平成25年4月19日 市長記者会見

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ページ番号1001198  更新日 2020年12月14日

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とき
4月19日(金曜日)11時00分〜11時50分
ところ
市庁舎4階 会議室
出席者
米沢市長
政策推進部 原 部長、神田 室長、東堂 企画調整監

写真:記者会見の様子

任期4年目を迎えて

(市長)それでは、私からお話させていただきます。紙を用意すると堅くなるため、今回はやめています。

私が帯広に帰ってきてから、四回目の春を迎えています。選挙から昨日で、丸三年、市長の任期でお話すれば、4月21日が初登庁日でしたので、この日曜日で丸三年が経過することになります。本日は、この三年間の感想と、そして四年目に向けた私の思いの一端を直接皆様にお話したいと考えまして、お集まりをいただきました。

今年は、例年と比較して雪解けが少し遅いと思っています。三年前と比べて、この時期の気持ちを一言で表現したいと思って考えたところ、「風景」、「景色」が変わったという印象を持っています。当たり前といえば当たり前のことですが、我々を取り巻く環境、社会・経済の情勢などもそうでありますし、帯広市、そして私自身もこの三年間で、いろいろと変化したと感じています。

世の中の動きで言えば、三年前では想像もしていない東日本大震災が起きましたし、この自然災害にどう対応していくのかも三年前とは全く次元の違う世界に入ったと思っています。そして、政権も変わりました。これまではデフレスパイラル、円高と言っていたのに数ヶ月間で、1ドル100円、株価が最高値更新のような状況、もう一つはTPPを考えても随分変化が大きいと認識しています。そして、この地域でも、高速道路の開通や空港のダブル化で、ストロー現象などのいろいろな不安があると言われましたが、環境は大きく変わってきています。

私自身も、やはり三年前と今とでは、新しい環境、職場、それから立場の中で、様々な経験をさせていただきました。多くの方々とお会いし、いろいろなことを学ばせていただいたと感じており、この三年間、順を追って振り返ってみたいと思います。

今、振り返ってみるとこうだったとご理解いただければと思いますが、一年目は「互いに知る年」だったと思っています。30年ぶりにふるさとに帰り、市長に当選させていただいたわけですが、私のことを多くの方が知らなかったのが現実です。私自身も、十勝・帯広の過去30年間の起きてきた流れについて、十分分かっていなかったことも現実でした。市職員、議会、経済界、そしてこの地域の人々のリアルな姿を知ることが非常に重要であり、またそういうことを知る最初の年であったと思っています。その中で、選挙の時にも訴えましたが、私のまちづくりに対しての考えや思いを皆さんに知っていただくこと、お互い知り合っていくことが、一番のテーマになっていたと思います。誤解を恐れずに言えば、「無知の知」といいますか、私自身も知らないことがいっぱいある中で、市長をやらせていただくことになったわけですから、知らないことについてのおそれも常に感じていました。おそれは今でも感じていますが、特にその気持ちが強かった年だったと振り返っています。

二年目は、「骨格作りの年」、農業で言えば「苗床作りの年」だったと思っています。「互いに知る年」が経過して、私自身もいろいろな方とお会いしました。そして、市民の皆さんをはじめ、十勝、北海道、そして国に対してもいろいろな機会で、私の考えや十勝・帯広がこれからどう行きたいという考え方などをご説明、発信する年であったと思います。定住自立圏構想、総合特区の指定も振り返ればこの二年目の成果として、出来たことであります。「フレームワーク作りを行った年」と振り返っています。

三年目は、まだ生々しく、一言で言うのは難しく困っているのですが、あえて言えば、フレームワークを作った後、私なりの考え方を「広げて深めていく年」であったと思います。先ほど農業の例えをしましたが、ここでは種をまいて育てていく、播種、育種の年であったと思っています。行政機関、業界の方々、議員の方々、市の職員等との信頼関係、お互いの気持ちを通わせる大切な一年だったと思っています。仕事をしていく上で、何か成果を挙げて行こうとすると、信頼感を持って、醸成していくことがとても大切だと日ごろから認識しています。行政的な言葉で言うと、「意を用いた一年」であったと思っています。市民の皆さんとの意思疎通も同様でありまして、意思疎通を図るために、新たな対話事業を始めました。フードバレーとかちの中でいえば、少しずつ考え方が浸透し、理解をいただく方々の数、そしてその理解の内容も深まっていったと感じています。それをベースに、二月の予算発表の時にお示ししたような様々な動き、芽吹きのようなものも出てきたと位置づけているところです。

