平成24年9月 市長記者会見

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ページ番号1001200  更新日 2020年12月14日

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とき
9月19日(水曜)10時00分〜10時35分
ところ
市庁舎4階 会議室
出席者
米沢市長
政策推進部 原 部長 草森 企画調整監
商工観光部 阿部 部長 相澤 観光課長
農政部 米倉 部長 池守 農政課長
生涯学習部 西尾 スポーツ振興主幹

首都圏イメージアップ広告キャンペーンについて

9月25日から10月1日までの1週間の日程で、首都圏イメージアップ広告キャンペーン「とかちのかち」として、JR山手線の中吊り広告ジャックを行います。
国内外への販路と交流人口の拡大を図る戦略の一つとして、今回、首都圏における十勝の認知度の向上と地域のイメージアップを図る目的でこの事業を実施するものです。

首都圏で約400万人の利用者があるJR山手線の中吊り広告をジャックすることで、「フードバレーとかち」の取り組みや十勝の魅力発信と、今後、首都圏で開催される十勝の観光・物産両面のプロモーションの皮切りとしても、首都圏在住者等に「十勝」を強く印象付けたいと考えています。

ポスターをご覧ください。サイズを大きくするとイメージが変わると思いますが、今回の中吊り広告のポスターについては、「とかちのかち」というテーマが設定されています。これは、十勝に大いなる可能性を感じ、強い興味を持って十勝の情報発信、新しい価値づくりを手掛けたいとの意思を示されている「とかちのかちプロジェクト」という、首都圏のプランナーやデザイナーなどで構成されるクリエーター(創造者)集団の企画提案によるものです。

今年の春先にもお話を皆さんに一部差し上げたことがありますけれども、昨年の末に戦略特区ですとか、いろいろな形での十勝の露出度が高くなった時に、関心を持っていただいてアプローチをいただいたうちの一つです。
テーマとなった「とかちのかち」、皆さんもう分かっていただいていると思いますが、かちというところは、バリュー(値打ち)という意味での価値と、十勝の勝つという字、二つを掛けています。「とかちのかち」、ちょっと目を引くキャッチコピーだろうと期待しているところです。

山手線に乗られるとよく分かると思いますけど、地方のこの手の物は、自然の写真や温泉など、おおむねきれいな写真が入っていると思います。これはあえて、イラストという形で、見ている人にそれぞれのイマジネーション(想像力)をかき立てていただければと思い、このようにしてみました。
扉の1枚には、テーマとなる「とかちのかち」のロゴを、右側にはこの広告以降に開催される首都圏での物産フェアのインフォメーションが記されています。また、「とかちのかち」のロゴの下には、ウェブのURLが記されていますが、これはこの広告を企画した「とかちのかちプロジェクト」によるフェイスブックが9月20日から開かれ、このプロジェクトの取り組み、十勝の情報提供が開始されると伺っています。

以前からお話していますが、十勝に関心を持ってくれる人たちが十勝をどう見ているのか、それを彼らなりの発信をしてもらっていくというところがあるといいと思っていましたが、今回、計らずもそういう形で今動きがスタートするということです。
2枚目は、十勝農業の優位性、十勝は食料自給率1,100%というこの数字が一番、十勝以外で話すときにインパクトがあるのです。これをキャッチフレーズとして図鑑風になっています。ここ十勝で採れる農産物と採れ高、日本一となったものにそれぞれそのことを記載されています。

十勝は人口35万人で1,100%の自給率ということでいうと、この400万人とちょうど重なります。そういうことでも、食料生産力を山手線で通っている人たちが、山手線を利用する数、400万人と重ねてもらえたらいいと思っています。
3枚目、4枚目。下の二つは、十勝という名を冠したネーミングでパンの人気商品を発売しているPasco(パスコ)さん。東京におられた方は分かると思いますが、敷島製パンさんです。今はPascoで統一しています。超熟という食パンで一世風靡しているアグレッシブな(積極的な)関西系のパン屋さんです。
話題の「ゆめちから」で国産初の小麦パンの市場化を進めていただいているところで、われわれにとっては非常に重要なフードバレーとかちを実践してくれているパートナーの一社と認識しています。今回の取り組みにもご理解をいただきまして、この企画に協賛をいただきました。
この図案は、十勝との関わりを象徴的なイラストになっています。

