中学校に進学する際の環境変化に順応できない、いわゆる「中一ギャップ」の解消などを目指して制度化された小中一貫、9年制の義務教育学校。今では、全国各地で導入されるようになりました。帯広市では、大空地区での設置に向け、2年前からPTAや地域住民の方々との協議を重ねてきました。

昭和42年に団地造成が始まった大空地区は、上下水道や道路、公園、学校、商店街など、生活に必要な機能が集積し、昭和55年のピーク時には2613世帯、9111人の住民が暮らしていました。同世代の人たちが、マイホームを一斉に新築したことなどにより、つながりの強いコミュニティができ上がったこともこの地区の特色ですが、時代の経過とともに、少子高齢化や施設老朽化の波が一気に押し寄せた地区ともいえます。

しかしながら、近年、老朽化した公営住宅の建て替えや新たな宅地開発が進み、若い世代が転入するなど、新たな動きが見え始めてきています。

こうした中、大空地区でスタートする帯広初の義務教育学校。6・3年制から4・3・2年制の新しい形となる大空学園では、弾力的なカリキュラムの編成が可能となり、専門教科の先生からの授業や異学年との交流機会が増加します。さらに、地域交流スペースが学園内に新設され、地域住民とつながる場も生まれるなど、これまで以上に、さまざまな出会いや体験の創出効果も期待されています。

計画的に街区整備が行われた整然かつゆとりを感じられる街並み。そして、「帯広の森」が隣接する緑豊かな環境に加えて、歴史を重ね育まれてきた地域への愛着やコミュニティなど、コロナ後に人々が重視するであろう「大切なもの」が存在する大空地区は、新しいステージに入り、改めて注目されるのではないかと考えます。

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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
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