平成25年4月9日 市長記者会見

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ページ番号1001197  更新日 2020年12月14日

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とき
4月9日(火曜日) 11時00分〜11時30分
ところ
市庁舎4階 会議室
出席者
楽天株式会社執行役員・競馬事業長
競馬モール株式会社 代表取締役社長 木村 様
楽天株式会社 競馬事業部 新名 様
米沢市長
政策推進部 原 部長、東堂 企画調整監
農政部 ばんえい振興室 田中 室長

写真:記者会見の様子

ばんえい競馬応援企画について

(木村社長)楽天の木村でございます。よろしくお願い致します。
お手元に、プレスリリースと別紙資料を配布しましたので、そちらでご説明させていただきます。まずプレスリリースを説明しますと、この度、帯広市と楽天株式会社、主に競馬事業を運営する競馬モール株式会社(楽天競馬)が、ばんえい十勝・ばんえい競馬をより発展させていくための地域振興として協力することで合意したことをお伝えします。
内容につきましては、楽天競馬で購入した競馬の馬券の売り上げを一部積み立てて、ばんえい競馬の応援資金としてばんえい振興基金に寄附するということです。ばんえい振興基金に、ユーザーが購入した馬券を積み立てる寄附は全国で初めてとなります。
具体的には別紙資料をご覧いただきます。ユーザーが馬券を購入したものの一部を積み立てることにより応援をして、よりばんえい十勝を盛り上げる施策です。2ページ目には、今考えているユーザー参加型の企画の例であり、基本的に馬券を買えば買うほど、ばんえい十勝が盛り上がる仕組みで、利用者参加型のシステムとしていきたいと考えております。
楽天では、2009年に、北海道と包括連携協定を結んでおり、北海道の全般的な産業を支援する取り組みを過去にも色々やっており、今回は帯広市と一緒の企画で、帯広市の地域活性を微力ながらご支援したいと考えております。

(市長)楽天競馬さんには、インターネットでの勝ち馬投票券の発売を始め、協賛レースの実施などを通しまして、これまでもばんえい十勝に大変力強いご支援をいただいてきたところであります。また、昨年は、発売額の一部をばんえい競馬の応援資金として積み立てて、その資金で帯広競馬場の全厩舎に対して人参と牧草ロールをご提供いただきました。
今年は、今のご説明のとおり、さらに企画を拡充しまして、帯広競馬場で行われる様々なイベントについても、応援をしていただくことなり、大変ありがたく、感謝しております。楽天競馬さんの応援企画により、全国にばんえい競馬ファンが広がりを見せることに、大いに期待をしているところであります。

報道機関との質疑応答要旨

(報道)楽天競馬さんが発売している他の地方競馬に対して、人参などの寄附は行っているのでしょうか。

(木村社長)岩手競馬さんが東日本大震災で被災された時に、同じような取り組みをしましたが、今回のばんえい振興基金にそのまま寄附するのは初めてになります。

(報道)昨年は人参などのものになるお話だったので、振興基金への寄附は今年からの取り組みということでいいですか。

(木村社長)はい。

(報道)岩手競馬のお話は聞きましたが、例えばホッカイドウ競馬はあるが、なぜばんえい競馬なのか、きっかけを教えてください。

(木村社長)ホッカイドウ競馬さんに関しましては、以前から別の形で取り組みをしております。楽天は、楽天市場を考えていただけるとお分かりのとおり、基本的には地域のかならずしも大きくない商店さんにご出店いただいて、地域の商店さんがより良くなっていくという仕組み、楽天ではエンパワーメントと呼んでおります。これが楽天グループの基軸になっています。
これまでも様々な地域振興の取り組みを行っていました。楽天と帯広市との関係は、今まであまり強くなかったこともあります。そこで、いろいろとお話する中で、帯広・十勝の観光、食などのコンテンツ自体も、非常に魅力的であり、楽天としても、楽天市場事業やトラベル事業など様々な事業を行っており、そちらとの親和性も非常にあることから、競馬を通じて様々な事業も知らしめていきたいことから今回、このような形になりました。

(報道)楽天と帯広市につながりが無かったということですが、今回のお話しするきっかけがあったのですか。

(木村社長)以前、別なスキームでご支援があった地域だったということもありまして、楽天として力を入れていくのが難しかったという環境的な問題がありました。

(報道)ホッカイドウ競馬では、どのような取り組みを行っていたのですか。

(木村社長)ホッカイドウ競馬では、協賛レースの開催や、主に販促関係のポイントの還元レースをやらせていただいたので、今回の形とは全く違います。

(報道)売り上げを超えた一定比率の目標額はどのくらいに設定され、何パーセントから何パーセントぐらいの寄附を想定されているのですか。

(木村社長)超過分を積み立てる目標額は、昨年度の楽天競馬の発売額、15億2700万円程度です。その額を超えた部分の0.3%を積み立てします。我々の考えでは少なくても500万円ぐらいは出来るはずですが、計画通りに行けば1000万円弱は出せると考えています。

