平成25年6月26日 市長記者会見

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ページ番号1001196  更新日 2020年12月14日

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とき
6月26日(水曜日)11時00分〜11時35分
ところ
市庁舎4階 会議室
出席者
米沢市長
政策推進部 原 部長
市民活動部 梅津 親善交流課長
商工観光部 森川 観光課長

写真:記者会見の様子

首都圏イメージアップ広告キャンペーンについて

(市長)
それでは、首都圏で行いますイメージアップ広告キャンペーンです。
今年は、2事業を考えています。一つ目は、これは昨年に引き続いて、7月1日から7日までの一週間、JR山手線の中刷り広告ジャックを行います。もう一つは、今年度から新たに始める、7月1日から約半年間、AIRDO(エアドゥ)の機内におきまして、ドリンクサービスで使用される紙コップを、「とかちのかち」でデザインをしていく、この2点です。
「フードバレーとかち」の推進にあたっては、展開方策が3つあり、そのうちの一つ「とかちの魅力を売り込む」ことを掲げています。さらに、6月11日に、「十勝バイオマス産業都市構想」の選定を受け、「食と農林漁業」に「環境とエネルギー」という新たな視点も加わり、これを一体的にフードバレーとかちにしていくための一つのエンジンにしていこうと思っているところです。
一日の利用者が400万人を超えるJR山手線と、期間中、全13路線13,000便を運航するAIRDOにおいて、昨年よりも更にパワーアップした「フードバレーとかち」を、強烈に印象づけていきたいと考えています。
それでは、今年のポスターをご覧ください。「とかちのかち」2013は、昨年展開した主要ポスター、「とかちのかち」と、「十勝は食料自給率1,100%」の2点を継続して使い、新たに3つのテーマを加えて5点のポスターとなります。
新しいポスターをご説明しますと、はじめに「十勝は国産小麦の先進圏です ゆめちから」と書いているポスターは、十勝産の小麦を使った食パン「ゆめちから入り食パン」を発売されているPascoブランドの敷島製パン様に、昨年に引き続いて、ご協賛いただいたものです。「ゆめちから入り食パン」が愛され、食べられている食卓風景を描いています。十勝生まれの期待の国産小麦ゆめちからが、都市生活に新たな潤いを与える存在であることを、鉛筆書きの独特のタッチで表現しているのが、一つ目ですね。
次は、「十勝は大空と大地の美術館です」。このポスターは、とかち帯広空港に乗り入れている航空会社AIRDO様に、新たにご協賛いただいたものです。ダイナミックな十勝平野の畑と、彼方に見える雄大な日高山脈。そして、十勝平野の上に写るAIRDOの機影が見えますが、そんな詩情あふれる風景を、独特の色使いと骨太な「切り絵」で表現しています。
そして、三番目は、「十勝は『銀の匙 Silver Spoon』の故郷です」。このポスターは、十勝出身の人気漫画家である荒川弘(あらかわ ひろむ)氏原作の「銀の匙」のTVアニメ制作を手がけているアニプレックス様にご協賛いただいたもので、今回、紙コップ広告でジョイントするAIRDO様とのコラボになります。農業王国十勝を舞台にした新しいエンターテインメントであり、フードバレーとかちの創造性とも相通じる強力なコンテンツとして、アニプレックス様にメインビジュアルを作成していただきました。
これらポスター5点については、十勝の持つ魅力、内在する地域力を市民の皆さんにも改めて認識していただきたいと、今年も市役所1階の市民ホールと、とかち帯広空港、JR帯広駅のコンコースに掲出する予定です。
次に、紙コップです。北海道を拠点とする航空会社AIRDO様が、機内でお茶やスープなどを提供する際に使われている紙コップを活用し、「とかちのかち」オリジナル紙コップを作成しました。
紙コップの種類は全部で3種類。そのすべてに「とかちのかち」と「フードバレーとかち」のロゴマークが入り、ビジュアルの種類は、7月よりTVアニメが放送される「銀の匙 Silver Spoon」、JR山手線の中吊りポスターでも登場する「食の図鑑」、そして、この秋に改修される「幸福駅」の3点のラインナップを考えています。
お客様に配られる紙コップの総数は約140万個。7月1日から順次、無くなるまで全国を飛ぶAIRDO機内でお客様の目を楽しませていただこうと考えています。
なお、イメージアップキャンペーンと連動して、発行部数100万部の東京メトロのフリーペーパーであるメトロガイド7月号に「『「銀の匙」のふるさと、『フードバレーとかち』で、でっかい農業と自然を満喫しよう!」というキャッチコピーで、特集を2ページにわたって掲載します。それから、8月のAIRDOのボーイング767型と737型機が就航する全路線の機内ビデオにおいて、「銀の匙×フードバレーとかち」を延べ1000回にわたり放送いただくことになります。短いので、ビデオの一部をご覧いただきます。

(ビデオの一部を放映)

