世代を繋ぐまちづくり(広報おびひろ平成26年6月号掲載)

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ページ番号1001633  更新日 2020年12月14日

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帯広市長の米沢です。今月号からコラムを再開いたします。
4月の選挙で再選をさせていただき、引き続きまちづくりのかじ取りを担わせていただくことになりました。改めて身が引き締まる思いです。
1期目の経験や成果を生かし、十勝・帯広をより元気にしていくこと、そして、世代を超えて世代を繋ぎ、夢かなうまちおびひろを皆さんと一緒に創っていくことが、私の役割です。
精一杯頑張ってまいりますので、何とぞよろしくお願いいたします。

さて、最近、世代間の交流が少なくなってきていることが気になっています。昔は三世代が同居し、近所付き合いも多い中で、生活の知恵を教わり、助け合うことで、おのずと家族や地域の中に、連帯感が育まれていました。
地域の助け合いの基盤として、町内会があります。町内会活動に携わっているご年配の人からは、「若い人に町内会活動をしませんかと言うと断られる」などの話をよく伺います。一方、若い人からは「町内会に入ると、いいことはあるのかな。年配の人ばかりで、何か面倒くさそうだなぁ」などの声を聞きます。この背景には、世代間の価値観や、身近な地域の安全や環境美化に対する考え方の相違などがあるのではないかと思います。
こうした違いは、世代間だけでなく、地域間でも見られます。例えば、東京の省庁を訪れたときに、彼らが話す「農業」は、十勝で営む「大規模農業」と経営の規模や手法が全くかけ離れている「小規模農業」であるように感じます。また、「立春」など季節を表す言葉も、北海道では違和感を覚える人も多いのではないでしょうか。
このような、価値観や見方の違いは、互いに確認し、理解し合い、また、実際に経験することで、その距離はもっと近づくはずです。
まちづくりでは、人生経験豊かな先輩の世代と若い人たちが、互いの持ち味を発揮し、融合することで化学反応が起きて、新しい活力が生まれてくると思っています。
世代を超えて、互いの考えや本音を出し合って、違いを認め合い、分かり合い、感謝し合い、その上で住み良いまちを目指していけば、もっともっと素敵なまちになるのではないでしょうか。
まちづくりは、市民の皆さん一人ひとりが主人公です。今後も、一緒に力を合わせて、帯広の未来を築いていきましょう。

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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
〒080-8670 帯広市西5条南7丁目1番地
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