この三年間を総じて振り返りますと、お話したようなそれぞれの年であり、見える風景や景色が変わっていく中で、公約を含めて第六期総合計画の実現に向けて、アンテナを高く五感を総動員して、その時々に応じて、勇気を持って選択をしてきたと思っています。その時の選択が正しいのかはこれからですが、自分の姿勢としては選択をしたものが、後でベストになるように努力してきた三年間と思っています。

さて四年目、残り一年の任期に向けての思いです。私がこの仕事をしていく上での基本的な考え方は変わっていません。市民の幸せのために働くことが全てです。私の選挙のときのキャッチフレーズ「夢かなうまち おびひろ」に向けて、市民の皆さんから信頼され、信用されるように誠実にまちづくりを進めていきたいと考えています。我々の社会、日本全体を見て、信頼感の欠如で払わされているコストの大きさは半端ではないと感じています。基礎自治体、私がお預かりしている帯広、そして19市町村が手をつないでやっている地域には、不要な信頼感の欠如から出てくるコストをできるだけ小さくしていくような仕事をしていかなければならないと感じています。

フードバレーとかちのまちづくりも全く同様で、この地域にとって、市民の皆さんが幸せを感じられ、夢や希望を持って住んでもらうためには、この地域が発展して、明日が今日よりもっと良くなるようにしなければいけないと思っています。そのためには、この地域にあるものや地域の強みを生かしてのまちづくりは、当然理にかなっている話です。これが時代遅れだと困りますが、私自身は時代にもマッチしていると認識しています。つまり、食と農業ということです。人間の生きる基本ですから、そして今、この基本的なものの価値が再認識され、しっかりと見据えて、これからの時代にマッチしたものにしていかなければならない。ここは風景が変わっても変わらない部分だと感じています。こういうまちづくりができる可能性のある十勝・帯広で、仕事をやっていることには、大変やりがいがあり、エキサイティングなことだと感じています。

これまでの三年間を振り返っていろいろ言いましたが、では四年目はどうなるのかと考えてみましたが、あまり良い言葉は出てきませんでした。これまでの取り組みをしっかりと続ける年です。フレームワークを作り、種をまいたので、実は成果を出す年と言おうと思いました。フレームワークを作っていろいろなものを皆さんに提示をして、皆さんにやる気を出してもらうことをやってきましたが、成果を出すのは一人では出来ません。そういう面では「成果を出す」とは言えず、「成果を待つ年」、「耐える年」と思っています。
前職でも、仕事をやっていて一番大変な時期は何かと考えると、仕掛けを作っている時や企画をしている時が一番楽しいです。それからその企画を実行して、汗をかいて走り回っている時も、まだ楽しく、帰ってきて飲むビールがめちゃくちゃ旨いです。種まきが終わった後、成果が出るまで待つ時間が、仕事の中で一番つらい時期かと思っています。この期間をどうやって耐えて、成果が出るまでこらえるのかが、仕事の醍醐味かと思っています。耐えるというとつらい事を耐えるという意味で捉えられると困るのですが、成果が出るまで、しっかりと待ち続けるという意味です。そのような年と感じています。

