令和7年5月29日 市長記者会見
- 日時
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令和7年5月29日(木曜日)10時00分~10時30分
- 場所
- 市庁舎4階会議室
- 出席者
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帯広市長 米沢 則寿
政策推進部 中里部長、高橋参事
総務部 河原部長
経済部 吉田部長
農政部 小林部長、加藤参事
学校教育部 服部部長
- 記者数
- 9名(カメラ1台)
会見動画【市長から】
会見動画【報道機関との質疑応答】
会見項目について動画(YouTubeへのリンク)でお伝えします。
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会見項目
- とかち帯広空港駐車場のリニューアルについて
- 第45回八千代牧場まつりについて
記者からの質問
- とかち帯広空港駐車場のリニューアルについて、無料駐車場が少ないと話題になっていることへの市長の考えを伺う。
- 帯広と韓国・清州間の定期便就航について、改めて受け止めと就航への期待を伺う、ほか。
- ばんえい競馬における馬インフルの流行について、感染経路は特定できているのか伺う、ほか。
- 市議会における質問と答弁のすり合わせについて、今後、議会運営委員会の中で通告のあり方を含めて検討するとしたことに対する市側の受け止めと今後の対応について伺う、ほか。
- 宿泊税について、具体的にどのような事業で活用していく考えなのか伺う、ほか。
- 旧藤丸百貨店の解体に向けた詳細なスケジュールについて伺う、ほか。
市長から(要旨)
1 とかち帯広空港駐車場のリニューアルについて
昨年10月から、北海道エアポート株式会社において進められてきたとかち帯広空港駐車場の改修工事が終了し、6月1日、日曜日から、供用が始まります。
今回の改修工事により、462台の増となる1,607台が駐車可能となるほか、事前予約が可能な立体駐車場や無料駐車場、歩道の屋根、降車レーン、観光バスプールなどが整備され、空港の利便性や安全性が向上します。
また、今回のリニューアルを機に、北海道エアポート株式会社が管理する他の道内主要空港と同様に駐車場の有料化が図られ、駐車場と降車レーンに、一定の時間を超えると駐車料金が設けられます。
コロナ後の旅行需要の回復に伴い、空港の利用者が増えつつある中で、長期間の駐車や路上駐車の解消が図られ、空港の混雑緩和につながるものと考えています。
なお、一部の区画や、お盆・年末年始など繁忙期に開放される臨時駐車場は、無料でご利用いただけますが、引き続き、混雑緩和のため、空港連絡バスの利用についても、ご検討いただきたいと思います。
2 第45回八千代牧場まつりについて
来る6月15日、日曜日に、地場産の農畜産物を味わい、地域の生産者との触れ合いを通じて農業への理解を深めるイベント「八千代牧場まつり」を開催します。
毎年、好評となっている牧草ロール転がしやアイスクリーム作り教室などの体験コーナーのほか、キッチンカーの出店やステージイベント、乳製品をふんだんに使用したパンやチーズがもらえるクイズラリーなど、盛りだくさんの内容となっています。
また、今回は、令和9年度に帯広市と音更町で開催される「全国和牛能力共進会 北海道大会」をPRするため、大会を紹介するブースを設置するほか、和牛肉を使用したピザ作り体験を通じて和牛の魅力を伝えていきたいと考えています。来場者の皆さんには、雄大な自然の中で、牛乳・乳製品など十勝・帯広の豊かな食を大いに味わっていただくとともに、農業への理解を深めていただければと思います。
記者との質疑応答
<北海道新聞>
とかち帯広空港駐車場のリニューアルについて、先日の経済文教委員会での質疑など、無料駐車場がそもそも少ないのではないかと話題になっているが市長の考えを伺う。
<市長>
混雑緩和のため有料駐車場での運用がベースであり、無料駐車場の多くは繁忙期の臨時駐車場である。
<北海道新聞>