以上が、今回の首都圏イメージアップ広告キャンペーン、それから、「とかちのかち」の概要です。私からは、以上です。

報道機関との質疑応答要旨

(報道)
率直な感想として、帯広がやる事業で、「帯広」という文字が一言も出てこないことにすごく新鮮さを感じるのですが、フードバレーとかちを始めてから、オール十勝で売り込んでいく意気込みや、十勝を意識している部分の考え方を伺えればと思います。

<市長>
確かに「帯広」が入っていませんが、関心持ってもらって十勝に来てもらおうということで、フードバレーとかちでやってきていますので、「帯広」は必ず付いて回ります。わざわざ十勝や帯広など、いろんな名前が出てくるより、「十勝」で押すほうが、僕は訴求力があるのではないかと思いました。それで、十勝に入るためには、どうしたらいいのかと思ってエアラインを調べれば、当然空港の名前は「とかち帯広空港」になっていて、電車はどこで降りればいいのかとなれば、「帯広駅」になるわけです。そういう形の中で見てもらうほうがいいと思っていることと、それから十勝というくくりにすると、食料自給率1,100%などのいろいろとインパクトのある数字になります。ですから、この事業は広告ですので、私は十勝でいいと思いました。

国際姉妹都市スワード市との交流について

(市長)
それでは国際姉妹都市スワード市との交流についてお話をさせていただきます。
今年は、スワード市が開基110周年を迎えます。スワード市は、アラスカ鉄道建設のために入植した開拓者により拓かれたアラスカの最も古い港湾都市です。
開基110周年の記念式典は現地8月28日に行われる予定でして、私と野原市議会議長が出席をする予定です。昨年の帯広市の開拓130年・市制施行80年の記念式典には、スワード市からデービット・シーワード市長はじめ4名の皆さまにご出席いただいたところです。
私自身、はじめてのスワード市訪問になりますが、十勝とはスケールの違うアラスカの雄大な自然やこれまでの友好親善の歴史や証を、肌で感じてきたいと思っています。
次に交流事業について、スワード市と国際姉妹都市締結45周年を記念し、壁画の交換事業を行います。スワード市はアラスカ州より壁画都市として指定を受けるほど、壁画づくりが盛んな都市であるとお聞きしています。
9月には、スワード市からシーワード市長ほか8名の方が来帯され、スワード市民デザインの壁画を帯広市民と一緒に制作しますので、7月1日から壁画制作ボランティアを募集する予定であります。完成作品は、およそ縦2.4M横9.7Mとなり、開園50周年を迎えるおびひろ動物園に設置します。
スワード市からの皆さんは約2週間の帯広滞在となりますので、この間に多くの帯広市民との交流が図られますことを期待しています。来年は、帯広市からスワード市を訪問し、壁画を制作します。
スワード市に設置する壁画の原案は、これまでも長年にわたり相互派遣交流を行っていて、さらなる交流を期待することからも高校生を対象に募集しますが、スワード市民やスワード市を訪れる観光客の方々にご覧いただけることを、今からとても楽しみにしています。スワード市との交流につきましては、以上です。

【報道機関との質疑応答要旨】
質疑応答なし

<報道>
何点かありますが、まず順に伺っていければと思います。
まず、先ほどお話のあったバイオマス産業都市について、これまでフード特区や定住自立圏の認定をいただいて、今回のバイオマス産業都市の認定で、市長が思い描いているフードバレーとかち推進のためのエンジン、制度的なものは整った状況になるのではないかと思います。
それで、毎回で恐縮ですが、再選に向けた地盤などは整ったと思いますが、それについてどうお考えですか。

<市長>
3年前に市長になったわけですが、その際に公約を大きく5つに分けて、細かくは46項目あります。その中で、皆さんにもメイン、柱としてご認識いただいたのがフードバレー構想です。その他に、環境都市おびひろをきっちりやっていくこともありましたが、私は産業振興をまず中心に置きました。まず、産業振興して雇用、産業をつくらなければならないということで考えたわけで、その旗印がフードバレーとかちです。先ほど言っていただきましたけれども、その為のベースになる仕組みは、定住自立圏構想、国際戦略総合特区で、これに今回、3つめのエネルギー・バイオマスで環境エネルギーというポイントができました。
私が選挙の時にお約束した産業振興にどのように取り組んできたのか、形としてどういうもので、どの方向に行こうとしているのか、皆さんにお話できるものが整ったと思います。
どれもそうですが、みんなで何をするということがはっきりしていないと、一緒に仕事できません。ですから、定住自立圏の時も、19市町村が集まって、広域で何をやっていくのか、19項目にして皆で確認をした訳です。その確認した内容について、議会議決もいただいて、19市町村がどの方向に何をやっていこうとするのかを確認しました。それで、それを実際に実行していく上で、これもかなりスタンスの部分も出てきますが、いろいろな産業おこしも含めて、グローバルな展開を真ん中に置かなくてはならない。それを単純に輸出というように結び付けたくないのですが、国際戦略総合特区という枠組みを引っ張り込んだことで、我々のやっていく仕事は、常にグローバルなスタンダード、グローバルなビジネス、グローバルなスペック・仕様を常に意識するということと、国も支援してくれるということを二つ目の部分で確認できました。
もう一つ最初から大きなテーマでしたが、この地域は、環境ということです。環境、そしてエネルギーということで、循環型の地域づくりが可能なのではないかと思いました。我々19市町村で取り組んだらどんなことをやるのかと、今回の構想として提案申し上げたところ、国から第一次選考という形で評価をいただきました。当然、その評価にはこれからいろいろな面でもアドバンテージをいただける制度でありますので、これをここから進めていくということです。
少し長い回答になりましたが、当初、お約束した方向に少しずつ進んできて、やろうとしていることを評価してもらっていると思っています。成果は、5年、10年かかるものもあります。しかし、そのやろうとしている構想、プラン、プロジェクトがどういうように評価を受けたかということを提示できるようになりました。十勝全体で一緒になって動くことを、各自治体が約束してくれているということも、提示できるところまで来たと思っています。