三月議会では、熱心なご議論もいただいて、予算の議決をいただきました。私は気持ちのことを言いましたが、予算が通って、この予算を我々が実行していくことが私の仕事ですので、この予算の実行を通じて市民の皆さんに納得感や満足感が少しでも高いと感じていただけるように、事業の本来の目的に沿った取り組みをきっちりとやっていかなければいけないと思っています。先ほど、「風景」と言いましたが、常に時代の変化があると思います。僕は立ち止まると置いていかれるという脅迫概念があるものですから、一歩でも半歩でも前に進みながら、逃げないで、立ち止まらずに行きたいと思っています。中には、私が前に進むにあたって、「受け入れられない」というお声もいただくことが出てくるかもしれません。ただ、「逃げない」という言葉を使いましたが、私、そして、私の仲間や職員も含めて、地域や市民の利益になるとの信念に基づき、きっちりと仕事をやっていくというのも、市長の仕事なのかと思います。そういう面では私がこれから耐えていく、成果を出すにあたって、いろいろと活動を行っていき、最後の一年でありますが、そこで出して行く物差しが、たとえば、ポピュリズム、大衆迎合で判断するようなことには、ならないようにしていきたいと思っています。

最後に、三年前市長就任の日4月21日に、幹部職員の前で、最初のスピーチを行いました。いろいろ言って、論点がぼけるから言いすぎなどのご批判ももらいましたが、その中で私自身、これは新聞でも取り上げていただいた言葉ですが、カモンイス(詩人)の詩の一節を引用しました。「地ここに終わり、海ここに始まる」というバスコダガマを詠った詩を引用して、幹部職員に「変化の時代だ。新しい我々が目指す港に向けて一緒に船出をしようよ。」と投げかけをしました。

昨夜、三年経ったと思いながら、なかなか寝付かれず、本を読んでいて、ちょうどこんな言葉に出会いましたので、今日ご紹介します。トム・ソーヤの冒険という本を書いたマーク・トウェインの言葉です。「20年後に人はやったことより、やらなかったことを悔いるものだ。だから綱を放ち、港を出、帆を揚げ、風を捉えて探検せよ。夢見よ。発見せよ。」この言葉が目につきまして、明日の記者会見はこれで締めようと思い、メモをしてきました。ちょっと長くなってしまいましたが、ご質問いただければ幸いです。以上です。

報道機関との質疑応答要旨

(報道)
市長は、2月20日の予算会見の時に、予算を通じての公約の着手率100%、公約達成については四年を区切りに判断したいとおっしゃられていました。達成で言えば、四年間で成果が出ないものもあり、それを含めて、まだ一期目の最後ですが、四年間で成果が出ないものに対する責任という意味では、再選に向けての何らかの動きが出てくるだろうと思っていますが、その意思表示をいつ頃されますか。
また、仮の話で恐縮なのですが、市民からは達成状況の説明が求められると思います。具体的に、成果をどう示していかれるのかをお聞きします。

<市長>
前回、お話したこととあまり域を出ないかもしれませんが、公約の評価は、ご指摘のとおり、市民の皆さんがされることと思っていますので、できるだけ分かりやすい形でお示ししたいと考えています。
そして、公約について、四年間の取り組みの実績、そしてそれが今どんな成果に結びついたのか、また出来ていないのかを整理した上で、示し方や時期も含めて決めたいと思っていまして、今、鋭意その作業をしているところです。

(報道)
今の質問と基本的に同じです。再選出馬する、されないについてはどうでしょうか。

<市長>
決めていません。現時点で、まず考えなければならないことは、公約をきっちりと実現していくことに全力投球しなければなりません。その仕事の中で、公約がどう達成できているのかを市民の皆さんにお示ししなければならないと感じています。四年間の評価については、市民の皆さんにお決めいただくことだと思っています。

(報道)
そこで、まだ決められていないことを含めて、その決断されるタイミングとして、どういうものが整ったら、あるいはどういう取り組みが終った時点にという時期設定については、お考えはありますか。

<市長>
新米市長ですから、何期もやっていれば老獪にいろいろなことを考えると思うのですが、初めての経験なもので、今のご質問については分からないということです。先ほどのご質問とあわせて言うと、実は、政治はやったことが無い、行政経験も無い者が、突然、この職を得てやっています。
ある方から、「市長の仕事や他の皆さんから選ばれる仕事は、なりたい人がやるものではなくて、なってほしい人がやるものだ。」と言われたのがとても重たくて、先にお答えさしていただいた言葉はまさに、その重さを感じているからの言葉だとご理解いただければと思います。

