コミュニケーションで大切なこと(広報おびひろ令和7年4月号掲載)
4月は入学式や入社式など、新しい門出の季節です。また、クラス替えや部署異動など、身の回りの人間関係が変わる時期でもあります。新たな出会いに胸を弾ませる人がいる反面、うまくコミュニケーションを図れるかどうか、不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
先日、関西に住んでいる娘の家族とビデオ通話をしていたとき、私たち夫婦には聞き慣れない単語が出てきました。それもどうやら短縮形の言葉で、一瞬ついていけない経験をしました。それに気付いた孫はすぐさま、それがお気に入りのゲームキャラクターの名前であることを説明してくれました。孫の気配りにうれしく思う一方で、世代間のギャップといいますか、コミュニケーションの難しさを感じたところです。
人間が言葉や文字、ジェスチャーや表情などを使って意見や感情、思考を伝達し合うコミュニケーションは、互いが意見を一方的に言うだけの関係性ではなく、互いに意思疎通を図ることが求められます。SNSが普及している現代社会では、世界中の多くの人たちとつながる機会があります。しかし、一方的に意見を発信する機会も増えており、その結果、実際にはコミュニケーションが取れていないのに、取れているかのように錯覚してしまうことがあるように感じます。
コミュニケーションは人と人との双方向の関係性です。会話の中で、自分とは異なる多様な考え方を尊重し、互いに気遣いを意識することで、より良い意思疎通が可能になるように思います。
例えば、相手の意見を否定せずに傾聴し、表情や声のトーンなどを気に掛けることで相手の気持ちを酌み取れることもあります。また、自分の考えを理解してもらうためには、落ち着いて話し、相手が理解しやすい言葉を選んでシンプルに伝えるといった配慮も必要なように感じます。
お互いの理解が深まると、気持ちが満たされ、前向きになれるといった心の充足感が得られたり、物事がスムーズに進み、新たなアイデアが生まれたりすることもあります。会話を通じて人生の満足度を高められる。コミュニケーションにはそんな力があるように思います。
新たな人々との交流が始まる季節を迎えます。人間関係を築く第一歩として、相手との心の通じ合いを意識したコミュニケーションを心掛けてはいかがでしょうか。
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