帯広と韓国・清州間の定期便就航について、改めて受け止めと就航への期待を伺う。また、帯広発の初便の搭乗者は11人。インバウンドの誘致とともにアウトバウンドの盛り上げも課題だが、それぞれどのように施策を打っていくのか考えを伺う。
<市長>
インバウンド需要をどう十勝・帯広に取り込むかが課題であった中、十勝インバウンド誘客推進協議会として取り組んできた成果が今回の就航だと認識しており、非常にうれしく感じている。先般、私自身も現地で韓国の旅行代理店などにプロモーションを行ったが、総じてポジティブな印象を受けたため、今後の韓国からのインバウンド需要の取り込みを期待しているところ。また、それに対する受入準備もしっかりと行っていかなければと思っている。
特に韓国のエージェントから出た話としては、北海道へのゴルフを目的としたインバウンド需要はまだまだあるが、札幌周辺は国内のゴルフ客などでオーバーフローしているため、とかち帯広空港に期待をしているとのことで、ゴルフ場までの時間や箇所数などについての質問もあったところ。インバウンド対策については、韓国・清州エリアを中心として影響力があるインフルエンサーの招聘等を通じて、韓国・清州に向けて十勝・帯広の魅力発信を行っていくため、これからさらに認知度が上がれば、もう少し数値は上がるものと感じている。
アウトバウンド対策については、3月の就航決定から初就航までの期間が短かったこともあり、路線が浸透していくのはこれからと考えている。片道2時間半で行けることや、検疫などにかかる時間も大きな空港よりストレスがないこと、空港へのアクセス時間や現地のホテルまでの時間など、トータルで見ると魅力的ではないかということを、皆さんに理解していただけるほどの時間が経っていないので、プロモーションを含めて頑張っていきたい。具体的には、エアロKのラッピングバスの運行や定期便を周知するポスター・チラシの配布等を行っており、韓国・清州の魅力を地域の情報誌や地元ケーブルテレビ、SNSを通じて発信していきたい。
<北海道新聞>
ばんえい競馬で馬インフルが流行し、いまだ完全に収束したとは言えない。大型連休中のレースが中止となり、ばんえい競馬の経営面でも打撃が大きかったと思われる。感染経路は特定できているのか。また、今後の防疫対策をどう考えているか伺う。
<市長>
馬インフルエンザについては、4月8日に熊本県で発生後、4月25日に帯広競馬場で発生しており、同型のウイルスであることが判明している。十勝家畜保健衛生所において、3月末頃に熊本県の牧場から清水町の牧場に馬が搬入されており、4月4日に清水町の牧場と帯広競馬場において馬の搬出入が確認されているが、十勝管内の他の牧場でも熊本県との間で人や馬などの往来はあったため、感染経路については特定されていない。
今後の防疫対策については、馬インフルエンザの収束後においても、厩舎エリア等での消毒を継続するが、競走馬の入退厩制限は、今後の緩和に向けて、十勝家畜保健衛生所等と協議していく。また、厩舎側入場ゲートにおいて、現在は職員が車両の消毒を行っているが、消毒設備の設置を行いたいと考えている。
<十勝毎日新聞>
市議会における質問と答弁のすり合わせについて、先日の議会運営委員会で議会側として、質問の趣旨や質問と答弁の流れを確認するなどの事前の意見交換も一定程度必要とする一方、一字一句の確認を行うなどの過度な意見交換は議会不信につながるといった考え方を整理し、今後、議会運営委員会の中で通告のあり方を含めて検討するとした。これに対する市側の受け止めと今後の対応について伺う。
<市長>
前回の記者会見でお答えしたとおり、質疑を深めるために意見交換を行うことは必要だと考えている。議会対応については、今後も緊張感を持ってあたってまいりたい。
<十勝毎日新聞>
一部の議員から質問の趣旨を超えて細かく聞いてくる職員もいると聞いたが、その実態はあるのか。
<市長>
職員によっては、質問の趣旨をしっかりと理解するためにさらに質問をしたことが、議員からするとしつこいと思われているかもしれなく、それぞれの捉え方の問題ではないか。繰り返しになるが、地方行政として、議会での質疑を深め、議事録を残していくことが大切だと思っており、これからもこの趣旨に則った対応をしていく。