(報道)
前回の市長選では、民主党、大地の推薦を受けて当選されました。ただ、昨年の衆院選で自民党が政権をとったので、民主党や大地の推薦を受けて当選された市長の立ち位置の影響はどのように考えていますか。

<市長>
これも、別の場所でお話したことがありますが、私の立ち位置は変わっていないつもりです。(ゴルフメジャー大会の一つの)マスターズ(での選手のスイング)もそうですが、カメラの角度で随分立ち位置、スタンスが違って見えると思います。ただ、本人は同じスタンスで、ショットを打っているのではないかと思っています。

(報道)
市長の政策フードバレーの関連で2点伺います。昨年2月、札幌の証券取引所で市長がご講演された際に、フードバレーの取り組みのお話をされて、十勝での農畜産物の付加価値の向上がフードバレーの戦略の一つであるとのお話があったと思います。その時、十勝では1.28〜1.3倍の付加価値率で、まだ数年ではありますが現状大きな変動が無く、今後数年で劇的に上がる状況でないと思いますが、付加価値率の向上について、どのようにされる予定ですか。
それともう一つ、先程も成果のお話もあったのですが、成果を示すバロメーターの一つとして、十勝や帯広市内に食関連の企業の進出があることや、既存の食関連の企業の新たな設備増設があるなどが、一つのバロメーターになると思います。過去5年では、企業の進出や既存企業の設備増強で、市が補助金を出したカウントでは7件になるのですが、その現状の受け止めはどのように考えていますか。

<市長>
今の付加価値の話は、農業の六次産業化についてのことだと思います。六次産業化は食産業のことで、今、国際戦略総合特区で、北海道全体で取り組んでいますが、食産業を北海道の中心産業にする取り組み自体が、高付加価値化と思っています。国際戦略総合特区の一員としてやっていこうと、手分けしていろいろと行って、機能性についての表示の問題などは札幌ベースで行っています。我々はここで良いものを作って一次加工までや最終商品にする時に、彼らが動いてくれて、ここだけの仕事より新たな付加価値が付いていくと認識しています。ですから、農畜産業を中心としたより良い物をきっちりと作っていき、そして、最初の一次加工、二次加工くらいまでは産地立地型で、この地域で出来たらいいと思っています。これが今のご質問にあった企業の進出や地場産業の答えと思います。
まだご提示できるものが無いことが、「耐える年」の意味ですが、先ほど申しました予算会見時にお出しした紙にもありましたが、あの紙の裏にはもっと細かく実際にコンタクトして、話をしている企業がそれなりに出ています。何も無いのに書いているわけでありませんので、これから現実化できたらいいと思っています。
相手が企業ですので、企業さんから最終的に進出についての意思決定などの発表が無いものを、ここで、具体的な成果のお話として差し上げるものは、持ち合わせていません。ただ、市はいろいろな面で補助をしたり、ここの土地どうですかとお話するだけです。発表については企業さんのお話になるものですから、機関決定がきちんとしてないと事前にお話も出来ませんので、機関決定をされて我々にご連絡をいただいてから、遅滞無く皆さんにご連絡できればと思っていますが、種はそれなりにあるという気持ちです。

(報道)
「成果が出るまで待つ年」とおっしゃいましたが、おそらく市民も、いつ出るのだろう、フードバレーとかちって何だろうと思っています。いつまで待ったら良いのでしょうか。

<市長>
長く待つと、それだけ喜びが大きいです、これは冗談ですが。先ほど言いましたが、通知表が出るわけです。先ほど質問いただいた公約の達成状況はどうかという中で、当然フードバレー項目も入っていますので、何かお見せできるようにしなくてはいけないわけで、そこに書ければいいと思っています。

(報道)
安倍首相の経済政策アベノミクスで、地方で景気回復の動きがあるとのことですが、地方の実態経済ではそんなに実感がわかないところだと思います。ただ、先日もアルプス技研の松井さんからの寄附があるように、この十勝に可能性を感じている中央の方々が、多くいます。先程、「風景」とおっしゃっていましたが、帯広の取り組みや風景も変わると思っています。このアベノミクスをどう捉えて、十勝にどういう影響もしくは効果をもつのか、教えていただきたい。

