平成26年2月27日 市長記者会見

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ページ番号1001192  更新日 2020年12月14日

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とき
2月27日(木曜日)11時00分〜11時30分
ところ
市庁舎4階 会議室
出席者
米沢市長
政策推進部 原部長
神田政策室長
東堂企画調整監
橋向政策主幹

写真:記者会見の様子

公約に関する帯広市の取り組みについて

<市長>
おはようございます。それでは公約に関する帯広市の取り組みについて、ご説明をさせていただきます。
本日は4年前、市民の皆さんとお約束した公約について、これまでの間の取り組み、また、実績・成果について、市民の皆さんにお示しするために、お手元に配布した「公約に関する帯広市の取り組み」として取りまとめましたので、ご説明、ご報告をさせていただくものです。併せて、本日、私自身の公約の取り組みに対する認識、それから感想もお伝えします。
最初に、お手元にある冊子について、ご説明させていただきます。表紙をめくった目次の最後に、この冊子を作った主旨を記載させていただいています。46の個別施策ごとに各公約の主な取り組み内容と、実績・成果を中心に、平成25年度末の見込みで整理をしたところです。具体の記載については、1ページをご覧ください。
1番目の公約は、「食の産学官連携を強化し、「フードバレーとかち」構想を推進します」です。上段には4年間の取り組み概要として、文章で記載をして、下段には具体の取り組み内容や実績・成果を中心に記載しています。以下同様に、46の個別施策について記載をしました。なお、この冊子は、本日の記者会見の終了後に、市のホームページへ掲載をします。そのほか市内8カ所のコミュニティセンターや市役所、図書館、市民活動交流センター、川西支所、大正支所で、市民の皆さんに閲覧いただける作業を進めたいと考えています。
次に、公約の取り組みに対する私自身の認識、感想についてお話をさせていただきます。公約は、この間どう取り組んで、その結果がどのような成果につながったのかが大切だと思っていますし、常にそういう意識で取り組んできました。こうした考え方のもとで、毎年、公約の進捗管理をして、見直しを行ってきました。
公約には、構想を策定するもの、仕組みを作るもの、更には下地がもともとあったもの、基礎から作り始めたものなどさまざまなものがあります。その中で実現しなかったものや、言葉通りの整理にはならなかったものがある一方で計画を大幅に前倒しして実施できた、またはしてきたものなどもあります。個別の公約ごとの進み方は、今申し上げたように異なっているわけです。4年間全体で捉えますと、公約一つ一つについてしっかり自分なりに汗をかきながら、丁寧に取り組んできたと思っています。その結果が、本日、お手元の冊子でお伝えした実績であり、成果に繋がってきていると捉えています。公約の取り組みに対する私自身の全体の感想として申し上げれば、総じてやるべきこと、それからやれることは着実に取り組んできて、市民の皆さんにはその点についてご理解をいただけるであろうという感想を持っています。私からは以上です。

報道機関との質疑応答要旨

(報道)
三点ありまして、まず一点は、言葉通りの整理にはならなかったものがあるものと、計画を大幅に前倒しして実施できたものがあればお聞きしたい。
二点目、現状として、自民党が擁立断念した中で、無風になるのではという観測があります。そうすると、市民からの評価が選挙の得票などでは出ないということになってしまう恐れがありますが、その点をどう考えていらっしゃるのか。
三点目、12月の会見のときも、二期目の姿勢ということでおっしゃられましたけど、市政会や連合がそれぞれの立場での検証結果が示されてきたところがある中で、改めて市長の二期目に臨む姿勢を伺いたいと思います。

