平成26年度 帯広市各会計予算(案)記者会見

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ページ番号1003161  更新日 2020年12月14日

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日時
2月21日(金曜日)11時00分〜11時35分
場所
市庁舎4階 会議室
出席者
米沢市長
政策推進部 原部長、神田政策室長、東堂企画調整監、池原財政担当企画監、桃井財政課長補佐

写真:平成26年度予算案記者会見

平成26年度予算案について

〈市長〉
平成26年度の予算編成作業が、このほど終了いたしましたので、その概要についてご説明します。
平成26年度の当初予算は、4月に市長選挙を控えておりますので、いわゆる骨格予算を編成しました。編成にあたっては、第六期総合計画を着実に推進し、住民福祉をより一層向上させるべく、政策・施策評価の結果等を踏まえて、全庁一丸となって作業を進めてきました。
また、骨格予算の編成となることで、経済や暮らしに影響が生じることがないように、特に意を用いてきたところです。
予算の内容については、社会保障関係経費をはじめとする義務的経費や児童保育センターの耐震化工事などの継続事業が中心となっていますが、国の制度創設に伴って、対応が必要となってくる事業、例えば臨時福祉給付金、子育て世帯臨時特例給付金など、補正予算での対応では、適切な時期に執行することが難しくなる事業についても、計上をすることにしました。
この結果、帯広市がさまざまな行政サービスを展開していく上で必要となる経費を、しっかりと盛り込んだ予算になっていると感じています。

それでは、お手元の資料の平成26年度の予算のポイントをご覧いただきたいと思います。今回は、重点事業を設定していませんので、便宜上、総合計画の体系区分に基づいて、ご説明をさせていただきます。
はじめに、「1.安全に暮らせるまち」です。リースによる町内会防犯灯のLED化を進めていくものです。児童保育センターについては、平成25年度に耐震診断を実施し、耐震性を有していないことが判明した建物の耐震補強や改築、または移転を行う予定です。具体的には、光南福祉センターの耐震補強、西福祉センターの耐震補強、北栄福祉センターの耐震補強、青葉児童保育センターの改築、大空児童保育センターの大空小学校内に移転、清川児童保育センターの移転改築となっています。
続いて、「2.健康でやすらぐまち」です。休日夜間急病センターについては、柏林台西町2丁目に移転して、これまで行っていた夜間救急診療のほかに、休日の日中についても、内科・小児科の救急診療を行うものです。
また、市民後見人の養成や活用、支援を行う後見実施機関として、帯広市成年後見支援センターを開設して、社会福祉協議会に委託をする予定です。
「3.活力あふれるまち」です。帯広大正農業協同組合が行います種子馬鈴薯の選別貯蔵施設の整備事業が、国の交付事業として採択される見込みとなりましたので、補助を行うものです。
また、8年ぶりの開催となります国際農業機械展については、主催者に対しての補助を行うものです。開広団地の再整備事業と西2・9西地区優良建築物等整備事業につきましては、平成26年度も引き続き補助を行っていきます。なお、開広団地は、平成26年度中に本体工事が終了し、平成27年3月に入居開始となる予定です。西2・9西地区につきましては、平成26年から27年度に、本体工事、平成27年12月に入居開始となります。
次に、「4.自然と共生するまち」です。スマートタウン六中プロジェクトとして、この度、旧六中グラウンドを売却したところです。ここが環境配慮型住宅地となるよう、平成26年度中に3戸以上のゼロエネルギー住宅を建築、かつ3ヶ月以上展示した場合に事業者に対して補助を行います。
「5.快適で住みよいまち」です。8月に名古屋線が就航しますことから、航空会社に対する支援策として、着陸料を3分の2から4分の1へ軽減します。また、利用促進を図るために、十勝管内並びに名古屋地域でのキャンペーンやPR事業を実施するほか、ツアーなどの旅行商品の造成を依頼することにしています。
続いて、「6.生涯にわたる学びのまち」です。新たな学校給食調理場については、平成27年4月の供用開始に向けまして、現在建設を進めているところです。本体工事のうち、平成26年度に予定していた工事については、国の経済対策事業として前倒しして、3月補正予算に計上しますので、当初予算計上になるのは、外構工事、太陽エネルギー設備工事などになります。
特別支援教育の充実については、補助員を2名増員するほか、知的学級の自校方式化を計画的に進めていきます。平成26年度は、北栄小学校、第一中学校、第二中学校に新たに開設をします。
「7.景気対策事業」は、すでにご説明してきた公共事業の耐震化や新学校給食調理場建設も含んでいます。
このほか、国において新たに制度が創設された臨時福祉給付金、子育て世帯臨時特別給付金の給付事業、第八中学校のトイレ改修、下水道浸水対策などがありまして、総額で48億5590万8千円としたところです。
最後に予算規模です。一般会計789億2千万円で、前年度対比1.3%の増、特別会計は合計で、453億739万3千円、前年度対比1.9%の増です。企業会計は2会計で、153億5149万2千円で、前年度対比20.5%の増で、全会計1395億7888万5千円で、前年度対比3.3%の増となっています。
各会計別の予算規模及び事業の詳細につきましては、お手元の資料をご参照いただきたいと思います。なお、これらの予算については、3月3日召集予定の議会に提案をし、ご審議をいただく予定でございます。私からは以上です。