<報道>
少し別の話になるのですが、これまで十勝からは3人の国会議員が出ていて、5月には新党大地の石川さんが辞職をして、前回の市長選の時に推薦をされていた民主党、新党大地の国政のパイプの影響みたいなところはどのようにお考えになっているのですか。

<市長>
たしかに、私が帯広市長になった時に、国政とのパイプというよりも、国政自体の風景が変わってしまったものですから、ここの国会議員というよりも、政府、政権与党が変わってしまったことが大きな変化だったと思っています。今は、政権与党の国会議員が、ここに居てくれることは十勝・帯広にとって大変フォローの風と感じています。
私が市民党として選挙に勝ってから、とにかく十勝、帯広に是となることを真ん中においてやっていますので、国の制度と重なる形で進めることが出来ているところであり、現状もそれから進めている時も、大きなネックにはなっていません。
ひとつ象徴的なところで言えば、今回のバイオマス産業都市構想を提案して行こうという途中で政権交代がありました。前政権の時から動いていたプロジェクトはどうなるのかと非常に不安に思いましたが、おかげさまで、そこのプロジェクトは無くなりませんでした。選定過程においても、帯広は駄目とか、市長が何色だからとかという話が一切無かったですし、現国会議員の皆さんには本当に快く、非常にスピーディーに選定にあたってのタイミングで動いていただきました。年のはじめにすぐ、中川代議士が農林水産副大臣のところにも連れて行っていただいて、後押ししていただきました。他の先生たちにも、多く助けていただいたので、現状で困ったことが起きているとかは全くございません。

<報道>
最後に一点。今のところに関連して、確認のために、市長もおっしゃっていたように、国会議員が十勝の選挙区で二人ですが、今後、政権与党、自民党との国政のパイプの部分も含めて市長と自民党との距離感みたいなものはどうでしょうか。

<市長>
これまで、政権与党に対して行ってきたことと変わらないと思います。帯広市長として政権与党に対して、しなければいけない当たり前の日常のコミュニケーション含めて、そういうものは変わらないと認識しています。

<記者>
19市町村の取り組みの中の観光について、どういうPRをしていくのか。帯広は、JR山手線中吊りジャック、AIRDOの広告などをやっています。例えば、道外から呼べるイベントが、来月7日にあちこちであり、集中しているので、非常にもったいないと思います。そういう調整機能をどう考えていかれるのか、PRはどうしていくのか、その辺は19市町村どういう意見ですか。

<市長>
先ほど現状についてお話しました。フードバレーとかちに関してもそうですが、19市町村すべてが同じ温度になっているかといえば、必ずしもそうではありません。それぞれの自治体が、どのくらいこの取り組みにかけてもらえるか、どのくらい一緒に動いてもらえるのか、そういうものをどれだけ認識してもらえるかが課題です。無理やり引っ張っても、なかなか難しいと思っていますし、それぞれの自治体で、それぞれの事情があります。ただ、入り口(定住自立圏)で一緒にやる約束があって、十勝の中で帯広が中心地で、中心市宣言も行っていますので、常に十勝を前面においてやっていることに対して、各自治体のみなさんがどう感じていただいているかということです。
今のご質問で言えば、周りから言われることは、内部でもそう思わなくてはいけないことだと思っています。こんなに人が集まっているのにもったいないので、日にちをずらすとなると、一番人が来そうな日は、自分の所にしたいと言う声が必ず出ますから、納得感が無いとずらせないのです。こういうことは全体で調整したほうがプラスになるというように、ある程度の納得感が得られるくらいのボリュームにならないと、自分のところで従来と同じようにやりたいという声が出るわけです。この考えは、ご質問に対して、私が個人的に思っていることです。
おかげさまで、この2年間で十勝への観光入り込み客数やその手の数字が右肩上がりで来ています。それぞれの地域ごとの数字も、各地域でお持ちだと思いますので、それをより増やしていくために、どうしたら良いのかという自発的に疑問を持つと、調整が可能になってくると思います。今のままですと、昔からこの時期でやっているからという説明で、皆さんは、にらみ合いになってしまうと思っています。
今のご指摘の課題は、重々承知していますが、ここまで明確に仕切って、ちょっとずれてくれませんかという調整は、今はまだやってきてはいないです。

以上

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