<市長>
難しい話になるのですが、例えば、「農業の成長産業化」ということばの意味は、随分違うと思っています。私は、十勝・帯広の畑の横で農業を見ていてその農業を成長産業化していく話と、産業競争力会議の方々がおっしゃっている成長産業化は、同じような言葉ですが、違うのではないかと思っています。
総論賛成各論反対みたいに捉えられると困るのですが、総論的に言えば、今のアベノミクスであったり、TPPも含めた自由貿易が大切であるという理屈はそれなりにあります。そういう中に入っていけない日本は駄目だと皆さんは思うのですが、ただ、それが各論になっていくとき、それぞれの実態をきっちりと認識していかなくてはいけないと思います。TPPの反対も含めて言いますが、その為の時間やかいている汗は、少し足りないのではないかと感じています。
私は先ほど、納得感という言葉を何度か使いましたが、あれもこれもという時代では無くなって、いろいろな物を選択していかなければならない時だと思います。ある選択をすればある物を捨てるわけですから、捨てた物についての納得感が皆さんになければいけないのですが、その納得感が多くの人たちと共有されているのかといえば、特にTPPの農業問題では、我々は満足していないと思っています。
ですから、総論的なアベノミクスはどうですかと言われれば、一つの考え方で、方向も一つの選択だろうと思います。大きな議論で選択するのが政治なのかもしれませんが、私がここで仕事をしていて一番感じていることは、それだけでは済まないのが地方自治の分野における政治の特徴なのかと思います。なぜなら、そこに居るからで、私の役回りはそこの部分について、市民の皆様との間の納得感を得られる仕事の仕方をしていかなければならないと思っています。

(報道)
先ほど、「地域で信頼感が無いから余計なコストがある」と言われていたのですが、具体的にはどういうことでしょうか。

<市長>
ある程度の信頼関係があれば、しなくても良い仕事はけっこうあると思っています。説明責任という言葉で、全部説明するために人を置かなければならなくなったりします。
昨今のニュースで言えば、社会保障の分野において不正があるのではないかと、その不正受給させないために、何人か配置して、調査しなければなりません。もし不正受給が、社会全体として非常に少ないのであれば、調査したり通報するための仕組みを作らなくてもいいわけです。
少し大きな議論になったかもしれませんが、社会の中で、信頼やある一定ののりしろを許容する腹が最近欠けています。もっと言ってしまうと、政治に対する不信まで入ってきてしまい、他の国には無いようなコストを払っているのではないかという気持ちがあるものですから、先ほど申し上げました。

(報道)
その地域というのは19市町村という捉え方でいいのですか。

<市長>
私の責任は帯広市ですから、帯広市の皆さんとの信頼関係をきっちりと意識しなくてはいけないと思います。ただ、十勝は経済でも一つの圏域で、フードバレーとかちを一緒にやっていこうとしているので、広域連携も含めて相互依存の関係が、今後さらに19市町村から出てくると思います。その時、信じ合っていられるのか、信頼していられるかとの程度で、いろいろなことを決めていく上での時間やコストが変わってくるだろうと思っています。そういうことを出来るだけ少なくしていく努力が必要と思っています。

(報道)
先ほどの言葉の確認として、「最後の一年でポピュリズム、あるいは大衆迎合によって判断すること、または判断されることがないように」とおっしゃっていたのですが、それはどういうことを念頭におっしゃったのでしょうか。

<市長>
逃げる言い方では無いのですが、政治、行政も含めて三年目で、まだまだ駆け出しだと思っています。
きっとこの世界には、政治的な駆け引き、議会の駆け引き、いろいろなプレッシャーグループ、最近流行のいろいろなSNSを使ったプレッシャーなど、多分私が経験したことが無いようなことが起きてくるとも感じています。
先ほど、自分のスタンスの話をきちんと答えなかったかもしれませんが、自分としては自分の物差しをきちんと持って、その物差しを持つのも市長の仕事の一つと思っていますし、そこはあまりぶれないでやっていきたいと思います。ポピュリズムと言って申し訳なかったのですが、揺れないでいこうという気持ちの表れだと思ってください。

以上

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