フードバレーとかち ~New Stage~(広報おびひろ令和4年6月号掲載)
4月の市長選挙を経て、4期目の市政を担うこととなりました。市民の皆さんのまちづくりに対する想いをしっかりと受け止め、身を引き締めて市長の職責を果たしていかなければならないと、決意を新たにしています。
私は、1期目から「すべての市民の皆さんの幸せ」を座標軸に据え、この地域の持続的な発展に向け、十勝という広域的な市町村のつながりや地域資源を活かす産業政策、「フードバレーとかち」の取り組みを進めてきました。
3期12年を通じて、農業の成長産業化、食の付加価値向上をはじめ、起業・創業支援による新たな仕事づくりや、教育・子育て・医療の充実などにも取り組んできたことで、市民の皆さんの暮らしとまちの活力を支える基盤に、厚みや広がりが増してきたと考えています。そして、地方都市では見られない国や大手企業との多数の事業連携、起業家コミュニティの醸成が進むなど、十勝・帯広の存在感が明らかに増してきていると感じます。
こうした前向きな動きが見えている中、多くの皆さんから「ここでやめるな」、「コロナ後の方向付けを」といった声を頂き、熟慮の末、域内外の人たちとさまざまな関係性を築いてきた私が、市政のかじ取りを続けることが現状最善と考え、4期目に挑戦する覚悟を決めた次第です。
2年半前、未知のウイルスの出現により、人々は命のはかなさ、そして大切さを実感し、これまでの生き方をも振り返ることとなりました。
ここ、十勝・帯広には豊かな自然やゆとりある空間、そして、人が生きるために欠かせない「食」をつくり出す「農」など、コロナ後の新たな未来において、人々が豊かに暮らしていく上で重視される多数の要素があります。
加えて、農業の安定的な成長、日高山脈襟裳国定公園の国立公園化や高速道路の開通に向けた整備が動き出すなど、以前とは明らかに景色が変わってきた十勝・帯広。 可能性が広がるこの地域で、さらなる価値づくりの原動力となるのは、皆さんの前向きな想いにほかなりません。私は、与えられた任期において、皆さんの知恵やお力添えを頂きながら、十勝の強い結び付きのもとで、「フードバレーとかち」を次のステージに発展させていくために、将来世代の利益につながる新しい種をまき、十勝・帯広の未来づくりに全力で取り組んでまいります。
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