報道機関との質疑応答要旨

〈記者〉
骨格予算ですが、特殊要因もあり、全体予算のボリュームが増えました。政策予算を盛り込まない関係上、地方自治体がやるべき仕事が中心になると思います。歳入面はなかなか厳しい中で、現状の地方自治体が抱える財政面の課題についての認識を伺いたい。

〈市長〉
今のご質問にございましたように、帯広市だけの問題ではなく地方自治体全体で抱える問題ですが、大変総花的になりますが、人口減少社会ということで、今後の人口動態を考えてみたら、市税をはじめとした自主財源を確保していくのがなかなか苦しいものがあるという点です。
それから、同様の原因ですが、少子高齢化の中で社会保障費などの経常的な経費が増加をしてくること、それから、各種インフラ、施設の老朽化もどう対応していくかです。
地方交付税に依存している割合が高い財政状況の中で、自主的な行政運営をどう行っていくのか、まさに同様の認識をしているところです。
それで、一足飛びで改善できる妙薬があると認識していません。これまで私が4年間、産業政策としてスタートした「フードバレーとかち」の政策を進めてきたのも、この地域の基幹産業である農業を軸において、地域経済をとにかく活性化させていかなければならないことが、最大の命題だと思って行ってきたところです。
4年間行ってきて、これまでもいろいろと評価、検討をしてきましたので、改めて「選択と集中」というと少し古い言葉ですが、惰性にとらわれない重点化をしていかなくてはいけないと思っています。産業政策をきちんと腰を据えていかなければいけなく、急がば回れだと思っています。
それから、国と地方の役割、経費負担のあり方についても、引き続き国と議論をしていきたいと思っています。特に、社会保障と税の一体改革は、特に注視していかなくてはいけないと思っています。以上です。

〈記者〉
一期目の公約の中の学校等の耐震化については、今回の子ども関連施設の予算で終了します。そういう意味では、公約の着手状況は100%ですよね。公約での達成状況について、今回の予算でどの程度までいったのかを伺います。

〈市長〉
公約に関しては、これまでも鋭意取り組んでいて、すべて着手してきたと認識をしています。ただ、即効果の出るもの、それから数年かかるものといいますか、まず準備をしてそれから取り掛からなければならないものなどは、それぞれ成果に至るまでの時間や成果を計る指標が明確になってくるのにも時間的な差があると思いますので、何%という言い方が成果という形でお示しできないのが、4年続けた回答になると思っています。
ただ、姿勢としては、どの項目にも濃淡をつけた気はありません。46項目すべてについて、前向きに取り組んできましたし、公約なので市民の皆さんのご評価を受けなければいけないと思いますし、市民の皆さんからご評価をいただけるような状況まではきていると思っています。

その他の案件に対する報道機関との質疑応答要旨

〈記者〉
ばんえい競馬の運営について、これまで産業経済委員会において、ばんえい運営ビジョンの見直しを示してきています。その中で、市が赤字を負うリスクを抱えるかたちで、経営責任は市にあると示しています。その点について、市長ご自身の考えを伺いたいと思います。

〈市長〉
経営責任というのは、私は帯広市の前にもいくつかの企業を経営してきて、やはり健全な経営を行うことで、責任というのは担っていくことなんだろうと思います。
今、赤字というお話がありました。当然企業体ですので、収益をきっちりあげていかなければならないのはそのうちの一つだと思います。ただ、将来に向けての経営なので、将来の備えもしっかりと対応していけるような視点を持たなくてはいけないとも思っています。
昨年の3月に作成したビジョンについて、基本的には何も変わっていないですが、消費税の問題、払い戻し率の弾力化、委託先、その他の内容の環境変化と、いろいろなことがありまして、一部を見直していく中で、産業経済委員会等での議論と認識しています。
繰り返しになりますが、とにかく経営を健全化していかなくてはいけないということです。健全化というのも、ただ単純に利益を出せばいいという問題でもないと思いますので、当然その趣旨でやってきたわけですが、経営をしっかりとやっていきたいと思っています。

〈記者〉
赤字について、産業経済委員会でもいろいろ論議がありました。赤字になったら、どう責任をとるかということは、委員会あるいは市民からも指摘があると思います。責任の取り方はどのようにお考えでしょうか。

〈市長〉
責任の取り方は、今申しましたように、きちんと経営を行っていくことだと思っています。つまり経営をきちんと行うのは、皆さんからご理解いただける経営を行うということに尽きると思っています。

〈記者〉
「税を投入してでも続けるべきだという論議には至っていない」と、本迫副市長が産業経済委員会で言っていました。ただ、委員の中には、税を投入することも視野に入れるべきではないかという人もいるようです。税投入の論議について、市長は今後、問題提起していくお考えがあるのでしょうか。