(報道)昨年は同じように売り上げの一部を積み立てて、それを寄附したのですか。

(木村社長)寄附ではなく、人参と牧草ロールを買って、各厩舎に提供しました。

(報道)今回は、寄附をするというかたちに代わりますけれども、基金に入るのか入らないかですね。

(木村社長)よりばんえい競馬が盛り上がるような活動に使えるような用途とすれば、より幅広く使えるように考えています。

(報道)それは花火大会だとか、ジョッキーdayとかですか。

(木村社長)それは上半期にある程度盛り上げていくためのイベント用として、拠出するもので一本の柱です。
別紙の「今後のスケジュール」に、目標額を超えた部分を寄附するとの記載が、後半の10月からの部分です。これは翌年以降に使うための資金として考えています。
前半は販促的な意味で先行拠出をし、寄附に関しては年額として後半に積み上がってきます。後半にならないとこの目標金額が超えてこないことがあるので、前半のイベントは、ある程度販促的な部分としてご支援するものと考えています。

(報道)先ほど教えていただいた少なくとも500万、全体で1000万近いという想定は、両方を合わせた額ですか。

(木村社長)トータルの支援です。

(報道)基金を通じて寄附するのはどのくらいになりますか。

(木村社長)半分くらいです。

(報道)前半の売り上げの一部を積み立てるのは、楽天競馬さんが自分たちの売り上げの中で積み立てるのですか。

(木村社長)そうですね。

(報道)基金に通じないのですか。

(木村社長)基金に通じるのは、年度後半の部分で、累積でカウントしますから、昨年度の楽天販売額15億2700万を超えた部分を寄附するかたちになります。

(報道)年度後半の部分が、来年度の経営費用にあてるということでしょうか。来年度も続けていきますか。

(木村社長)今回の企画が、利用者参加型にしているのは、できるだけ長くこの企画を続けて行きたいことと、ばんえい競馬自体も中長期的に続けていくための仕組みです。そして、この企画自体を単発で終わらせるつもりは無く、基本的に何に使うという用途の問題は出ると思いますが、馬券を買う形で支援していくモデルを作って行きたいのが根底にあります。

(報道)同じように来年度に続けていくとしたら、その基金の部分と、売り上げの一部を積み立てていく二本立てで進めていくのですか。

(木村社長)出来るだけ好循環になるように売上高を伸ばして、より支援できる体制を作っていきたいので、売上高が大きくなれば大きくなるほど、いろいろな事が出来るかたちをとりたいと思っています。

(報道)楽天さんは、ばんえい競馬の経営事業のお手伝いに興味がありますか。

(木村社長)我々の事業の軸は、インターネットを通じて、地域を支援していくことです。競馬事業の運営は我々が得意とする分野では無いと考えています。

(報道)このお話はどちらからのアプローチだったのでしょうか。

(木村社長)どちらからというのでもなく、いろいろお話させていただいている中で、出てきたというのが事実です。楽天競馬の中で、昨年の秋からJRAさんのIPATによる地方競馬の発売が始まりまして、ばんえい競馬以外の発売をしています。逆に言えば、ばんえい競馬だけが、IPATで発売をしていないので、楽天とすれば、できるだけ2013年は強化していきたいという意思があったのは事実です。なので、そういう話し合いの中で今回の企画が出来たと思います。

(報道)楽天さんとして、競馬をネットで売られている中で、通常の地方競馬とは違うばんえいはどういう位置づけで捉えていて、そのへんの想いや意気込みなどをうかがいます。

(木村社長)今申し上げたとおり、いわゆるビジネスの面からするとばんえい競馬という馬券については、JRAのIPATで売っていないことから、我々で買っていただけることで、それだけインセンティブがあるので、一生懸命売って行きたいです。
各地域の競馬ではいろいろな特色を持たれて行っていると思います。帯広・十勝は非常に、観光のコンテンツとしても有力でもあり、食べ物も美味しいところから、楽天のほかのビジネスとも、非常に親和性や興味があることで、リリースに書かせていただいています。楽天株式会社として出しているというのはその辺の意図もありまして、楽天競馬での話をしておりますが、楽天の他の事業、楽天市場や楽天トラベルとの共同の企画も、この中で実現していきたい、楽天全体の取り組みでいろんなことをやっていきたいと考えております。