<市長>
それでは、公約の達成状況についてのお話をいただきました。まず実現しなかったものは、議会でも取り上げられた「図書館の休日をなくす」という項目が、費用対効果などを勘案して、ここまで実現に至っていないのが事実です。従前から話していますが、図書館の他のサービスの向上に一層努めて、そして図書館利用の促進を図っていくこと、機能の充実が、大元の私の公約の目的のエッセンス(要素)です。公約の中に、「休日をなくすなど」と書いていますので、そのように言われれば実現しなかっただろうと思います。結果として、入館者の数は、右肩上がりに伸ばすことが出来て、前へ鋭意進めていることになります。
それから、なかなかいいネーミングと思ったのですが、「地域の人材育成を担う「とかち未来塾」を創設します」も、とかち未来塾というネーミングの整理ということでは実現していません。ただ、地域の人材を育てていくという観点で、我々は「プレーヤー」という言葉を使っていますが、フードバレーとかちを実現するためのプレーヤーのための人材育成事業や、おととい発表したプレーヤーのチャレンジ自体を支援する事業も計画して、この公約の延長線にあるものとしてやってきたと考えています。大幅に前倒しで実施した項目は、学校の耐震化についてです。学校、それから公立の保育所など、子どもの多い施設を優先して、当初の耐震化の計画を大幅に進めることができました。小中学校の耐震化は、平成31年度に100%達成すると計画されていたものを、結局平成25年で完了できました。それから、幼保小中連携も予定より2年早く全14地区での協議の場の設置や、取り組みを進めています。
2点目、市民の評価が、無風で数字が出てこないという点については、これからの話なので、どうなるかわからないので、なんとも言いづらいところです。確かにおっしゃるように、選挙といえば、狭義の選挙、投票行為自体は、結果として、対立候補が出てこないで無投票になった場合は、選挙による投票自体はなくなってしまうと思いますが、選挙自体は間違いなく4月6日に告示で実施されるわけです。4年に1度の選挙をすること自体はなくなることがありませんし、結局選挙のプロセス全体を通じて、民意というものが反映される制度であると思っていますので、おっしゃるように、数字など、いろいろな捉え方があると認識はしています。
それから、いろいろと個別に検証をいただいたことについて、私が今まで取り組んできたことに対して、ご意見として真摯に受け止めて、しっかりと今後の市政の運営に当たっていくべきであろうと認識しています。あえて、基本姿勢というご質問をいただきましたのでお答えしますが、基本姿勢を変えてしまうと大変なことになるので、私が帯広市長をやりたい、やってみたいと言った4年前も、もしこれからチャンスがあってやれることがあっても、基本がふらふらと変わるようであれば、信頼していただけませんので、変わらないということです。
あえて申し上げれば、一つ目は市政を進めるための座標軸ですが、「全ての市民の幸せ」であると申し上げてきています。まちづくりに政党の論理は不要であると変わらず感じていますし、「一党一派に偏しない市民党」の立場であるということも、さらに深化させていかなければならないと感じています。市長としての判断・行動の視座は、市民党ということで、市政執行にあたって行きたいと思います。
それから、2つ目です。国・政府との関係において、十勝・帯広が今後も自立した地域として、さらに発展していくためには、十勝全体を含めて国の方針や制度設計、財政支援など、国と政府との関係が極めて重要であると感じています。今まで以上に、国会議員との信頼関係を築いて、意思疎通を図りながら、市政執行にあたって行きたいと感じています。
3つ目です。まちづくりの両輪でいう市議会と市長との関係においても、市民のため市政を円滑に推進しなければならないと認識しています。そのためには、何より信頼関係が大切とこれも変わらず思っています。今後、信頼関係をさらに築いていかないといけませんので、より一層丁寧な情報の提供や説明に、私としては心がけていかなければいけないと思っていますし、その上で議会の場で、議会としてのご議論をしっかりと深めていただきたいと感じています。

(報道)
何点かお伺いします。一点目は、公約に関する記述のところの確認です。実現が出来なかったというか言葉通りにならなかった、形を変えて実施した事業もあろうかと思います。手が付けられなかったもので、図書館と未来塾が、ネーミングの部分で実現がなかったということなので、出来なかった2項目以外の46分の44は実施したという認識でよかったのかを確認させてください。
2点目が、市長ご自身として、46項目の成果、達成の状況を、ご自身で点数をつけるなら100点中何点くらいの評価を考えていらっしゃるのか。
それに関連して、自分なりに特に思ったより進めてられたところ、あるいは積み残しが多かったという分野、部門別にどういうところなのかが3点目です。
最後4点目です。市長選に向けて対抗馬がみえない中の4月6日の選挙戦に向けて準備されていると思いますが、心境や不安だったりすることがあるのかお聞きしたい。

