ひゃーく!(広報おびひろ令和2年10月号掲載)

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ページ番号1006977  更新日 2020年12月14日

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皆さんにお届けしているこのコラムは、今回で百回目となります。「97、98、99、ひゃーく。」小さい頃、親と一緒に歩いて通っていた近所の銭湯で湯冷めしないように「肩までお湯につかって百まで数えたら上がっていいよ。」と言われて、いつも数えさせられていましたが、当時は百まで数えることが大変で、とても長い時間に感じたことを思い出します。
このコラムも10年間かけて、ようやく百回という大台に達し、感慨深いものがあります。
私は、コラムを書く時、単なる行政からのお知らせを伝えるのではなく、自分が関心を持ったこと、読書や会話の中で心に残った言葉などに触れながら、日々の暮らしや出来事で感じたことに加えてどういう視点で物事を見ているのか、私の想いや考えを必ずどこかに入れながら、皆さんに率直にお伝えするよう心掛けてきました。
今では、いろいろな機会でお会いする市民の皆さんから、コラムの感想をいただくようになりました。「こないだ、読んだよ」、「よかったよ」などと声を掛けていただくことが多いですが、中にはコラムの気に入った箇所に赤線を引き、広報紙から切り取って手帳に挟めている方やコラムの中の問い掛けにお返事を頂戴したことも何度かありました。皆さんからのこうした反応は年々、増えてきており、コラムに目を通していただけるのだという実感に、とてもうれしく思っています。ここまで継続してこられたのは、こうした読者の皆さんの存在が大きな原動力になっていると感じます。
今、市民の皆さんは何に関心を持っているのか、どんなメッセージをお伝えできるかなど、読み手の気持ちを想像しながら、自分の想いや考えをまとめる時間は、市長としての立ち位置や方向性、そして時代の変化を再確認する月に一度の大切な機会となっています。
こうしたプロセスを10年間、積み重ねてきたことで、自らの視野が広がり、さまざまな気付きや見直しにつながるなど、コラムを書くことでしか得られなかった経験も多々あり、改めて続けてきて良かったと感じています。
「今日も帯広は、気持ちいい爽やかな風が吹いています。」こんなふうに、ここ十勝・帯広で一緒に暮らす市民の皆さんと、今、感じていることを共有したいと思って始めたコラム。浅学非才を顧みずではありますが、百を通過点としてこれからも心を込めて書き続けていきたいと思います。

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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
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