このポスター4枚については、十勝の持つ魅力、地域力を市民の皆さんにも発信したい、再認識していただきたいと思って、市役所1階の市民ホール、とかち帯広空港、JR帯広駅のコンコースにも掲示したいと思っています。
以上が広告キャンペーンについての概要ですが、十勝の可能性に対して寄せられたさまざまな方面からの期待に応えていくように、これからも十勝のポテンシャル(潜在的な力)の高さや価値をアピールしていきたいと思います。

繰り返しますが、「とかちのかち」に周りからも意見いただきたいし、われわれ自身もこんなところに十勝の価値があったとか、外から見て十勝にはこんな価値あるじゃないかと、これからフードバレーとかちの中にそういう声を生かしていきたい。そういう面でもこういう発信をしていこうと思っています。
もう一つ付け加えると、400万人が理由です。私自身、東京に十数年生活していて思ったのですが、山手線ほどいろいろな人が乗る路線はありません。

ある意味で東京は住み分けしているのです。経済面や職業で住み分けしているのです。ですから、コミューター(通勤などで使う移動手段)の路線というものの色合いがはっきりしていますが、例えばわれわれは、企業誘致などもしていこうと思っていますが、(山手線周辺は)東京における一部上場会社が一番多いところだと思います。そうすると、サラリーマンの方たちがこれを朝、まず目にして、「何かな」と思ってくれて、そこに十勝というのがどこかにぶつかっていくと、「あっあれか」というふうに思っていただけるのかなと、それから巣鴨も通ります。高齢者の皆さんの目にも触れます。あと、早稲田など学生がいっぱい通るところもあります。浜松町も通ります。

地方からいろんな人たちが来たときに、モノレールを使った場合、山手線を使って東京駅等々へ行く可能性が多いという形で考えていくと、いろいろな意味で地方から出てきた方、地方に関心を持って、これから東京から地方へ向かう方、東京でビッグビジネスに携わっている方、おじいちゃんおばあちゃん、観光客、買い物に百貨店などへ行こうという方も使うでしょう。こうやって考えていくと発信と言いますか、露出の面で一番多様性のあるところということも考えて、山手線ということです。他にもいくつか理由がありますが概要はこのようなことです。

報道機関との質疑応答要旨

(報道)露出で多様性があるというお話でしたが、物産展に来る方は十勝のものを目的に来るわけですが、山手線はそういうのを目的としていない方が集まっているわけで、そういったところに対するアピールがあまり、これまでなかったかなと自分で感じているのですが、そういうところに関しての市長がアピールの弱さみたいなところを感じたところがあったということでしょうか。

(市長)
弱さというか、今まではまず、十勝の物産を売ろうというのが目的だったと思います。ですから、物産展のご案内をしていたのです。フードバレーとかちという形で十勝全体を売り出していきたいという視点に立ったときに、物産展も当然重要ですが、これで関心を持ってくれて観光につながることもあります。しかし、その他にも十勝という地域に力を貸してもらいたい人たちがたくさんいますので、そちらへもこれだとカバーできると思ったことです。十勝は意外と知られていない。

帯広も知られていません。われわれ、ここにいると知られていると思っているのです。ですから、こういうキャッチコピーです。「とかちのかち」、最初何だろうと思いますよね。そういうところで目を向けてもらえたらいいなと思います。ここのまちづくりや地域づくりをやっていく上で、日本中のいろいろな人のアイディアが欲しいのです。いろいろな人の関心も欲しいし、そういうことで、十勝を発信していくという最初のチャレンジとしてやっていこうということです。

(報道)「とかちのかち」のロゴですが、北海道の形の色はこういうふうに決まったのですか。

(市長)今回、企画をやってくれた人たちの話の中でこれにしたということです。

(報道)市長が言ったように、東京の人たちは場所さえ知らないので、十勝の位置、色がかぶっているのが少し気になるのですが、これはそういうものなのですか。例えば、赤にするとか。

(市長)
このロゴもそうなのですが、フードバレーとかちのロゴマークも十勝の場所を表しているのです。企画をやってくれた人たちの共同作業の中で、これに落ち着いたということです。
北海道は知っているのですが、本当になかなか十勝の場所はわからないのです。

(報道)あくまでも、たくさん走っている車両のうちの一つを、車両11両一編成だけですね。

(市長)はい。そうです。

(報道)1日何十本も走っているうちの1本を使うということですね。

(観光課長)
山手線は内回り、外回り、朝のラッシュ時、夕方のピーク時にはマックスで50編成が走っており、昼間の時間は間引いたりされますが、平均で、おおよそ30編成位で走っているそのうちの一編成です。

