コロナ禍の市民トーク(広報おびひろ令和4年2月号掲載)

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ページ番号1010754  更新日 2022年1月25日

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市民の皆さんに直接お会いし、防災や健康、子育てといったテーマを決めて、これからのまちづくりについて意見をお聴きし、対話する「市民トーク」。

感染症の流行により、人に会う、人が集まることがリスクといわれる世の中になり、この2年間は、多くの行事やイベントが延期・中止を余儀なくされました。市長就任以来、毎年開催してきた市民トークも、続けるべきか迷いました。しかしながら、社会の在り様が変わりつつある今だからこそ、人々が大切に思う生き方や幸せなど、まちづくりの本質に関わることについて、改めて市民の皆さんと共に確認できる機会になるのではないかと考え、感染防止の対策を講じながら、今年度も実施することとしました。

対話のテーマは、「大切なものは何か」。十勝・帯広の高校生たちが、当時、社会課題となっていたマスク不足を解決するボランティアに取り組み始めたという報道を目にし、社会との接点が広がり始める直前の世代、高校生たちにとっての「大切なもの」を聴き、話し合ってみたいと思いました。

トークに参加いただいた市内各校の生徒が、日常の変化や卒業後の進路について話しながら、共通して言葉にしていた「大切なもの」とは、「友人と過ごす時間」、「誰かの役に立つこと」、「十勝・帯広の自然や食」など。コロナ禍がもたらした気付きを前向きに捉え、社会の中で自分ができることを考える真摯な想い。そして、高校生世代の社会への参画意識の高まりや、その豊かな感性を活かして、自ら行動する力強い主体性を確認することができました。

また、若者だけでなく、地域交流サロンを運営する高齢者の方々との市民トークも実施しました。このまちが好きで地域に根ざして仲間をつくり、程よい距離感で互いに心配りをしてきたこと。健康や生きがいについて考えさせられる中、これまでの活動の意義を再確認したことなどを伺いました。

コロナ禍の市民トークを通じて、年齢にかかわらず、他者への思いやりや力を合わせて前に進もうとする気持ちを強く感じ、リンカーンの「自分の居る場所に誇りを持つ人間が私は好きだ」という言葉を思い出しました。

まちの風格や輝きは、ここで暮らす「人」の意識から生まれるものだと、改めて考えます。市民の皆さんの気概、誇り、結び付き―このまちの大切なものを再認識できた貴重な時間となりました。

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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
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