赤い羽根(広報おびひろ平成26年12月号掲載)

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ページ番号1001627  更新日 2020年12月14日

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今年も、まちのあちこちで、「赤い羽根」を目にする季節となりました。「赤い羽根」は、昔から世界中で、「勇気」や「正義」の象徴とされてきました。イギリスの伝説的な英雄ロビン・フッドの帽子や、アメリカの先住民族の冠にも、赤い羽根がつけられていたといわれています。
また、「助け合い」や、「思いやり」、「幸せ」を意味するものでもあり、日本では、毎年10月から年末まで行われている共同募金のシンボルとして親しまれています。共同募金の歴史は古く、1913年にアメリカで始まったのが起源とされています。日本での始まりは、戦後間もない昭和22年。今年で68年目を迎えます。
今月は、地域歳末たすけあい募金などと一緒に募金活動が行われ、多くの浄財が寄せられます。「困ったときはお互いさま」、「袖振り合うも多生の縁」といった日本人の心が、ここにも現れているように感じます。共同募金の金額は、平成7年をピークに全国で減少傾向にあるそうですが、これは皆さんの支え合いの気持ちが失われてきているのではなく、幅が広がってきたことの現れであると考えます。例えば、ボランティアやNPO活動が盛んになってきたことも、その一因といえるのではないでしょうか。十勝でのNPO法人の数は、道内で石狩、上川に次いで多く登録されています。十勝の皆さんが、それぞれの得意を生かしながら互いに支え合い、意欲的にまちづくりに参加されていることは、心強いものだと思います。
さて、12月になり、今年も残すところ一カ月程になりました。僧侶も慌しく仏事に回るといわれる「師走」です。
私が以前住んでいたロンドンでは、大晦日に大勢の人が集まって一斉にカウントダウンを行い、花火が打ち上げられてお祭り騒ぎとなりますが、むしろ、クリスマスを近しい人と一緒に過ごすことを大切にしています。日本では、除夜の鐘や門松、初詣、あるいは「数え」で年齢を表すなど、年が改まるということに特別な思いが抱かれてきました。同時に、誰もが笑顔で年越しを迎えられることが大切にされてきたと思います。
情けは人のためならず。他人のために何かをすることは、その人自身の幸福感も高めるともいわれます。師走に当たり、改めて、「帯広は、人の心がいつも温かい」といわれるような、すてきなまちにしていきたいという思いを強くしているところです。

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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
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