夏の過ごし方(広報おびひろ令和7年7月号掲載)

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ページ番号1020113  更新日 2025年6月20日

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「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉を聞いたことがあると思います。これは夏の暑さも秋の彼岸の頃には和らぐという意味ですが、北海道においてはこれまで「暑さはお盆まで」が一般的で、私が子供の頃はお盆を過ぎるとストーブに火を付ける日もあったことを覚えています。

しかし近年では、地球温暖化の影響で、お盆を過ぎてもなかなか涼しくなりません。特に暑さが厳しかったおととしは、市内で最高気温が30度を超える「真夏日」は31日間もあり、そのうち12日はお盆を過ぎてからでした。20年前の真夏日の日数はわずか4日しかなく、比較してみるといかに暑い日が増えたかお分かりいただけるのではないかと思います。

こうした夏の暑さに対応するため、市では昨年度から「クーリングシェルター」と呼ばれる暑さをしのぐための避難場所を設置しています。今年度は市庁舎や図書館などの公共施設に加えて、スーパーや郵便局にもご協力をいただく予定です。熱中症への警戒が必要な日に開放されるので、自宅や外出先で暑さを感じる場合は、無理をせず一時避難場所として利用してください。

また、子どもたちが日中の大半を過ごす小・中学校と義務教育学校では、国への要望活動を行い、エアコンの整備を進めています。さらに、夏休み期間を延ばすなど、子どもたちの健康を守りつつ、学習に集中できる環境づくりに取り組んでいます。

一方で、本州から訪れる方々からは「夏になると毎日のように熱中症の警報が出る。屋外のイベントができなかったり、夜間になっても気温が30度以下にならない日が続くので体調管理が大変だ。北海道がうらやましい」との声を聞くことが多くあります。

十勝・帯広は、本州と比べて冷涼な気候を有する地域です。そして緑ヶ丘公園や帯広の森などの豊かな緑に恵まれ、日高山脈や大雪山系から清らかな水が流れています。緑や水は気温の上昇を抑える効果に加え、木立を抜けるそよ風や川のせせらぎなど、私たちの五感を和ませ清涼感をもたらしてくれます。

こうした地理的特性は、人々が快適に暮らせる空間として、この地域の価値をさらに高めていくのではないかとも感じています。

皆さんも、昔と比べて少し長く、暑くなった十勝・帯広の夏の魅力を探しながら、元気にお過ごしいただければと思います。

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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
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