「障害者週間」(広報おびひろ令和4年12月号掲載)

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ページ番号1013781  更新日 2022年11月18日

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12月3日から9日までの一週間は、「障害者週間」です。

毎年、この期間に合わせて、全国的に障害のある方々の社会参画促進や障害福祉に対する関心や理解を深める取り組みが行われています。

私がロンドンに駐在していた30年前、休日の公園に出掛けると、障害のある子どもたちが元気に遊んだり、家族で楽しそうに散歩している様子を見掛けることが多く、最初は、少し驚きました。当時の日本では、障害のある方がストレス無く外出できる環境が整っていなかったこともあり、普段の生活の中で、障害のある方々と触れ合う機会があまり無かったからです。

欧米では、障害に対する人々の理解や意識が高く、障害があっても利用しやすい施設や制度なども充実しており、国によって障害の捉え方や福祉の在り方が異なることについて、考えさせられました。

毎年、1月に「帯広市手をつなぐ育成会」が開催している、障害のある方の「成人を祝う会」。将来への期待に満ちた本人の笑顔、これまで支えてこられた家族の喜びの笑顔、そして、関係者やボランティアの皆さんの優しく見守る笑顔を拝見し、毎回、とても嬉しく幸せな気持ちになります。

また、今年は、障害のある方などの交流の場として、オンライン上に構築された仮想空間で、参加者に見立てたキャラクターが、空間を自由に移動し、他の参加者に悩みを相談するといったコミュニケーションを体験する機会もありました。技術の進化により、これまで社会参加しにくかった人たちが、世界中に自分の考えを発信・共有したり、新たな働き方に挑戦するなど、社会と積極的に関わる動きも出てきています。

人とつながり、やりたいことを見つけたい、自分の能力を発揮したいと思う気持ちは、誰にでもあるものです。そうした一人ひとりの思いや考えを尊重し、認め合うことが、本人や家族、そして社会全体を幸せにしていくのではないかと感じます。

市の「第7期総合計画」では、障害者施策の考え方を、「個性はみんなのたからもの」という言葉で表現しました。今年度から「広報おびひろ」でも、この言葉をタイトルにした福祉コラムを複数回掲載し、地域における支え合いの大切さや市の取り組みなどについて伝えています。

一人ひとりが力を発揮し、前向きに生き生きと暮らす。そんなまちになってほしいと思います。

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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
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