(市長)
最初の分数の話ですが、着手は全部したという認識をしています。先ほどと重複しますが、それぞれの項目の性格が違うものですから、なんらかの政策を発表した段階で、もうできてしまったというものもあれば、最終的にこういう成果までいったというものもあります。いろいろなご意見があると思いますので、だから申しづらいとずっと言っています。とにかくお約束した46項目については、まず着手しなければ話になりませんので、意識して着手をしました。図書館の項目についても、個人的には公約の中として休日の占める割合は8割9割なのかといえば、私はそんな割合ではないと思っています。まず、図書館を利用する皆さんが使い勝手がよく、愛される図書館にどう作っていくかという一つの例示として、書いたつもりでした。ただ、言葉は生き物なので、これをやっていないだろうとなると難しいです。46分の46項目を取り組みましたというお答えです。
二つ目ですが、点数を付けるのは難しいと思っていますが、すべてに着手しました。ですが、達成率がどのくらいといわれたら、お答えできません。ただ、達成ではなくて私自身が市長として公約46項目を掲げて、その働き振りを自分自身でどう評価しているのかという言葉に変えさせていただいて答えたなら、あえて言えば「及第点」はいただけると自負しています。例えば、次の試験を受けるのに、おまえは受けられないよと門前払いをされるような点数だと思っていません。
それから部門別について、実は46項目中で重点項目を、選挙のこともありましたので、大きく10項目を引っ張り出してみましたが、気持ちの中では実は46項目全部が重点です。ウエイトの掛け方として、例えば、フードバレーの話をしますと、完成もあり、もっとこうできたのではないかといえる反省もありましたが、ここだけは失敗したというのは実はないです。さすがに役人がいっぱいいまして、彼らは市長の尻たたくのが上手です。毎年、46項目のうち、これがここまでしかできていませんという表を僕のところに持ってきます。それから、毎年、ここをどうするのかという議論をしながら実施していますので、どれかの項目だけ置いてきぼりにしてしまった、もう無理だといって諦めた項目は一つもないつもりです。見えやすい、見えづらいで、少し言い訳に聞こえるかもしれませんが、「米沢、産業政策しかやってないだろう。フードバレーと言っていないで、福祉をちゃんとやって」とよく言う方はいます。ですが、予算の配分を見ていただけたら、一目瞭然で全く反対です。質問に対してちゃんと回答していませんが、部門別に濃淡つけた記憶はないし、特段どれかが遅れたこともございません。逆にフードバレーだけが突出して進んだわけでもないと思います。一番タフだったのはたいしたお金も予算も無くて、人の心に響くようなことをいいながら、皆さんにやる気になってもらう鼓舞していかなければならないような政策、特に「フードバレーとかち」産業政策がそうです。こういうものが、まだまだ、努力の必要があり、工夫の余地がこれからはもっとあるだろうと思っています。
それから最後のご質問ですが、どう答えたらお答えになるか。先ほどもお話しましたように、選挙というものが4年に一度、民意の反映ということだろうと思っています。今の気持ちということでしたが、今回ここまで対抗馬が出てきてないということ自体、今いろいろ報道されていることは、市民の思い、または市民の幸せを、帯広の皆さんが一生懸命考えてくれた中での状況と感じています。ですから、これまでいろいろな方がいろいろなことをご判断されているのかもしれません。そして、私自身の気持ちとしては、自分でなんとかできないことを思い煩うこと無かれということで生きていますので、自分が努力して何か出来るとかではないことを心配しても仕方がないので、今は自分の出来ること、一生懸命やっていこうという気持ちで毎日過ごしています。

<報道>
図書館の休館日の話です。これから選挙を迎えられて、公約を発表されると思いますが、2期目の公約で図書館の休館日を改めて盛り込む考えがあるか教えてください。

<市長>
初めて選挙にでる人間と、二期目にでる人間は、明らかに違うと思います。僕は昔、証券会社系にいて、3月末になると「ご破算で願いましては」というのがありました。1年間ノルマをしょっていて、それで3月末に出来なくても、4月1日からはケロッと変わって、新しい季に変わり、春になります。しかし、連続してやる市長は、それは許されないと思っています。私自身は一期目でお約束したことを明らかにギブアップしました、もうやりませんという提示をしないものは、引き続きやらなくてはいけないと思っていますが、それもまた全部書き込んでいくと、訳がわからなくなるのではないかと思っています。二期目の政策に関しては、一期目の公約をベースにして、更に再確認をしたり、新たに付け加えるものをご提示する方が分かり易いのではないか。これから作りますけれども、そういう気持ちでいます。ですから、そのときに図書館の公約をやらないとするのであったら、今回は図書館の休館日をやらないですからと書くと思います。ただし、納得感は絶対いるので、ここで降ろすのか、二年後に降ろすのかはわからないです。そのときは、どうしてこうなったということを説明するのが、必要になると思います。今回の公約の発表を見ていただいて、どのようにお感じになっているかわかりませんが、このようなものを見たことないですよね。僕は、約束したことについてどうなっているか、できるだけ詳しく説明すべきだと思います。読んでもらえないほどたくさん書いてあっても、慇懃無礼(いんぎんぶれい)な話なので、かなり悩みました。

以上

参考資料

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