しかしながら、マスコミも含めて色々な指摘も伺っているので、必要以上の批判とならないように改めてしっかりと庁内で確認をしていきたいと思っている。
<十勝毎日新聞>
3月定例会で条例が可決され、来年4月から宿泊税が導入されるが、具体的にどのような事業で活用していく考えなのか伺う。
<市長>
宿泊税の活用事業については、これまで申し上げてきた「観光客やビジネス客、訪日外国人旅行者などの受入環境の充実」「地域資源の魅力向上」「持続可能な観光振興」の3つの方針に基づき、宿泊事業者をはじめとする観光関係事業者との意見交換を通じて、地域の実情や課題を把握しながら検討を進めていく考えであり、活用事業を報告する段階には至っていない。
<十勝毎日新聞>
例えば新しい事業を始める時、行政課題を解決するにはどうしたらいいのか、財源をどうするのかというプロセスを踏むのが一般的な流れだと思うが、宿泊税の議論にはそこが欠けていると感じるがいかがか。
<経済部長>
地域の観光の取り組みにおける課題を洗い出した上で、その改善に向けた取り組みの視点が3つの方針であり、具体的な使途までは確定していないが、それに関わる取り組みを想定した大枠の規模感で設定したものが約2億5000万円となっており、宿泊税を財源に充てていくもの。
具体的な事業への落とし込み作業については、来月以降、関係団体と意見交換するなど、そうしたプロセスを通じてより具体化していこうと考えている。
<十勝毎日新聞>
宿泊税収は2億から2億5000万円程度と示されてるが、どういうことを想定してこの金額の積み上げになったのか。
<経済部長>
受入環境の充実については、快適に滞在できる施設の環境整備や2次交通の充実、観光案内に関わる多言語対応というようなことが考えられる。また、魅力向上については、地域資源を生かしたイベントや観光コンテンツの充実があり、持続可能な観光振興については、観光需要の喚起策やマーケティングなどがある。そうした取り組みを進めていくという大きな柱立てで考えてきているところ。
<十勝毎日新聞>
これは宿泊税だけを財源にして事業を進めていくのか、一般財源も含めていくのか考えを伺う。
<経済部長>
今申し上げた柱立てに資するような取り組みはこれまでも行ってきており、今後さらに課題を踏まえた改善を図っていくというという視点で進めるもの。既存の取り組みもあるが、今後、宿泊税を導入した上で財源に充てていくものは、新規や拡充を中心に充当していくことを想定しているもの。
<十勝毎日新聞>
3つの方針がある中で、宿泊税を財源とするものと一般財源を財源とするものが混じることについて、考え方の整合性はとれているのか。
<経済部長>
これまでの議会議論の中でも、税を投入する以上は、使途が地域に明確に示されるなど透明性が大事だというご意見もいただいている。その点については十分に認識をしているので、使途については予算編成、決定までに至る議会でのプロセスもあるが、事業実施後の段階での公表についても手続きとしては進めていく考え。
<十勝毎日新聞>
宿泊税の導入によって何がどう変わるのかが、具体的な事業がまだわからないので見えてこない。どのように描いているのか。
<経済部長>
現時点で具体的に示せる段階ではないが、今後、使途を具体化した上で、新規や拡充などの項目といった絵姿を予算編成のプロセスを通じて示していきたいと考えている。
<北海道建設新聞>
旧藤丸百貨店の解体に向けた詳細なスケジュールについて伺う。また、解体後の中心市街地活性化への期待を伺う。
<経済部長>
解体スケジュールについては、民間事業者による現時点での想定であるが、本年8月以降に除却工事、解体工事を開始する予定で、令和9年度末までの完了を目指して進めていくと伺っている。
<市長>
中心市街地活性化への期待については、まずは解体工事が終了しなければ次のスケジュールも固まってこない。大きな建物が何年も空き家のまま残ることは、中心市街地が活性化していない象徴のような形。多少時間を要したが、旧藤丸百貨店の解体からスタートすることは良かったと思っている。
【以上】
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