(報道)どちら回りかは分からないのですね。

(観光課長)はい。内外どちらかはわかりません。

(報道)
9月25日からキャンペーンのスタート。この時期の設定というのは、北海道のいわゆる観光シーズン、夏から始まってこれからは、いわゆる十勝においては農業の収穫期になるところだと思うのですが、この時期の設定というのはどの辺りを意識されたものなのか。

(市長)
もし、観光シーズンであればだまっていても十勝に来てくれる時期ですから、ある意味、ちょっと一段落つくタイミング、この秋からの時期にぶつけて、ちょうど物産展がありますし、いろいろな物ができてくるタイミングにぶつけていったということです。競合相手がいっぱいあるときに並べていくということもありますし、当然、春からこの企画を温めて、いろんな議論を重ねていく上で一定の時間が掛かったということも事実です。その中でこの秋口にということになりました。

食育推進サポーター制度について

今年度からスタートした「第2次帯広市食育推進計画」に基づく、新たな取り組みの一つとして、「帯広市食育推進サポーター事業」を実施するに当たり、登録サポーター募集を9月21日(金曜日)から開始します。
この「食育推進サポーター事業」のポイントは、地域での食育活動を担っていただく「サポーター」と「地域の食育ニーズ」のマッチングにあります。
これまでも地域の食育推進に取り組んできましたが、普及・啓発の取り組みにより、市民の食育に対する関心が徐々に高まってきているものの、食育の実践には十分に結びついていない状況にあります。

そのため、「食育推進サポーター事業」により、「サポーター」と「地域の食育ニーズ」をマッチングさせ、地域での食育活動を通して、市民一人ひとりの食育への関心や理解をより一層深め、日常生活の中でも、自らの実践につなげ、生涯にわたって健全な「身体」と豊かな「心」を育んでいただき、食べるということを原点に人生を楽しむ元気な「地域」を目指したいと考えています。
サポーターには、市内の料理研究家や、生産者、あるいは栄養士など、食に関するさまざまな知見や技術を持つ方々を想定しています。

こうしたサポーターの皆さんに、学校や地域などで取り組む食育推進活動の講師などとして活躍していただこうと考えています。
この事業を学校や地域などで広く活用していただくためには、多くの食に関する知見や技術を持つ方々に、食育推進サポーターとして登録していただく必要がありますので、報道各社の皆さまには、ご協力をよろしくお願いいたします。
食育を地域に根付いたものとするためにも、地域で活躍されている方々を始め、関係団体などとも連携し、この事業を活用して、地域全体で食育に取り組んでいきたいと考えています。
制度の詳細については、お手元に配付しました資料のとおりです。

報道機関との質疑応答要旨

特になし

ロンドンパラリンピックで活躍した小野智華子さんについて

一部、先行報道がありましたが、ロンドン2012パラリンピックで8位入賞されました「小野智華子(おの ちかこ)さん」を、帯広市表彰規則に基づき、特別表彰することを正式に決定しました。
小野さんは、既にご存知のとおり、ロンドンパラリンピックのS11クラス(視覚障害全盲のクラス)で、日本代表として、女子の「50m、100m自由形」、「100m背泳ぎ」、「200m個人メドレー」の4種目に出場されました。

その中で、9月2日に行われた「100m背泳ぎ」で8位入賞という快挙を遂げられたものです。
大会では、「100m背泳ぎ」を始め、4種目全てで自己新記録を更新されました。出発前に、ベストを尽くしたいと話してくれていましたので、その通りの活躍でした。
パラリンピックについては、「もう一つのオリンピック」と言われており、これまで、どちらかというと福祉政策的な考え方を持っていたところから、昨年、全面改正されたスポーツ基本法では、障害者スポーツも同等の位置付けがはっきりされましたし、また、既に帯広市スポーツ賞の表彰要領でも、平成22年度より障害者スポーツを表彰対象にしております。

オリンピックと同等の大会であることは、誰しも納得いただけるところだと思います。
今回、これまでパラリンピックでは、それ相当の成績がなかったこともありますが、パラリンピックからは初めてということになりました。小野さんの健闘を皆さんで称えてほしいと思います。

ご本人の略歴、大会成績等、さらに、スポーツによる帯広市特別表彰などは、資料のとおりです。
表彰式は、10月8日予定の「帯広市スポーツ賞・スポーツ奨励賞贈呈式」の前段で行いたいと考えていますが、今後、ご本人のご都合やご予定など、相談しながら進めていく考えです。