(報道)具体的に想定されているものはまだありませんか。

(木村社長)資料中に、ユーザー参加型で盛り上げるイベントとして、花火大会やJRAジョッキーDayがあるので、ツアー等を楽天トラベルと一緒に組んでみたいとは想定しているので、その話し合い等はしていきたいと思っています。

(報道)たとえば20億売り上げがあったとすると、だいたい5億円の0.3%、それが寄附の額になりますか。

(木村社長)はい。

(報道)市長の方にお話をお伺いのですが、先ほど、全国にばんえいファンを増やすというお話があり、ネット販売は堅調に伸びているところで、今回のお話は、売り上げ増への期待はあるのでしょうか。

(市長)ばんえいに対してのファン層の拡大が、私どもに非常に重要で、そして、馬券も買っていただきたいわけです。これまで木村さんからお話がありましたが、そこにばんえいを応援していこうという気持ちで馬券を買うことで、新しい視点、先ほどの話で言えばユーザー参加型のお話をいただいたわけです。
最近、流行っているソーシャルファイナンスは、ある企業などを応援しようする時に、小口で資金を入れて、それをプールして新しい投資などになります。ユーザーにもなると、そこの商品を買います。配当が入ってくる仕組みが広がっている中で、今回のお話をいただいて、コンセプトが非常に似ていると思いました。馬券を買うこと、プラスばんえい競馬を応援するという形態として、馬券を購入することをセットにするところ、かつネットでやっていくところで、これまでのばんえい競馬の単なるネット販売と少し色合いが変わってくると、非常に期待しているところです。

(報道)今のお話ですと、ユーザーの声をいっぱい取り込むというのであれば、使い道について応募などのお考えがあるのでしょうか。

(木村社長)今回、馬券購入のページを作成するところで、出来るだけユーザーの意見も踏まえて、使い道を決めていくなどを考えていています。もちろん、帯広市さんとの相談はあります。とにかく盛り上がっていくことと、ユーザーが参加している実感を持てるものにしていきたいので、それから意見等も伺えるようなページにしていきたいと考えております。

(報道)ばんえい振興資金に積む寄附は、市では、ばんえいを振興するための施策に充てるとすると、どんなものが考えられますか。

(田中室長)ばんえいのPR活動に重きをおく予定です。

(報道)ばんえい開催で経費節減が、毎年の課題になっています。ネット販売の楽天さんの手数料収入があり、今回の寄附額がその手数料を割り引いたことで考えたとすると、どれぐらいの削減率になるのでしょうか。

(新名楽天競馬担当者)寄附額としては0.3%と申し上げていますが、我々としては、馬券の売り上げ拡大に対して、協力して使っていきましょうという意味合いですので、値引きという概念とは全く異なるものであると考えています。

(報道)委託料率は変わらずに、馬券の売り上げでバックするようなイメージでよろしいのでしょうか。

(新名楽天競馬担当者)バックするという言い方では少し違う表現で、馬券の売り上げを伸ばしたいという両者の一致する思いです。その思いに対して、寄附額を用意するので、一緒に使っていきましょうという意味です。

(報道)楽天競馬さんの売り上げも、年々伸びているかと思うのですが、イメージとして今年度はどのぐらいまで伸びる予定ですか。

(木村社長)昨年が15億2700万円なので、最低でも20%は伸ばしたいとは思っています。本当はもっと高い目標設定をしているところですが、なかなかこの場だとそのくらいしか言えません。

(報道)20%だと、だいたい3億くらいというイメージですか。

(木村社長)はい。もう少しは行きたいと思っています。

(報道)計算すると、3億の0.3%ですと、100万くらいの寄附ですか。それだと、1000万というのは、かなり高い設定ですね。

(木村社長)もともと目標だと470万くらいになる計算をしていますので、それくらいはできるといいのかと思っています。

(報道)470万というのは、売り上げの一定比率の前半の部分ですか。後半の部分は基金に積み、前半の部分は人参や牧草などになるのでしょうか。

(木村社長)それは別です。

(新名楽天競馬担当者)我々の目標で言いますと、前年比40%増くらいを目標にできればと考えています。最終的には、500万円弱の振興基金を積み立てができればと考えております。

(報道)それは積み立て分で、それとは別に、馬券の一定比率を積み立てる部分と合わせて1000万ですか。

(新名楽天競馬担当者)そうです。

以上

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