〈市長〉
将来のことですので、確定的なお話は出来ないので、繰り返しになりますが、経営なので当然利益を上げるにはどうしたらいいのかを考えることが我々の第一の使命なので、その為にどういうことをやっていくのかについても、議会を含めて、市民の皆さんにご理解いただけるように、我々はやっていくことに尽きるのではないかと思います。
皆さんのご理解のいただけないことを経営者としてやったら、責任を持っていないことだろうと思います。とにかく、ばんえい競馬のミッション・目標に向けて、しっかりとやるべきことをやることです。例えば、株式会社であれば、株主の皆さんのご理解をきっちりといただいて、事業を行っていくんだろうと思います。その中で、ご質問のあったような議論もでてくるだろうと思います。ただ、経営なので積み上げていかなければならないと思っています。以上です。

〈記者〉
市長はばんえい競馬について、運営ビジョンを見直して、収支均衡が前提であるようですが、赤字リスクを背負ったり、いろんな問題を抱えながらも、なぜ続けていこうとするのか伺いたいのです。

〈市長〉
私は市長ですので、市民の皆さんのお気持ちなどを忖度(そんたく)しながら、市政を執行していかなければいけません。そういう面でこれまでの経緯から考えて、私は帯広の市民の皆さんは、ばんえい競馬の継続的な運営をしていくことにご同意いただいているものと認識していますので、今後も、是非ばんえい競馬を続けていきたいと考えています。

〈記者〉
ばんえい競馬について、収支均衡以上の経営をしていくということですが、例えば老朽化した施設などを改修するのに、単年度で赤字になる可能性も積極策として行っていくことがありうると思いますが、そういう覚悟も市長はあるのでしょうか。

〈市長〉
覚悟といいますか将来で言えば、先ほど冒頭でもお話しましたように、経営なので将来に向けての布石は打っていかなければならない。その中でいろいろなご議論が出る場合もあると思います。これも繰り返しになりますが、経営なので皆さんの納得感のないことはできませんので、私どもはまず収支均衡、収益を上げていくということが大切なことだろうと思っています。その中で将来的にこうしていったらいいのではないか、ああしていったらいいのではないかということが出てきたときには、当然市民の皆さんや議会ともご相談申し上げながら、進めていくことと認識しています。

〈記者〉
ばんえい競馬が単独開催になった時に、税金を15億ぐらい使ったということがあります。その時点で存続のためには税投入は今後しないと約束になっている前提は、市長自身は変わってないということですか。

〈市長〉
これまでの歴史や経緯について、私は認識しているつもりです。

〈記者〉
関連して、将来のことはわからない前提として、今ばんえいの馬券は結構ネットで売れていて、ふわっとした意味ではないですが、何かあったらすぐ売り上げが下がってしまうような状況が、他の地方競馬では続いていると思います。地元の人たちが買っているかといったら、やっぱり減ってきているわけなので、不安定です。安定して馬券収入をあげていくような取り組み、具体策のようなものはあったりするのでしょうか。

〈市長〉
これまでも販促、売り上げを上げるための取り組みは、いろいろやってきています。ただ、それもいろいろな要因で売り上げが伸びてない。例えば、本場の売り上げが伸びないと先ほど出ていましたが、経済的な理由などいろいろなことがあると思います。ふわっとしたというお話がありましたが、そういう状況も現実です。
ばんえい競馬に限らずいろいろな販売は、今ネット販売として非常に売り上げが伸びてきています。これが一過性なのか、またはどういう状況が起きたら変わるのかはなかなか見通しづらいところで、すべての産業で慎重にネットの動向を見ていると思います。
ただ、先ほど払い戻し率の話もさせていただきました。これもプラスにもマイナスにも働くことがあろうかと思います。我々は今後の収益をあげていく上で、どのような形にしたらいいのかをみんなで議論しながら、売り上げの増に向けていきたいと思っています。ちょっと、回答になったかな。
いずれにしても、ただ黙って待っているということは有り得ませんので、ネットでもインセンティブを付けたり、ばんえい競馬自体の露出度を高めていく工夫などを、いろいろとこれまでやってきました。もう手がないという話ではなくて、更に皆さんのご協力をいただきながら、売り上げ増に向けての対策をしていきたいと思っています。

〈記者〉
次の市長選に向けた公約、政策というのはいつごろお考えでしょうか。

〈市長〉
遠くない将来にしたいと思っています。当然、公約ですから次の選挙で市民の皆さんがご判断いただく重要なツールになると思いますので、直前になってお出ししてもいけないと思いますので、然るべくご検討いただけるような時間を意識して、今月中はないと思いますが、3月の然るべくタイミングでお示ししたいと思っています。

〈記者〉
公約と、それから一期目の検証と二つ出されるというお話があったと思いますが、今公約のことでしたが、取り組みの結果に関してはどうでしょう。

〈市長〉
来週中には然るべくタイミングでお示しできるということで、今準備しています。4年間46項目にどう取り組んできたのかということについて、ご説明できると思っています。公約をどのような形で取り組んできたかということを出したいと思っています。

以上

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