報道機関との質疑応答要旨

特になし

その他の案件に対する報道機関との質疑応答要旨

(報道)
沖縄県の尖閣諸島を巡って、中国で反日デモが起こるなど日中関係が緊迫していますが、フードバレーとかちとして中国への売りこみを図ってきた市長として、帯広・十勝の観光経済、文化交流に関する影響をどのように考えているのか、また、11月の開拓130年の記念式典に朝陽市の訪問団がいらっしゃる予定かと思いますが、それについて何か変更などあったり、そういう情報はあるでしょうか。

(市長)
随分、想像を超えた状況になっていると思っていますし、帯広市の企業が中国に進出しているというようなところはそんなにないのですが、ご指摘があったように観光に対しては影響なしとはしませんし、従前から中国、アジアの市場でアプローチしてきたのも事実ですので、それに対しては、少しブレーキが一定期間かかってくるのではないかという認識はしています。

今年は特に、中国との国交正常化40周年ということでこの春からいろいろなアプローチもいただいていましたし、この2月にシンガポール、上海へ行ってきまして、その時の感触から今年はシンガポールをメインで攻めようかというようなウエイト付けをしたこともあり、この秋口に関してはシンガポールへのアプローチがメインでした。そういうことで考えますと、秋口に日中国交正常化40周年にあわせた見本市などに出展していたら、それなりの影響を受けたかもしれません。

しかし、依然として大きなマーケットでありますし、無視のできないマーケットだと思っていますけど、改めてカントリーリスクと言いますか、それを目の当たりにしたというところです。できるだけ早く正常化してもらえればと思います。今回のことがあったからではありませんが、飛行機も、前半順調に中国からのチャーター便が来ていたのですが、10月は今、取り止めになっている部分もあります。これは7月の段階からそうなっていましたので、今回の尖閣のからみでなったという認識はしていませんが、観光や中国への販売にとってプラスになることは一つもないと思って、とにかく静観します。私どもの行政レベルで何かできる問題でもないと認識しています。

2点目ですが、11月1日に130年記念式典を行うということで、実務レベルではアンオフィシャル(非公式)で、これまでも連絡の取り合いをしていますが、まだどこに対してもオフィシャルインビテーション(正式な招待・案内)をしていませんで、そういう意味では来る、来ないということに関して、今のところ何も起きていません。われわれとしては予定通りご案内を申し上げていくなど準備作業を進めていきたいと思っています。何も今のところ、ここ1週間2週間の動きで130年記念事業に変わったことは起きていないということです。

(報道)それはもう案内を出したということですか。

(市長)まだ、出していません。これはどこにも出していません。

(記者)その前段の根回しの状態ですか。

(市長)
そうです。そういう日程だという通知は従前からしていましたが、他の姉妹都市、交流都市と同じような状況で、まだオフィシャルなものは出していません。

(記者)それを送るのを止めるとか、そういうこともないですか。

(市長)わざわざ止めることはないかと思っています。

(報道)
第2期中心市街地活性化計画の大枠が固まりましたが、改めて市長のご感想と、加えて、帯広市はコンパクトシティーを掲げていると思いますが、それらの関連などこれからのまちづくり、中心市街地をキーワードにお願いします。

(市長)
第2期の中心市街地活性化計画を、昨日公表し、今43事業を示したのですが、どれも活性化につながる大切な事業だという認識をしているところです。どうしても中心市街地の活性化という話になりますと、ストレートに言えば商店街とか商業者と連動することが非常に多くなります。
ですから、行政だけでできる部分でもないので、どこの街でもそうだと思いますが一体となって、全員が当事者となって計画を推進していかなければいけないと思っており、仕組み仕組みと言われていますけれども、実態は心意気や気持ちも含めて、そこをしっかりやっていかなければならないと思っています。
コンパクトシティーという話もありましたが、夕張でコンパクトシティーという記事がちょうど新聞にも出ていました。コンパクトといってもサイズなどいろいろとあると思います。ですから、いたずらに広げていかない、人口も伸びが少なくなっている中で中心市街地を中心にして、いろんな面で無理のない無駄のない、年齢、人口の推移も考えてやっていこうというのがスマートシティーという考え方のベースになると思うのですが、その辺りは同様だろうと思います。まちなか居住などを目指していくためにどうしたらいいのか、これもスマートシティーの発想のベースだと思いますが、開広団地、北洋ビルの跡地もありますし、事業者の方としっかりと話し合いを行いながら進めていきたいと思います。

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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
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